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eSportsにVR、PCゲーム界隈で今起きていること

ザテレビジョン のロゴ ザテレビジョン 2017/06/08
eSportsにVR、PCゲーム界隈で今起きていること © KADOKAWA CORPORATION 提供 eSportsにVR、PCゲーム界隈で今起きていること

世界最大級の規模を誇るeSports世界大会「Intel Extreme Masters」。他のスポーツ競技同様、フェアな環境の中、細かく定められたルールのもとで競われる。 世界最大級の規模を誇るeSports世界大会「Intel Extreme Masters」。他のスポーツ競技同様、フェアな環境の中、細かく定められたルールのもとで競われる。  今、世界的に大きな盛り上がりを見せている“PCゲーム”。海外では以前よりPCゲームの人気は高かったが、ここ数年はその波がさらに高くなり、全世界的に大きなムーブメントとして注目されてきている。  そして、近年は日本でも盛り上がりつつあり、「eSports」(イースポーツ)やVR(ヴイアール)といったPCゲーム界隈の新しいキーワードとともに、連日のように報道されている。その背景にはどういった要因があるのか、探っていこうと思う。 eSportsは世界規模に成長している一大ムーブメント  PCゲームと切っても切り離せないのが、「eSports」というカルチャーだ。eSportsではビデオゲームをスポーツとして捉え、競技としてイベントや大会を開催している。他のスポーツと同様に細かなルールを定めた上で、公平な環境で競技大会を開催し、大会では多額の賞金がかけられており、先進国を中心とした多くの競技者が参加している。  そういったeSports大会の中でも世界最大級の規模を誇るのが「Intel Extreme Masters」(IEM)だ。1年間を通して世界各地で予選大会を開催し、予選を勝ち抜いたプレーヤーが世界一を競うという、まさに世界規模の大会となっている。そして、2007年の初開催から昨年2016年から今年2017年にかけて開催されたシーズン11まで、10年以上開催されているという歴史のある大会でもある。  そのIEMのシーズン11では、北東アジア地域で初となる韓国ギョンギ道のスポーツアリーナ「ギョンギジム」で、2016年12月17日から18日の日程で大会が開催された。賞金総額が23万5000ドル(日本円で2500万円強)という点からも、競技大会としての規模の大きさがよくわかる。 2016年12月に韓国で開催したIEMギョンギ大会。韓国をはじめ、多くの国からトッププレーヤーが集結した。 2016年12月に韓国で開催したIEMギョンギ大会。韓国をはじめ、多くの国からトッププレーヤーが集結した。  IEMギョンギ大会では、「StarCraft II」、「League of Legends」、「Overwatch」の3タイトルで競技が行なわれた。会場は地元プロバスケットボールチームがホームグラウンドにするほどの大きな体育館で、その中にステージと競技ブースが設置され、世界各地から集まったプレーヤーによって熱い戦いが繰り広げられた。 競技会場にはステージ上に競技ブースが用意され、フェアな環境の中で競技が行なわれるよう配慮されている。 競技会場にはステージ上に競技ブースが用意され、フェアな環境の中で競技が行なわれるよう配慮されている。  韓国でIEMの大会が開催されたのは、韓国がアジアの中でもトップクラスのeSports先進国だからだ。他のスポーツ競技と同様、国策としてeSportsに取り組み、世界レベルのプレーヤーを数多く輩出している。実際にIEMギョンギ大会にも多くの韓国プレーヤー/チームが参加し、全競技とも韓国チームが優勝するなど、層の厚さを示した。  また、韓国でのeSports人気の高さも、大会が行なわれた要因のひとつ。IEMギョンギ大会には、多くの韓国人サポーターが詰めかけてプレーヤーを応援していた。また、優勝チームのサインブースには多くのサポーターによる長い行列ができていたことからも、韓国でのeSportsというカルチャーにおける人気の高さがうかがえた。 eSports人気の高い韓国らしく、IEMギョンギ大会にも多くのサポーターが詰めかけた。 eSports人気の高い韓国らしく、IEMギョンギ大会にも多くのサポーターが詰めかけた。 韓国の人気プレーヤーにはファンが大勢群がり、サインをもらっていた。 韓国の人気プレーヤーにはファンが大勢群がり、サインをもらっていた。  ちなみに、IEMは今年5月6日・7日にシドニーでも開催。競技性の高いFPSゲーム「Counter-Strike Global Offensive」を採用していた。7月27日~30日に上海で行なわれるIEMでは「StarCraft II」で競うという。このようにIEMは開催国によっても人気のPCゲームが変わり、おそらく今後もさまざまな国で、さまざまなPCゲームで盛り上がっていくことだろう。 日本でもeSportsの認知度が高まりつつあり、ゲーミングPC需要が伸びている  そういった中、ここ数年、日本でも徐々にeSports熱が高まりつつある。日本でもeSportsプロチームが結成され、様々な世界大会に参加するのはもちろん、国内でもeSportsの大会が開催されるようになってきている。また、CSなどでeSportsのテレビ番組が放送されるようにもなった。世界と比べるとまだまだ規模は小さいものの、以前よりもeSportsが注目されるようになってきたのは間違いないだろう。  そして、日本で開催されるeSportsの大会でも、その多くがPCゲームを採用している。世界的な大会に参加するとしたら、当然世界大会で採用されているPCゲームのプレイが不可欠だから。当然、目に触れる機会が増えると興味を持つ人が増えるのは自然の流れで、日本のPCゲーム業界もここ数年かなり伸びてきているのだ。  それを裏付けるデータもある。近年、PCの販売不振が語られることが多いが、そういった中でもゲーミングPCは年々売上げを伸ばしているのだ。そして、多くのPCメーカーがゲーミングPCに注力し、魅力的な製品を数多く販売している。過去にもゲーミングPCが注目されることは何度かあったが、そのほとんどは特定の注目ゲームをプレイするためということが多く、一過性の場合も少なくなかった。しかし、ここ数年はコンスタントにゲーミングPCの売上げが伸びているのだ。これも、日本でPCゲーム熱が高まってきている証拠と言っていいだろう。 VRもPCゲーム市場の拡大を後押し  eSportsと並んで、ゲーミングPC市場を後押ししている存在がある。それが「ヴァーチャルリアリティー」(VR)だ。「ヘッドマウントディスプレー」(HMD)という専用のゴーグルを装着することで、あたかも3Dの仮想空間内に存在するような感覚が得られるVR。360度全天周の写真や動画を撮影できる専用カメラの登場や、ゲームを中心としたVR対応アプリの登場などによって、VRを楽しむ人も年々増加している。   そんなVR業界をけん引している2大VR HMDデバイスがある。まずは、PC環境でのVR HMDデバイスのパイオニア的な存在となっている、Oculusの「Oculus Rift」だ。先駈けてPC用のVR HMDを開発し、様々なゲームアプリも対応するなど、PCでのVR HMDの標準的存在となっている。 PC向けVR HMDのパイオニア的存在の「Oculus Rift」。PCゲーム用のVR HMDデバイスとして標準的な存在だ。 PC向けVR HMDのパイオニア的存在の「Oculus Rift」。PCゲーム用のVR HMDデバイスとして標準的な存在だ。  そして、2016年の登場以降、一気に勢力を伸ばしているPC向けVR HMDデバイスが、HTCの「Vive」だ。こちらは、外部にプレーヤーの空間における位置を把握するセンサーを設置することで、約3m×3m程度の空間を自由に移動しながら仮想空間を楽しめるという大きな特徴がある。これによって、実際にフィールド内を歩いて移動しながらプレイできるという、これまでにはない臨場感を実現して話題を呼んだ。また、高性能なゲーミングPCで使うことを前提とし、ほかのどのVR HMDよりもリアリティーのあるVR体験ができることで人気だ。 一気にシェアを伸ばしているPC向けVR HMDデバイス「HTC Vive」。 一気にシェアを伸ばしているPC向けVR HMDデバイス「HTC Vive」。 外部にプレーヤーの位置を把握するセンサーを設置することで、移動しながらVRコンテンツやVRゲームを楽しめる点がViveの魅力。 外部にプレーヤーの位置を把握するセンサーを設置することで、移動しながらVRコンテンツやVRゲームを楽しめる点がViveの魅力。 今後は低価格VR HMDも普及してくる  このOculus RiftとHTC Viveが現在のハイエンドVR HMDでVR業界をけん引している存在なわけだが、Oculus Riftは6万円台(専用モーションコントローラーセットだと7万円台)、HTC Viveは10万円台と、PCの周辺機器としてはかなり高価で導入の敷居が高い。また、接続するPCも高性能なグラフィックボードを搭載する高価なゲーミングPCが求められるため、VRがPCゲーム市場の拡大を後押ししているというわけだ。 そんな中、Microsoftは「Windows Mixed Reality」という新たなVRプラットフォームを開発し、今年後半からそれに対応した低価格なVR HMDがLenovoやHP、Acerといったメーカーから続々と出てくる予定だ。接続するPCの性能も一般的なノートPCでも動作するようになる。さすがにHTC Viveほどリッチな体験にはならないだろうが、これでVRの敷居はグッと下がるだろう。もちろん、リッチなコンテンツはこれまで通り高性能なゲーミングPCが必要だが、まずはVRを試せるカジュアルな環境ができあがりつつあるのはVR普及の大きな足掛かりになるだろう レノボが発売を予定しているWindows Mixed Reality対応の低価格HMD。500ドルを切る比較的安価な価格での販売を予定。他にも多くのメーカーが販売を計画している。 レノボが発売を予定しているWindows Mixed Reality対応の低価格HMD。500ドルを切る比較的安価な価格での販売を予定。他にも多くのメーカーが販売を計画している。 こちらはHPのWindows Mixed Reality対応HMDの開発者向けキット。価格は329ドルで2017年10月頃の発売となるが、先行予約がすでに始まっている。 こちらはHPのWindows Mixed Reality対応HMDの開発者向けキット。価格は329ドルで2017年10月頃の発売となるが、先行予約がすでに始まっている。 日本での発売も発表した、AcerのWindows Mixed Reality対応HMDの開発者向けキット。価格は4万円で8月以降の出荷となる見込みだ。 日本での発売も発表した、AcerのWindows Mixed Reality対応HMDの開発者向けキット。価格は4万円で8月以降の出荷となる見込みだ。  ちなみに、Windows Mixed Realityはゲームや映像コンテンツを楽しむエンターテインメント用途だけのものではない。VR HMDを装着し、室内空間にアプリケーションウィンドウや各種情報を投影表示し、今いる空間そのものをWindowsの作業空間にしてしまうという、Windows 10の新しい機能として実装される。 また、現在は有線で接続しているVR HMDだが、近い将来はPC部をHMDに内蔵したオールインワンの完全ワイヤレスタイプが出てくるだろう。事実、Microsoftは「Hololens」、Intelは「Project Alloy」といったPC部を内蔵したオールインワンVR HMDをすでに開発している。Hololensはすでに医療現場や航空産業など、様々な場面で実際の活用が始まっている。Projct Alloyはコンセプトモデルだが、第7世代Coreプロセッサーを搭載し、3Dカメラ「RealSenseカメラ」で取り込んだ外部の映像をVR空間と融合して表示するなど、新しいVRの楽しみ方を提案している。  MicrosoftのHololens。すでに様々な産業での利用が始まっている。 PC一体型の次世代HMDプラットフォーム「Project Alloy」。VRとARを融合させ、単体で利用できるため、臨場感が大きく高まると期待される。 MicrosoftのHololens。すでに様々な産業での利用が始まっている。 PC一体型の次世代HMDプラットフォーム「Project Alloy」。VRとARを融合させ、単体で利用できるため、臨場感が大きく高まると期待される。  さらに、IntelはCOMPUTEX 2017の基調講演で“WiGig”と呼ばれる次世代の映像転送規格を採用したHTC Viveを使った、ワイヤレスVRデモを披露した。現在の無線規格だと遅延がひどいVR用の高解像度映像も、WiGigで快適に楽しめる未来はそこまできている。 WiGig対応のHTC Viveを使ったデモ。 WiGig対応のHTC Viveを使ったデモ。 ゲーミングPCを買って、ゲームやVRを楽しむなら今が最適!  このように、日本でもeSportsやVRの注目度が高まるのに比例して、PCゲーム市場も盛り上がってきている。そして、PCゲームを快適に楽しめる高性能なゲーミングPCが様々なメーカーから販売され、しかもお買い得な製品も多数登場している。それらを購入するだけで、すぐに最新PCゲームやVR HMDデバイスを利用したVR対応アプリケーションを楽しめるのだから、以前に比べて敷居は大きく下がったと言っていいだろう。  今、日本のPCゲーム業界は、過去にないほど盛り上がりを見せつつある。だからこそ、ゲーミングPCを購入し、PCゲームやVR HMDを始める、最適のタイミングが今なのだ。もし、eSportsからPCゲームに興味を持ったり、VR HMDを楽しみたいと考えているなら、臆することなくゲーミングPCを購入してみてもらいたい。そこには、これまでにない楽しく魅力満ちあふれる世界が待ち受けているはずだ。 ■関連サイトIntel Extreme MastersOculus RiftHTC ViveWindows Blog

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