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2016年のスマホカメラ四天王「iPhone 7 Plus」「Xperia XZ」「Galaxy S7 edge」「HUAWEI P9」徹底比較(前編)

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2016/12/28
2016年のスマホカメラ四天王「iPhone 7 Plus」「Xperia XZ」「Galaxy S7 edge」「HUAWEI P9」徹底比較(前編): 4機種を徹底比較 © ITmedia Mobile 提供 4機種を徹底比較

 年末企画ということで、2016年のスマホカメラ四天王の4台を比較してみた。どれが最弱かは各人の判断に任せるとして、取り上げたのは、おなじみのiPhone。2016年は「iPhone 7 Plus」。続いてソニーモバイルの「Xperia XZ」、サムスンの「Galaxy S7 edge」。4台目は評価をぐんと上げた「HUAWEI P9」である。HUAWEI P9が食い込んできたのが2016年の見どころだ。

 まずはこれら4機種の基本性能を大チェックである。基本的にデフォルトの設定を利用しているので、撮影時の細かい調整や特殊機能はあとまわし。デフォルトできれいに撮れるのはどれか対決、と思ってください。

●四天王とその基本スペック

 まずざっくりと各機種の基本から。

Apple iPhone 7 Plus

 アウトカメラは、広角カメラが1200万画素でF1.8。28mm相当。望遠カメラは1200万画素でF2.8で56mm相当だが、今回は他とそろえるために広角カメラをメインで使った。iPhone 7のカメラは7 Plusの広角カメラと同じである。

 カメラアプリは、タイムラプス、スロー、ビデオ、写真、ポートレート、スクエアと6つの撮影モードを左右のフリックで切り替えて使う。基本は「写真」。特に複雑なマニュアル撮影機能はないが、画面タップでのタッチAFや露出補正、HDR撮影機能、フィルターなどがある。

 カメラアプリのシンプルさを、豊富なサードパーティー製カメラアプリで補っている感じだ。

ソニーモバイル Xperia XZ

 アウトカメラは2300万画素でレンズはF2.0。他より画素数は格段に多いが、センサーサイズも普及型コンデジ並みの、他社よりちょっと大きめのものを使っている。

 暗所でのAF速度を上げるためのレーザーセンサーや、ホワイトバランスの精度を上げるためにIRセンサーを搭載。

 カメラアプリは、おまかせオートを中心に、Mモード、動画モード、各種アプリとフリックで切り替えて使う。

サムスン電子 Galaxy S7 edge

 アウトカメラは1200万画素でF1.7とレンズが明るい。26mm相当とけっこう広角だ。

 カメラアプリは機能が豊富でHDRはオート。静止画と動画をモード切り替えなしにさっと撮れるのがいい。

HUAWEI P9

 ライカとの協業でカメラ機能を強化した、2016年にブレークした端末。SIMロックフリー界からの参戦(まあ、今回使ったiPhone 7 PlusもSIMロックフリー版ではあるが)。

 2つ並んだデュアルカメラがウリで、片方がカラー、もう片方がモノクロになっており、両者を合成することで画質を上げているほか、大口径レンズのシミュレーションを行うワイドアパーチャモードも魅力。1200万画素でレンズはF2.2。

 カメラアプリは下から上にフリックすると各種設定が可能になるプロモードに切り替わるほか、ワイドアパーチャモードのオンオフが簡単にできるなど、よくできている。

 さてこの4つの作例。バラバラだと見づらいのでまとめてみた。

 このような青空背景で順光のカメラにとって非常に撮りやすい環境でも色に微妙な違いが出ていることと、レンズの画角の違い(Xperiaが一番画角が広く、iPhone 7 Plusが一番狭い)をチェックすべし。

 もう1つ風景対決。まずは青空。青空がけっこう違うのが分かるかと思う。iPhone 7 Plusはちょっとくすんでいるがリアル。Galaxy S7 edgeとXperia XZは青空が強調されて派手目の画作りなのがポイントだ。

 では中央辺りを拡大してみる。

 画角と画素数の違いで等倍表示したときの表示範囲はちょっと異なっているが、同じ1200万画素で比べるとiPhone 7 PlusよりGalaxy S7 edgeやP9の方がディテールのシャープネスは高い。解像感が高いというよりは、ちょっと強めにシャープネスがかかっていると解釈した方がいいだろう。Xperiaはレンズに対して画素数がちょっと多すぎるかなと。等倍にするとディテールがわさわさしている。

●人物は肌の色に注目

 次は人物対決。左から午後の陽射しが柔らかにあたる場所で赤レンガを背景にして撮影。全て顔検出が働いている。

 まとめたのがこちら。

 注目は肌色の違い。背景の赤レンガの色をみてもいい。

 好みの問題になりそうだが、P9はちょっと黄色っぽいし、Xperiaはちょっと青っぽいかな。ホワイトバランスがきっちり合っているのはXperiaかなと思うが、じゃあ実際に好ましい写りはどれ、といわれるとそれはまた別なのが難しいところなのだ。

 では目元のアップ! どれも等倍。2000万画素超えのXperia XZが隣のiPhone 7 Plusと表示範囲が変わらないのは、Xperia XZの方が広角(広い範囲が写っている)だから。

 肌の表現って難しい。シャープネスやコントラストを強調しちゃうとディテールが不自然になる。

 もう1つ、日没直前のちょっと暗い日陰で撮ってみた。デジタルカメラ的にはホワイトバランスが難しいシーンだ。ホワイトバランスの傾向がさっきとちょっと違ってきた。

 Xperiaはすごく真面目にホワイトバランスを合わせてきているなあ(だから青っぽく感じる)という感じ。

●背景ぼかし比較!

 iPhone 7 Plusはポートレートモードの被写界深度エフェクト、P9は「ワイドアパーチャ」、Galaxy S7 edgeは「選択フォーカス」、Xperiaは別途ダウンロードしなきゃいけない機能だが「背景ぼかし」。

 もう要するに全部、人物を撮るとき背景をぼかして一眼レフっぽい写りにしたいなあ……って機能だ。ぶっちゃけ。

 iPhone 7 PlusとP9はデュアルカメラを使ってきれいな背景ぼかしをかけられるのがウリ。iPhone 7 Plusは背景ぼかしだけだが、P9は前景もぼかせられる。

 カメラを1つしか持たないGalaxy S7 edgeとXperia XZはフォーカス位置を変えて2回撮影し、合成することで実現している(だから撮影時は慎重に)。

 では比べてみよう。背景をぼかした写真を撮りたい人には興味ある結果になっているはずだ。

iPhone 7 Plus

 iPhone 7 Plusのポートレートモードは、自動的に望遠側カメラに切り替わるので、これだけ画角が違う。ずるいといえばずるいがしょうがあるまい(人物をキレイなプロポーションで撮るには広角よりやや望遠くらいがいいからね)。

 ボケ具合を自分では決められない、背景はボケるけど前景はぼかしてくれないのが特徴。

 でもさすがデュアルカメラだけあり、効果はすごく自然できれいである。これは常用できる。

Xperia XZ

 次はXperia XZ。

 残念ながら、背景だけをきれいにボケさせるのは難しく、なおかつこのモードだとフルHDサイズ(つまり200万画素の16:9)でしか撮れない。おまけ機能の域を出てないのがすごく残念。まあおまけです。

Galaxy S7 edge

 3番目はGalaxy S7 edgeの選択フォーカス。手前と背景の好きな方にフォーカスを選択できますよ、という、まあ背景ぼかしだ。

 こちらも2回撮影して合成するのだが、仕上がりはけっこう頑張っている。撮影時に慎重になれば予想以上のできといっていいかも。

 予想以上に背景のボケが自然で、髪の毛と背景の境界も不自然じゃない。これはなかなかだ。

HUAWEI P9

 最後は要注目のP9。ワイドアパーチャのウリは、撮影時や撮影後に「絞り値を変更する」(これでどのくらい大きくボケるかを決められる)、「フォーカス位置を変更する」の2つの機能。

 しかもデュアルカメラの良さもあって、ボケ具合も自然だ。

 ボケ具合はレンズの絞り値のシミュレーション的にF0.95(超ボケる)からF16(背景までくっきり)の間で選べるが、今回はデフォルトのF4で。

 髪の毛と背景の境界にやや不自然なところもあるが、背景はけっこう大きくボケてくれた。

 せっかくなので例によって4つ縮小してまとめたものを並べておきます。

 サムスンの健闘が予想以上だったが、気軽に使うなら望遠カメラの画角を生かせるiPhone 7 Plus、自分でボケ具合を調整して仕上げたいならP9かなと思う。

 スマホのカメラって人物をきれいに撮るには広角すぎるので、望遠カメラを積んだiPhone 7 Plusって発想が面白いと思う。

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