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Hey! Say! JUMP中島裕翔、アイドルと真逆のイメージで高評価 役柄に染まる演技の魅力

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/01/05 株式会社サイゾー
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 Hey! Say! JUMPの中島裕翔が主演を務める映画『僕らのごはんは明日で待ってる』が1月7日に公開を迎える。本作で中島が演じるのは、ネガティブシンキングの草食系男子・葉山亮太。近年、中島が演じる役柄は、やや地味目で“期待されてない”男子が多く、アイドルとしての彼とは真逆のイメージがあるが、それが非常にはまっている。俳優・中島裕翔の魅力に迫る。  端正な顔立ちに細身で高身長、スタイル抜群の中島。ジャニーズ事務所のアイドルとして王道のルックスを兼ね備えているが、前述した通り、本作や映画デビュー作となった『ピンクとグレー』、そして昨年フジテレビで放送されていた連続ドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員~』などで演じた役柄は、どちらかと言うとキラキラしたオーラとはかけ離れた、どこか陰のイメージで、不器用さや実直さが目立っている。  『ピンクとグレー』では、人気スター・白木蓮吾という役柄だったが、その素顔には、死を隣り合わせに生きる陰鬱とした雰囲気を持っており、複雑な心情をうまく表現していた。また『僕らのごはんは明日で待ってる』でも、家庭に起きた過去のトラウマから「いいことを手にする代りにむなしいことが待っている」という発想を持つ青年が、自分と正反対の考え方を持つ女性と出会うことにより「喪失感」が「希望」に変わっていく姿を好演した。どちらも、ステージ上で魅せるはつらつとしたアイドルの顔ではなく、それぞれの役柄になりきっていた。  配役として、パブリックイメージとはかけ離れた俳優をキャスティングすることはあるが、その多くは“新境地”という、ある意味でこれまでのイメージとは違った一面を出すために“挑戦”する場合が多い。しかし中島の場合、過去にドラマ出演は多数あったものの映画俳優としては『ピンクとグレー』がデビュー作であり、『僕らのごはんは明日で待ってる』が2作目の出演だ。その意味では、“偶像”ではなく生身の人間のリアリティーを中島の内から感じとってのキャスティングだったのかと想像してしまう。  特に本作で中島が演じた亮太は、無口でネガティブ、クラスでもあまり目立たない存在という高校生。イケメンでスタイルも良いアイドルが演じること自体、無理がありそうだが、変にキャラクターを作り込むことなく、ナチュラルに役柄に寄り添っている。  この点に関して、『ピンクとグレー』でメガホンをとった行定勲監督は「大げさに作り込むことなく、役柄に自分を寄せていく。そして自身の存在感をしっかり持ちつつ、役に対してリアリティーを持たせることができる」と中島を評していた。つまり、特徴的なキャラクター設定に対して、余計(過剰)なことをすることなく、行動や言動に説得力を持たせることができる俳優という評価だ。  確かに、ここ最近、中島が演じたキャラクターは大きな抑揚を持たない人物が多かったかもしれない。しかし、淡々と演じるなかで、その行動や言動には感情移入できることが多い。本作は、ほぼ順撮りで行われたというが、新木優子演じる小春との距離が縮まっていくシーンにおいて、溜めに溜めたところからこぼれ出るような感情表現に胸を打たれる。  人気アイドルとしてキラキラに輝く色を持っている一方で、これまでの作品を観ていると、俳優としては、いい意味で特徴的な色を持っていないように感じられる。行定監督は「余計なことをして台無しにしてしまう俳優がいるなか、彼にはそういう部分がない」と中島について語ると、本作のメガホンをとった市井昌秀監督も、「中島くんのままでいい」(『僕らのごはんは明日で待ってる』プレスシート参照)と演出したという。  アイドルとしての光り輝く存在感を引きずることなく、ナチュラルに役柄に染まれる――。そんな特徴を持つ中島の俳優としての前途は洋々なのかもしれない。(磯部正和)

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