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2016年最後のWindows 10プレビュー更新は「音声」に注目

ITmedia PC USER のロゴ ITmedia PC USER 2016/12/28
2016年最後のWindows 10プレビュー更新は「音声」に注目: ロック画面でCortanaを呼び出すと全画面モードになる © ITmedia PC USER 提供 ロック画面でCortanaを呼び出すと全画面モードになる

 12月も半ばを過ぎると米国はホリデーシーズン真っ盛りとなり、街中がにぎわう一方、企業では早めのバカンスに入ることも珍しくない。Microsoftが2016年に行うべき発表や、ソフトウェアおよびハードウェアの開発、各種アップデートも一段落した印象だが、幾つか細かいトピックが出てきたのでまとめよう。

●2016年最後のWindows 10 Insider Previewビルド

 まずはWindows Insider Programで配布されているWindows 10の開発プレビュー版「Windows 10 Insider Preview」の話題から。「PC向けWindows 10におけるSnapdragonサポート」の発表に合わせたタイミングで、Microsoftは12月7日(現地時間)にWindows Insider ProgramのFast Ring参加者へ「Build 14986」を配信している。12月16日にはSlow Ring参加者向けにも提供を開始し、12月22日にはISOイメージも公開した。

 Build 14986は、音声アシスタント「Cortana」の機能強化が目玉だ。Cortanaの音声操作で、PCのシャットダウンをはじめ、再起動、ロック、スリープと復帰、音量調整が行えるようになった。また、ロック画面でCortanaを呼び出すと、全画面モードで応答する。

 このほか、「Windows」+「G」キーで起動する「Windowsゲームバー」に19タイトルのフルスクリーン対応ゲームを追加し、Windows Inkのスケッチ復帰など使い勝手改良、Edgeブラウザの拡張機能追加、UWPアプリのレンダリング改善、Windows Defenderダッシュボードの搭載、レジストリエディタや日本語および中国語のIME強化、ナレーター機能の改善などがみられる。

 12月16日にはWindows Insider Programを担当するドナ・サルカール氏がTwitterの投稿で、年内にInsider向けの新ビルドはもう提供しないことを告知している。年末年始でビルドの更新ペースが通常より落ちることを考慮すれば、Fast Ring向けの新ビルド配信の再開は1月の2週目以降になるだろう。

●その先にあるBuild 15000/Build 14993とは?

 ただ、新ビルドに関しては幾つか気になる情報がある。内容的にはマイナーチェンジにとどまるが、「Build 14997」という内部ビルドが流出しているほか、開発中のWindowsビルドが確認できるBuildFeedのサイトでは12月21日のタイムスタンプでCanary(カナリア:Microsoft社内の開発チーム向けに配信される最速ビルド)に「Build 15000.1000」が登場している。年内はMicrosoft社内ビルドもBuild 15000でほぼ打ち止めだろう。

 BuildFeedのサイトには「Current Insider」として「Build 14993」も登録されており、こちらも気になるところだ。調べてみたところ、このBuild 14993は組み込み向けWindows OSの「Windows 10 IoT Core」に関するビルドで、一般のWindows Insider Program参加者には配布されていないらしい。

 Microsoftの開発者向けフォーラムにあがった報告によれば、2017年早期に一般公開されるというWindows 10の次期大型アップデート「Creators Update」に含まれる予定の「Windows 10 IoT CoreのCortanaサポート」が同ビルドに含まれている。Windows 10 IoT Coreは積極的に機能が強化されており、新たなWindows 10デバイスの登場が2017年以降には期待できそうだ。

●Skype Translatorが通常の電話回線でも利用可能に

 次はWindows 10に組み込まれている「Skype」のトピックだ。2017年以降のWindowsデバイスは手を使った操作に比べて、Cortanaと対話する機会が増えると予想されるが、もちろん話し相手は何もコンピュータだけではない。

 Microsoftは「Skype Preview」アプリをアップデートし、携帯電話や有線の契約回線といった通常の電話回線でリアルタイム通訳機能「Skype Translator」が利用できるようになった。これまではSkypeアプリ同士でのサポートだった。

 公式ページの説明によれば、Windows Insider Programへの参加と最新版Skype PreviewをインストールしたWindows 10が必須とのことだが、通話を行う片側のクライアントがSkypeであればSkype Translatorによる音声通訳サービスが利用できる。ただし、SkypeOutまたはSkypeInを使うと料金が発生するので注意が必要だ。

 Skype Translatorは、入力した音声を解析して翻訳し、それを相手の使用言語に変換して音声出力を行うという、一種の同時通訳機能を提供する。2014年に発表され、日本でもMicrosoftの開発者会議などで何度かデモストレーションが行われているが、日本語に対応していないため、国内では知名度が低い。

 現在対応している言語は英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語(マンダリン)、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、アラビア語、ロシア語と西欧言語が中心だ。仮に利用者が英語は話せるものの、他の言語で会話したいと考えた場合には選択肢の1つとなるかもしれない。

 同時通訳が可能な携帯型デバイスを旅行先に持ち歩く日もそう遠くないうちに到来するだろう。非常に楽しみだ。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

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