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Google I/O 2017基調講演まとめ 「AI First」をすべてのサービスに

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2017/05/18
Google I/O 2017基調講演まとめ 「AI First」をすべてのサービスに: スンダー・ピチャイCEO © ITmedia NEWS 提供 スンダー・ピチャイCEO

 米Googleは5月17日(現地時間)、本社キャンパス近くの野外ホールShoreline Amphitheatreで年次開発者会議「Google I/O 2017」の基調講演を開催した。本稿では発表された主な事項を時系列で簡単にまとめた。録画は既に公開されているので興味のある部分を再生する参考にしていただければ。

 オープニングには小さな卵(アイデア)を持った人(開発者)がそれを育て、共に育っていく様子を描いたアニメーションで始まった。それに続いて登場したスンダー・ピチャイCEOは、会場には今年も7000人以上が参加しており、昨年のフィードバックを受けて野外会場にサンスクリーンを貼ったと語った。

 同氏はGoogleドライブ(8億人)、Googleフォト(5億人)、Android(20億台)などの数字を披露した後、昨年と同様に同社は「Mobile FirstからAI First」にシフトしていると語った。

 音声入力、画像入力の精度が高まっているとして、金網越しに野球の試合に出ている子どもを撮影した写真から金網をきれいに除去する方法などを紹介した。

●画像内を検索する「Google Lens」

 同氏がまず紹介したのは「Google Lens」という新しい技術。機械学習による画像認識技術で、例えば「Google Assistant」に端末のカメラで写した花の写真を見せるとその花の種類を教えてくれたり、Googleフォトの写真に写っている建造物の情報を表示してくれたりする。

●第二世代TPUと「Cloud TPU」

 ピチャイ氏は次に、昨年のI/Oで発表した機械学習に最適化したプロセッサ「TPU(Tensor Processing Unit)」の新世代版と、クラウドサービス「Cloud TPU」を発表した。

 前世代のTPUは機械学習の「推論」フェーズ向けだったが、新TPUはさらにパワーを必要とする「学習」向けにも最適化したという。

 Cloud TPUは、「Google Compute Engine」でこの新TPUを利用できるクラウドサービスだ。

●Google Assistantの新機能と日本でのリリース

 ピチャイ氏の次に登壇したGoogle Assistant担当エンジニアリング担当副社長、スコット・ハフマン氏が、「Google Assistant」の新機能などを披露。

 iPhone版Google Assistantアプリの提供や「Google Assistant SDK」での提携企業についても言及した。

 また、Google Assistantで決済できるようになったことも紹介され、スマートホーム対応ではパートナーが70社以上になったことも発表された。

●Google Homeが日本にやってくる

 次はHome製品担当副社長リシ・チャンドラ氏による「Google Home」のデモ。

 ようやく日本でも今夏以降に発売されることや、北米ではハンズフリーで電話がかけられること、Bluetooth対応、Chromecastとの連係による画面表示、新たなコンテンツパートナーなどが発表された。

●Googleフォトにも機械学習機能

 Googleフォトの紹介では、機械学習を応用した3つの新機能と、Google Lens機能が紹介された。いずれも向う数週間中にWeb、Android、iOS版アプリで使えるようになる見込みだ。

●YouTubeの進捗について

 続いてGoogle傘下のYouTubeのスーザン・ウォジスキCEOが初めてGoogle I/Oに登壇。Android TVのYouTubeで360度動画をリモコンで見られるデモや、投げ銭機能「Super Chat」でのクリエイターとファンの交流についてのデモが行われた。

●「Android O」の一般向けβ版公開

 次は人気者、Androidエンジニアリング担当副社長のデイブ・バーク氏。Androidのアクティブ端末が20億台を超えたこと、Google Playからのダウンロードが820億本に上ることなどを発表した後、次期Android OS「Android O」の新機能の幾つかをデモした。

●アプリ向け機械学習ライブラリ「TensorFlow Lite」

 Android Oの高度な機械学習機能を支えるものとして、「TensorFlow Lite」が発表された。これは、アプリ向けのライブラリで、高速・軽量でかつ、ContinentやLSTMなどの最新技術を使えるものとバーク氏は説明した。TensorFlow Liteは、TensorFlowプロジェクトの一部としてオープンソースで公開される見込み。

●Androidの正式開発言語として「Kotlin」採用

 次に登壇したAndroidのプロダクト管理ディレクター、ステファニー・サード・カスバートソン氏がAndroidアプリ開発者を支援する幾つかの新機能を紹介した後「One More Thing」としてオブジェクト指向言語「Kotlin」をAndroidの正式開発言語として採用すると発表すると、会場から歓声が上がった。

●メモリ1GBでも稼働する「Android Go」

●VR/AR関連の進捗

 VRについては、昨年のI/Oで発表した「Daydream」のHMD「Daydream View」に韓国Samsung Electronicsの最新フラッグシップ端末「Galaxy S8」が対応したことや、DaydreamプラットフォームがスマートフォンもPCも不要の“スタンドアロンVR”ヘッドセットをサポートすることなどが発表された。年内にHTCとLenovoから対応端末が発売される見込みだ。

 ARについては、ASUSの端末が出たことや、TangoとGoogleマップを組み合わせた「Visual Positioning Service(VPS)」の取り組みなどが紹介された。

●ピチャイ氏によるクロージング

 最後に「TensorFlow+Everyone」というメッセージと共にピチャイ氏が再登壇し、Googleのオープンソースツールを駆使して可能性を広げたシカゴ在住の若き開発者の物語動画を流した。

 その後、Google検索で職探しができる「Google for Jobs」を紹介。これは、職種や地域で求人情報を検索し、給料や時間帯などのフィルタで絞り込んでいけるツール。少なくとも米国で向う数週間中にGoogle検索に組み込まれる。

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