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4K HDRやSnapdragon 835の実力は? 「Xperia XZ Premium」の使い勝手を試す

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/05/26
4K HDRやSnapdragon 835の実力は? 「Xperia XZ Premium」の使い勝手を試す: ソニーモバイルコミュニケーションズ製「Xperia XZ Premium SO-04J」。左からルミナスクロム、ディープシーブラックで、どちらも鏡面加工が施されている © ITmedia Mobile 提供 ソニーモバイルコミュニケーションズ製「Xperia XZ Premium SO-04J」。左からルミナスクロム、ディープシーブラックで、どちらも鏡面加工が施されている

 NTTドコモが6月中旬に発売する「Xperia XZ Premium SO-04J」は、ソニーモバイルコミュニケーションズ製XperiaシリーズのAndroid 7.1搭載フラグシップモデルだ。5.5型 4K HDR映像対応のディスプレイを搭載し、最大788Mbpsデータ通信にも対応する。24日の発表会で展示されていた実機で、その実力をチェックした。

●世界初の4K HDR映像対応、大画面5.5型ディスプレイ

 5.5型 4K(SID規格に基づく2160×3840ピクセル表示)のHDR対応ディスプレイを搭載。高いコントラストと発色の良さを生かして、最新4KテレビやUltra HD Blu-rayなどで対応が進む4K HDR(ハイダイナミックレンジ)映像を再生できる。HDR映像は従来の映像と比べて、画面の明るい部分の階調や発色について優れた表現が可能だ。肝心の4K HDR映像の配信だが、当初は対応映画作品などをdTV、Amazonビデオ、ひかりTVのサービスから利用できる。

 Xperia Z5 Premiumと同じく、全ての画面が4Kでの表示になるわけではない。通常のAndroidの操作時はフルHD(1080×1920ピクセル)表示で処理されており、写真を見る「ギャラリー」や、4K映像に対応した「ビデオ」アプリ、Androidの「4K Display Mode」のAPIに対応したアプリの動作時のみ4K表示に切り替わる。

 なお、スペック表やカタログでは4Kディスプレイという表記に、「SID規格に基づく3840×2160ドット」という注釈がついている。これは前モデルの「Xperia Z5 Premium」と同じく、4Kに相当する視認ができるという意味合いだ。

 実際にディスプレイをマクロレンズや顕微鏡で撮影して拡大表示すると、横方向は完全な3840ピクセルだが、縦方向は2160ピクセルの3分の2となる約1440ピクセルを規則的にずらして配置する「サブピクセルレンダリング」によって、見た目の解像感を2160ピクセル相当にしている。

 とはいえ、5.5型の4Kは解像度が801dpiで、サブピクセルレンダリングを考慮しても746dpi以上はある。人間の目が画面の細かさを判別できるのは300dpi前後といわれており、肉眼で完全な4Kかサブピクセルレンダリング採用の4Kかを気付くことは無理だろう。

●最大788Mbpsデータ通信に対応、8月サービス開始

  データ通信は最大788Mbpsに対応。3.5GHz帯TDD-LTEの4×4MIMO技術と、従来のLTEのキャリアアグリゲーション技術をより最適化することで実現する。なお、最大788Mbpsに対応するのは2017年8月から。対応次第アップデートが実施されるという。それまでは最大682Mbpsのデータ通信に対応する。

※682Mbpsについて誤った記述があったため、削除しました(6/7 17:41)。

 なお、これら3.5GHz帯を利用した700Mbps前後の通信を利用できるエリアは、全国の市街地や観光地などに限られる。ドコモでは2017年8月以降に全国250都市以上に展開する。まだ3.5GHz帯対応のドコモ製品は少ないので、3.5GHz対応エリア内では当面他の製品よりも高速な通信を利用できる可能性が高くなる。

●ハイエンドプロセッサ「Snapdragon 835」を搭載

 プロセッサはQualcommの最新ハイエンド「Snapdragon 835(MSM8998)」を搭載。2.45GHz×4+1.9GHz×4の8コア構成だ。Xperiaシリーズの中では、現時点で最高のプロセッサを搭載した製品となる。メインメモリも4GBと大容量だ。

 発表会に展示されていた実機で計測した「Antutu Benchmark 6.2.7」のスコアは16万点台。常温で動作するSnapdragon 835搭載スマホとしては平均的な結果を確認できた。Snapdragon 820搭載で13万点台のXperia XZなどと比べると、大ざっぱにいえば1.2倍ほど高性能だ。

 USB-C(USB Type-C)端子は加えて、USB3.1 Gen1(理論値5Gbps)の高速データ転送に対応。PCとケーブルの両方がUSB3.0以上に対応していれば、特別な操作なしに利用可能だ。これに合わせて、64GBの内蔵ストレージも従来のeMMCより高速なUFSを採用している。

 実際にXperia XZ PremiumからSurface Pro 3にUSB3.0(理論値5Gbps)対応ケーブルで接続して100MBのファイルをコピーしたところ、1秒以内とほぼ一瞬で完了した(従来のXperia XZだと約4秒)。実際の速度計測はより詳細なテストが必要だが、この結果だけでも従来のスマホと比べてPCとのファイル転送がかなり高速なことが分かる。

●鏡面デザインや持ち心地をチェック

 大画面5.5型に横幅77mmとやや大きめの本機だが、厚さは7.9mmと薄い。また、丸みを帯びたループサーフェスデザインにより、握り心地は良好だ。基本は両手で持って操作することになるが、手が大きめの人なら片手での操作も可能だろう。

 本体カラーは2色で、鏡のような銀色の「ルミナスクロム」と、光の当たり方によって深いあい色がのぞく「ディープシーブラック」の2色展開だ。両方モデルとも鏡面加工により光の反射が美しい一方で、指紋の付着はやや気になった。

 基本的な機能としては、防水(IPX5/8)・防塵(じん)(IP6X)、おサイフケータイ、NFCに対応。ストレージ容量64GBで、最大256GBのmicroSDXCに対応。USB-C端子は前述の通り、Quick Charge 3.0の急速充電とUSB3.1 Gen1に対応。バッテリー容量は3230mAhだ。

 面白い部分としては、Bluetooth 5.0に対応している。メッシュ通信対応などBLE(Bluetooth Low Energy)の拡張が中心で、対応機器が出てくるのはまだ先となる。とはいえ、ガジェット好きなら気になる点だろう。

 メディア系の機能としては、本体前面にステレオスピーカーを搭載。同梱のアンテナケーブルを使ったフルセグ・ワンセグ視聴に対応。従来のXperiaと同じく、MDR-NC750といった対応ノイズキャンセリングイヤフォンや、LDAC対応のBluetoothヘッドフォンなども利用できる。

●動く被写体を逃さない「Motion Eyeカメラシステム」

 メインカメラには「Motion Eyeカメラシステム」と呼ぶ1920万画素の新型カメラを搭載。センサー部にメモリを搭載した新開発の「Exmor RS for mobileセンサー」により、後述する960fpsスローモーション撮影のほか、CMOSセンサーが苦手とする高速移動する被写体を撮った際のゆがみを防げるようになった。

 従来モデルと同じく、F値2.0・広角25mmのレンズや5軸手ブレ補正を搭載し、暗所撮影にも強い。また、レーザーAF、ホワイトバランスを安定させるRGBC-IRセンサーなど撮影補助のセンサーも充実している。4K動画撮影も可能だ。インカメラは22mm広角レンズのExmor RS for mobile 1320万画素センサー搭載。多人数での自分撮りも楽だ。

 新機能「先読み撮影」は、カメラ起動時に動いている被写体を検知した状態でシャッターを押すと、自動的にシャッターを押す直前の写真3枚を含んだ4枚の写真を記録。ベストショットを選んで保存できる。いちいち撮影モードを切り替えずに利用できるのが便利だ。シャッタータイミングの難しい動物などの被写体を撮るときに活躍してくれるだろう。

 動画は「スーパースローモーション」撮影を搭載。HD動画の撮影中に専用ボタンを押すと、0.2秒間だけ最大960fpsのスーパースローモーション映像が記録される。うまくをタイミングを合わせれば映画「マトリックス」のような、急にスローモーションになる映像を撮影することも可能だ。

 今回のXperia XZ Premiumは4K HDRディスプレイやSnapdragon 835搭載のみが注目されがちだが、USB3.1対応の内蔵ストレージやBluetooth 5.0など細かい部分でも最新機能を取り入れている。また、デザインや形状の変更で持ちやすさや操作性もかなり良好だ。ガジェット好きから大画面スマホが欲しい人まで幅広くオススメしやすい製品に仕上がっている印象を受けた。

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