古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

Amazonマーケットプレイスで横行する詐欺行為、出品者が警鐘

ライフハッカー [日本版] のロゴライフハッカー [日本版] 2017/04/30 ライフハッカー[日本版]
Amazonマーケットプレイスで横行する詐欺行為、出品者が警鐘 © 株式会社メディアジーン 提供 Amazonマーケットプレイスで横行する詐欺行為、出品者が警鐘


Inc.:Amazonが自社のECサイトで対処すべき問題は、偽造品や、マーケットプレイスの出品者アカウントの乗っ取りだけではありません。サードパーティーの業者が商品を販売できるAmazonマーケットプレイスにおいて、「新規出品者」が実際は所有していない商品を安値で売り出し、何も知らないユーザーをおびき寄せる行為が頻発していると、多くの出品者が苦情を訴えているのです。


合法的に販売している出品者は、詐欺と思しきこのような行為に大いに苛立っています。中国の企業スパイか何かがAmazonに攻撃をしかけているのではないかと考える人さえいます。この問題がAmazon.comのブランドに傷をつけるだけでなく、Amazonに直接どの程度の経済的損害を及ぼしているかは定かではありませんが、出品者たちが憤りを感じているのは明らかです。

当のAmazonは、「新規出品者」による詐欺行為が自社プラットフォームに大きな影響をもたらしているとの見方を否定しています。同社広報は「Amazonはいかなる詐欺行為も容認しません」とメールで回答しています。「Amazonでは、購入者が注文した商品やサービスを受け取ったと確信できるまで、出品者への支払いを行いません。出品者が同意した規約に従わない場合は、購入者に代わって迅速に措置を講じます」。同社はさらに、警察と協力して詐欺行為に対応しているとも述べています。

詐欺行為の手口は次のようなものです。偽の出品者はまず、虚偽の情報を使って出品用アカウントを作成します。次に、もっとも注目度の高い出品をソフトウェアで特定し、それと同じ商品を出品します(場合によっては、数カ月の間、合法的な取引を行って実績を作ったり、評判の高い出品用アカウントを乗っ取ることもあります)。消費者が偽の出品者から商品を購入すると、発送に数週間かかるという知らせを受け取ります。商品が届かないことに購入者が気づくころには、偽の出品者は売上金とともに消えています。そして、Amazonが購入者への返金を負担させられるというわけです。

ビデオゲーム関連のウェブサイト「Polygon」は2017年3月の記事において、「Nintendo Switch」がAmazonサイトで信じられないような低価格で多数「販売」されていると指摘、次のように報じました。「まるでAmazonを占拠しているかのようなこれらの新規出品者は、人気の商品を市価よりも安く出品し、配送期間を通常より長めに設定します。そして売上を受け取ったら商品を『発送済み』にします。配送予定日が過ぎて購入者が返金を申し立てるころには、出品者はとうに消えているというわけです」

Polygonの記事には若干不正確なところがあります。Amazonから出品者への入金はおよそ14日ごとに行われ、注文商品が発送されたことが確認できるまでは支払われません。しかしここで重要なのは、購入者に実際に商品が届いたことを証明する必要がない点です。出品者が提供する追跡番号をAmazonが確認しているかどうかは不明ですが、もし確認しているとしても、出品者は発送ラベルさえ発行すれば、商品を実際に発送しなくても有効な追跡番号を手に入れることができるのです。


購入者はAmazonマーケットプレイス保証で守られるが...


2017年1月に『フォーブス』誌に掲載された記事も、Polygonが取り上げたのと同様の詐欺被害を報じています。「Amazonは詐欺行為を認め、Amazonマーケットプレイス保証を適用して代金を返金してくれましたが、結局私は、クリスマスの朝に渡すプレゼントがないという状況に陥りました。こうした目に遭ったのは私だけではありません」と、執筆者のWade Shepard氏は記事中で述べています。

AmazonのAmazonセラーフォーラムには、詐欺出品者に関する投稿が多数寄せられています。ある投稿者はこう書いています。「Amazonがこの問題に関して回答するか対処するまでは、フォーラムのすべてのスレッドで、この問題を取り上げるべきです。こんな絶望的な思いでフォーラムに投稿しなければならないなんて、あってはならないことです」

フォーラムへの投稿のほか、「Inc.」の取材においても出品者がしばしば指摘したのは、Amazonは購入者への保証を提供しているため、購入者が詐欺に遭ったと気づけば、同社が返金を負担せざるを得ないということです。詐欺業者は顧客情報を販売してお金を儲けているのではないかとみる人もいます。偽造品の問題と同様に、ほぼすべての出品者が、Amazonはコミュニケーションと透明性に欠けるとして不満を感じています。ちなみに「Inc.」の取材に応じた出品者の大半は、Amazonからの報復が心配だとして匿名を希望しました。

「この手の出品者が四六時中、現れては消えていきます」と話すのはFred Ruckel氏です。Ruckel氏は「Ripple Rug」という人気のネコ用玩具の開発者で、これまでにもAmazonサイトで発生した問題に対処した経験があります。「『新規出品者』が次々と現れてはいなくなるの繰り返しです。Amazonのシステムがこうした出品者をブロックしていないことが信じられません」

Ruckel氏は次のように提案します。「Amazonは、マーケットプレイスの出品用アカウントを作成した出品者に対して、たとえば1000ドルの保証金を支払わせるべきです。保証金は半年間、あるいは一定数の商品を発送し、一定数の購入者を満足させるまで預かっておくのです。そうすれば、出品者が本物かどうか判断できます」

またセラーフォーラムでは、あるユーザーがこう提案しています。「Amazonは、出品者の身元と銀行取引を確認するための審査期間を設け、期間中は新規出品者が販売できる商品の数を制限するというポリシーを定めるべきだと思います」。このユーザーはさらにこうも述べています。「信じられないのは、Amazonがこうした詐欺出品者の排除に、とりうる限りの対策を講じていないことです。きっとかなりの損害が出ているに違いありません。Amazonはもっと積極的に出品者とコミュニケーションをとるべきです。そうすれば、誰もがそういった詐欺行為を認識できますし、より多くの出品者が詐欺業者の排除に協力できるのではないでしょうか」

Amazon側は詐欺問題を深刻にとらえていると主張し、「Inc.」に寄せた声明の中で次のように述べています。「販売業者がAmazonマーケットプレイスで出品者として登録を行うと、Amazonの自動システムが情報を精査し、その業者が不正行為を働く兆候がないか確認します。その結果、不正な業者は商品を出品する前に登録手続きの段階でブロックされるのです。また、継続的な取り組みとして、Amazonのシステムは出品者、商品、出品に関連する多くの変動要素を自動的に随時精査しています」(Amazonのコメント全文はこちら)。

たとえAmazonがそうした取り組みを実際に行っているのだとしても、私が調べたところ、販売実績もユーザーフィードバックもないのに、Amazon.comでかなりの数の商品を販売している「新規出品者」のページがいくつも見つかりました。おそらくAmazonにとっては、詐欺業者のせいで発生する費用負担がどの程度であれ、出品者の新規参入を容易にすることで得られるメリットの方が大きいということなのかもしれません。


Amazon Scammers Are Using This Trick to Make Millions|Inc.

Sonya Mann(訳:遠藤康子/ガリレオ)
Photo by Shutterstock

【関連記事】
海外旅行中に財布をなくした! そんな時に知っておきたい対処法
スポーツ観戦はテレビよりスマホのほうが楽ちん?
「車は街乗りメイン」という人に読んでほしい、車のお話
次世代型IoT「AIoT」ってなんだ?

image beaconimage beaconimage beacon