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AirPodsは強い! けど1万円台でワイヤレスイヤフォンを選ぶならこれ

ザテレビジョン のロゴ ザテレビジョン 2017/08/16
AirPodsは強い! けど1万円台でワイヤレスイヤフォンを選ぶならこれ © KADOKAWA CORPORATION 提供 AirPodsは強い! けど1万円台でワイヤレスイヤフォンを選ぶならこれ

 スマートフォンからステレオミニジャックが消えつつある今、伸び盛りの製品カテゴリー「トゥルーワイヤレスイヤフォン」。しかし新しいカテゴリーゆえ、なかなか選びどころがわからない。  そこでトゥルーワイヤレスイヤフォンにはどんな製品があるのか、価格帯別に概観してみよう。というのがこの稿のテーマ。2017年6月末までに発売された製品レビューのまとめである。  価格はe☆イヤホンの販売価格を参考につつ、抜税価格でアンダー1万円(0-9999円)、1万円台(1万-1万9999円)、2万円オーバー(2万-∞)の3クラスに分けた。価格の違いはどこに現れるのか、予算に応じてなにを基準に選べばいいのか。レビューワーである私個人も、それが知りたかった。  2回目は、1万円台。トゥルーワイヤレスイヤフォンのボリュームゾーンは1万円台の価格帯で、国内で販売代理店が扱うトゥルーワイヤレスイヤフォンは、この価格帯が一番多い。  今回はそんなトゥルーワイヤレスイヤフォンの激戦区となった、1万円台の製品をまとめてみたい。 今回のテスト機種 SOL AMPS AIR 1万2090円i.Tech FreeStereo Twins 1万3500円Beat-in Stick/Power Bank 1万4370円/1万7259円fFLAT5 Aria One 1万5984円dashbon sonabuds TWS-H3 1万7760円fFLAT5 Aria Two 1万8144円Apple AirPods(レビュー未公開) 1万6800円ERATO MUSE 5 1万9950円 このクラスはAirPodsかそれ以外  この価格帯にはAppleの「AirPods」がある。2016年12月に1万6800円で発売されて以降、これがひとつの基準になり、ボリュームゾーンを形成した。トゥルーワイヤレスイヤフォンを選ぶにあたっては、やはりAirPodsを軸に考えざるを得ないだろう。  AirPodsのワイヤレス周りの性能は、現時点ではほぼ完璧に近い。iPhoneとのペアリングや再接続の容易さ、そして遅延の低さはほかを圧倒する。動画再生時の音声遅延や、左右信号の位相ズレからくるフェージング(音像全体がゆっくり左右に動く)も含め、問題は感じない。これらの性能でAirPodsを上回る製品は、今回テストしたものの中では一つも見当たらなかった。  しかしAirPodsは特殊な製品でもある。まずiOS機器での使用を前提としていること。Androidでも使えるが、iOS機器との組み合わせで便利な、耳から外すと自動的に音楽の再生が止まる、といった機能は使えない。  そしてイヤフォンとしての形式が違う。密閉カナル型が大勢を占めるトゥルーワイヤレスイヤフォンの中では珍しいインイヤー型であり、開放型の設計だ。  フィッティングや着脱の容易さから、世界中の様々な階層に向け大量に売る製品デザインとして、これは必然とも言えるが、インイヤー型はモバイル用としては難しいところもある。  耳との密着度が低いために低音が抜けがちで、遮音も期待できない。だからiPodの大ヒット以降、そうした問題を解決するイヤフォンとして密閉カナル型が脚光を浴びることとなった。だからトゥルーワイヤレスにもカナル型のニーズは当然ある。  iPhoneユーザーで、製品付属のEarPodsに不満を感じないなら、素直にAirPodsを買って間違いない。室内でYouTubeの音楽ビデオを観たい人もAirPodsの方がいい。そうでなければ、ほかの選択ということになる。 1万円台前半の製品から充電ケースが付く  1万円台とそれ以下の製品の違いは、バッテリー内蔵の充電ケースが付くか付かないか。イヤフォン本体の性能が1万円以下の製品より必ずしも優れているわけではないので、各々ウイークポイントを抱えている。 小型軽量 Beat-in「Stick」「Power Bank」  まずイヤフォン本体に特徴があるのは、Beat-inの「Stick」。片側4gの小型軽量という点では1ランク上のERATO「APOLLO 7s」と並ぶ。しかし、充電ケースの構造上、充電ケースと左右イヤホンを同時に充電できない。 Beat-in Stickの充電ケースはリップスティック型で、両端にイヤフォンが収まる Beat-in Stickの充電ケースはリップスティック型で、両端にイヤフォンが収まる 充電ケースの内蔵バッテリー充電端子は、ケースを分割した内側にある。そのため同時に充電できるのは片側のイヤフォンだけ 充電ケースの内蔵バッテリー充電端子は、ケースを分割した内側にある。そのため同時に充電できるのは片側のイヤフォンだけ  そこで価格は3000円ほど高くなるが、イヤフォン本体はStickと同じで、充電ケースのみが違う「Power Bank」も用意されている。小型軽量を優先するならAPOLLO 7sよりも安いが、音質も含めた性能で言えば、はっきり言って割高感がある。  イヤフォン自体の性能は、フェージングがほとんど目立たないのは素晴らしいが、動画の音声遅延は大きく、俳優の口の動きとセリフが合わないほどで、音楽はもとより映画鑑賞でも厳しい。レンジの狭い再生音にも物足りなさを感じる人はいるだろう。 Beat in Power Bankの充電ケースはモバイルバッテリーにイヤフォンの充電ソケットを付けたような格好。2100mAhのバッテリー内蔵でイヤフォンを15回チャージできる Beat in Power Bankの充電ケースはモバイルバッテリーにイヤフォンの充電ソケットを付けたような格好。2100mAhのバッテリー内蔵でイヤフォンを15回チャージできる ■製品レビューはこちら ディープな低域 SOL「AMPS AIR」  SOL「AMPS AIR」は、再生音にワイドレンジ感があり、大容量バッテリー内蔵の充電ケースも付属する。容量はPower Bankとほぼ同じ2200mAhだが、価格は5000円ほど安い。お買い得だ。  ただし、イヤフォン本体は片側6gと小型軽量ではBeat in には及ばない。だが、シリコンで覆われた筐体は装着感も良く、外れにくい。動画の音声遅延はあるが、映画ならギリギリ我慢できそう。  ドライバーユニットは6mm径ながら、うまく補正されたパワー感のあるチューニングで、特にディープな低域のレスポンスがいい。惜しいのは、音量を上げていくと耳につきはじめる中高域のピークと、たまに起きるフェージングだ。 充電ケースに2200mAhのバッテリーを内蔵。イヤフォン本体を15回チャージできる 充電ケースに2200mAhのバッテリーを内蔵。イヤフォン本体を15回チャージできる 製品レビューはこちら 自然なバランス i.Tech「FreeStereo Twins」  DSPで補正したような音は嫌いだというなら、i.Tech「FreeStereo Twins」がある。こちらは自然にボーカルが前に出てくるバランスで、音圧感も低いので長く聴いていて疲れない。フェージングがたまに起き、動画の音声遅延も音楽ビデオだと気になる程度にはある。バッテリーの持続時間も2時間と、このサイズとしては短い。 イヤフォン本体を4回チャージできる充電ケース イヤフォン本体を4回チャージできる充電ケース ■製品レビューはこちら 1万円台後半は音質以外一長一短  1万円台後半になると、音質の点ではどれも水準以上で、フェージングのような問題も感知できなかった。AirPodsの音が気に入らないというなら、どれも期待に応えてくれそうだ。  ただ、それ以外の性能は、それぞれ一長一短ある。音の性格もそれぞれ違っているから、そこはちょっと迷いそうだ。 音が分厚い ERATO「MUSE 5」  まず、低域に深さを持たせつつ、うまく全体のバランスをとっているERATO「MUSE 5」の、分厚い再生音は魅力的。Bluetoothの接続も安定していて、ドロップも少ない。  イヤフォン本体は大柄で、イヤーチップなどを装着した実測値で8.9gと結構重いが、フィット感は上々。ただし動画の音声遅延は大きく、動画の鑑賞には向かないとこが惜しい。 ■製品レビューはこちら 音ズレ少ない dashbon「sonabuds TWS-H3」  動画の音声遅延で言えば、dashbon「sonabuds TWS-H3」がもっとも優秀。音楽ビデオでも気にならないほど音声のズレは少なく、この点で合格点を出せるのはAirPodsとこれだけだった。  6mm径のドライバーユニットながら、きれいに補正されたBOSEライクな帯域バランスに特徴があり、特にサブウーファーでも付いているような、ディープな低域がいい。AMPS AIRの音は好きだけど、遅延が気になるというならちょっと奮発してdashbonを選ぶという手もある。 ■製品レビューはこちら エア感たっぷり fFLAT5「Aria One」「Aria Two」  動画の音声遅延は、fFLAT5「Aria One」も、dashbonの次に優秀。映画はもちろん、音楽ビデオでも「ちょっとズレてるかな?」程度には収まっている。しかも、この製品の特徴は、出音の良さにある。  古河電工が開発した素材MCPETを振動板に使った独自のドライバーユニットを使い、解像度の高さからくる音場感の再現性、独特のエアー感はほかの製品にはない魅力だ。  弱点はイヤフォン本体の大きさ。ほかの機種に比べるとフィット感がいいとは言えない。そこが気にならなければコストパフォーマンスの高い製品で、この価格ではベストバイではないかと思う。 MCPETを振動板に使ったfFLAT5「Aria One」 MCPETを振動板に使ったfFLAT5「Aria One」  fFLAT5には最新上位機種の「Aria Two」もあるが、若干低域に重みを置いたチューニングで、その点を除けば価格ほどの差は感じられなかった。デザインが気に入った方を選んでもいいのではないか。 ほぼ同じスペックでチューニングが見直された上位機種「Aria Two」 ほぼ同じスペックでチューニングが見直された上位機種「Aria Two」 ■製品レビューはこちら(Aria One) ■製品レビューはこちら(Aria Two)  次回は2万円オーバーのトゥルーワイヤレスイヤフォンをまとめる。 ■関連サイト SOL AMPS AIR i.Tech FreeStereo Twins Beat-in fFLAT5 Aria One dashbon sonabuds TWS-H3 fFLAT5 Aria Two Apple AirPods ERATO MUSE 5 著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)  1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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