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10年以上かけて星を飲み込むブラックホール 米研究者が発見

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2017/02/07
10年以上かけて星を飲み込むブラックホール 米研究者が発見: (NASA/Chandra X-ray Observatory/M.Weiss via AP) © ITmedia NEWS 提供 (NASA/Chandra X-ray Observatory/M.Weiss via AP)

 米国の科学者らが、10年以上という長い歳月をかけて星を飲み込むブラックホールを発見した。このブラックホールは今もまだ星の咀嚼を続けているという。

 この“食事”が行われているのは、地球から18億光年離れた小さな銀河において。

 米ニューハンプシャー大学の科学研究員ダーチェン・リン氏によれば、ブラックホールが星を飲み込む現象は1990年代から観測されているが、どれも1年ほどしか続かず、11年以上も続くのは過去最長の記録だという。

 リン氏とそのチームは軌道を周回するX線望遠鏡からのデータを用いて、ブラックホールの食事の様子を研究した。通常、星がブラックホールに吸い込まれると、何百万度にも熱せられ、爆発的なX線フレアが発生する。ブラックホールは明らかに“ウェルダン”の星がお好みのようだ。

 「私たちは壮大かつ長期にわたる星の死を目撃しているところだ」とリン氏は声明で語る。

 このブラックホールから放射されるX線は、別の点でも予想を超えているという。

 「私たちが観察してきたほとんどの期間、このブラックホールは急成長を続けている。ここから分かるのは、このブラックホールには、私たちの太陽の2倍の重さの星のように、何か普通ではないものが吸い込まれているということだ」。論文の共著者であるハーバード・スミソニアン天体物理学センターのジェームズ・ギロション氏はそう語る。

 このブラックホールの食事が始まったのは2005年7月頃のこと。コンピュータモデルによると、今後10年間で活動は徐々に弱まっていく見通しだという。

 この発見に関する論文は2月6日に学術誌「Nature Astronomy」で発表された。

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