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GTX 1080 Tiカードの品薄化の根が深い理由

ITmedia PC USER のロゴ ITmedia PC USER 2017/03/21
GTX 1080 Tiカードの品薄化の根が深い理由: ELSA「GD1080-11GERT」 © ITmedia PC USER 提供 ELSA「GD1080-11GERT」

 3月11日に登場したGeForce GTX 1080 Ti搭載カードだが、先週も複数メーカーのファウンダリーエディションが店頭に並べられていた。新顔で目立っているのは、ELSAの「GD1080-11GERT」。同社の2年保証がついたモデルで、税込み価格は12万円強から13万円前後となる。

 顔ぶれだけみれば順調にラインアップが拡充されているようにみえるが、ショップの顔色は曇りがちだ。TSUKUMO eX.は「需要に対してモノが全然入ってこないですから。3連休に向けてようやく一部メーカーのものがパラパラ入ってきましたが、土曜日を待たず売り切れる可能性があります」ともらしていた。

 登場直後、「性能は文句なしだが、まだちょっと高い」「各社のオリファンモデルが出てからが本番」といった声が多かったが、一週間経って少し違う事情が見えてきたそうだ。

 同店は「TITAN Xの後継として、研究目的で買われていく法人さんが多いんですよね。ゲーム目的ではなく、演算目的のほう。SLIを組む人も多くて、複数枚が一気に売れることもザラなんですよ」と明かす。

 他店でも似たような話が多く、別のショップは「世界中で似た感じの売れ方をしているみたいで、モノが全然入ってこないんです。入ってきたら複数枚売れるんですけど、売るモノがない。コンシューマー系のハイエンドGPUの延長線上で考えていたんですけど、甘かったですよね」とつぶやいていた。

 とはいえ、各社のオリジナルクーラーモデルが多数登場すると予想される4月ごろには法人需要ラッシュも落ち着くとの見方も強い。モノがなくてヤキモキしている人は、しばらく市場動向を見守るのも手かもしれない。

●「ワンストップを求めなければどうにか」――Ryzenは徐々に買いやすく

 同じく品薄が叫ばれているAMDの新CPU「Ryzen」と対応マザーだが、こちらは少しずつ状況が改善されている様子だ。

 どちらも潤沢というショップはまだないが、複数のPCパーツショップを回ればCPUやマザーボードのラインアップがフルに近い顔ぶれから選べる状況で、パソコンSHOPアーク「ワンストップで一式購入したいとなると厳しいですが、街全体で探すというスタンスならどうにかという感じでしょう」と話していた。

 対応マザーの選択肢も少しずつ広がっている。先週登場して目立っていたのは、MSIのB350マザー「B350M GAMING PRO」。イルミネーション機能を備えたゲーミングモデルながら、付加機能を絞り、micro-ATXの基板をゆとりをもって使うデザインで、税込み1万2000円前後に抑えているのがポイントだ。

 ドスパラ パーツ館は「M.2スロットはPCIe x4接続ですし、PCIe x16スロットは補強されていたりするので、シンプルな構成で強いマシンを組むなら過不足はないんじゃないかと思います。Ryzen対応ではまだまだ数が少ないmicro ATXなのもプラスですよね」と話していた。

●国内3台の税込み32万円ケース「Tou 2.0」の展示&注文受け付けが始まる

 展示機で目立っていたのは、IN WINのPCケース「Tou 2.0」だ。ミラーコーティングした強化ガラスで覆ったモデルで、前面や側面も多面デザインを採用しているのが特徴だ。内部はE-ATXまで搭載可能で、定格1065Wの専用電源を標準搭載している。発売は3月24日で、税込み価格は32万1840円。国内3台のみの限定モデルだ。

 実機を展示しているTSUKUMO eX.は「ここまでいくともう値段度外視で欲しい人は欲しいという感じになりますからね。これまでのIN WINの限定モデルの売れ方からすれば、国内に3人は普通にニーズがあるように思います。法人のディスプレー目的ではなく、あくまで個人として」と話していた。

 なお、高額な新製品としては、ZOTACの小型ベアボーン「ZBOX MAGNUS EN1080-K」も登場している。

 2016年11月に登場した「ZBOX MAGNUS EN1080」(税込み28万円強)の強化モデルで、CPUがCore i7-6600からKaby Lake世代のi7-7700に変わり、DDR4メモリの対応速度もPC4-19200(DDR4-2400)までにグレードアップしている。GPUはGeForce GTX 1080のまま。税込み価格は38万円弱となる。

 8GBメモリや120GB M.2 SATA SSD、Windows 10 Home(64bit)を搭載した完成体PC「ZBOX MAGNUS EN1080-K-J」も当時に売り出されており、税込み価格は42万6000円前後となる。

●親和産業のM.2 SSD用ヒートシンクやギガバイトのmini-ITX Z270マザーなどが登場

 冷却パーツで目立っていたのは、親和産業のM.2 SSD用ヒートシンク「SS-M2S-HS01」と「SS-M2S-HS02」だ。製造は長尾製作所で、税込み価格は1500円前後と1900円前後となる。いずれも超低硬度の放熱シリコンパッドとアルミ製ヒートシンクを組み合わせたもので、SS-M2S-HS01は6mm高の厚みを持たせている。SS-M2S-HS02は圧を抑えたプレート状の構造で、省スペースな位置でも使いやすい。

 入荷したオリオスペックは「M.Sのヒートシンクはもう鉄板で売れていて、これも好調ですよ。SSD表面のシールを剥がさずに使えるので、メーカー保証を気にする人にも心強いと思います」とプッシュしていた。

 マザーボードでは、ギガバイトのmini-ITXモデル「GA-Z270N-Gaming 5」も目立っていた。ゲーミングタイプのZ270モデルで、イルミネーション機能のほか、インテル製ギガビットLAN、Bluetooth 4.2+.11acアダプタなどを同梱しており、税込み価格は2万5000円弱となる。

 ドスパラ パーツ館は「mini-ITXのZ270ゲーミングはどのメーカーも技術の粋を集めていて見応えがありますね。このモデルもかなり出来が良くて、私も欲しいくらいです」と褒めちぎっていた。

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