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HUAWEI P10/P10 Plusを「欲しい」「惜しい」と思う理由

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/06/07
HUAWEI P10/P10 Plusを「欲しい」「惜しい」と思う理由: 左が「HUAWEI P10 Plus」、右が「HUAWEI P10」 © ITmedia Mobile 提供 左が「HUAWEI P10 Plus」、右が「HUAWEI P10」

 Huaweiの最新フラグシップスマートフォン「HUAWEI P10」と「HUAWEI P10 Plus」が6月9日に発売される。カメラの評価が高い「HUAWEI P9」の後継機で、さらにグレードアップしたライカのレンズを搭載しているということで、期待値は高い。ここでは、P10/P10 Plusの購入を検討するにあたって「欲しいと思う理由」と「惜しいと思う理由」をまとめる。

●欲しいと思う理由

モノクロセンサーが2000万画素に

 欲しいと思う理由は進化したライカのカメラ。これに尽きる。モノクロセンサーとRGBセンサーで捉えたイメージを融合することで、ディテールが精緻で鮮明な写真を記録できるのはP9と同様だが、P10/P10 Plusではモノクロセンサーの画素数がP9の1200万画素から2000万画素に増えたことで、より鮮明に描写できるようになった。さらに、2000万画素で撮影した画像を1200万画素分に切り出すことで、画質劣化を抑えた2倍のズームも可能になる。やや距離の離れた被写体を撮影するのにも向いている。

人物撮影のクオリティーが向上

 新たに「ポートレートモード」が追加されたのも特筆すべき点だ。スマートフォンで撮影したポートレートは、画像を拡大すると、肌色がのっぺりとすることが多いが、P10/P10 Plusでは190ものポイントから顔の形状を3D認識することで、陰影を作り出し、芸術的なポートレートに仕上げられるという。

 6日の発表会でフォトグラファーの舞山秀一さんが披露したP10 Plusの人物作例は、確かに顔の陰影がくっきりと出ており、スマホで撮影したとは思えないクオリティーだと感じた。

 また、このポートレートモードでは、被写体の背景を自然にぼかす「芸術的効果」も加えられる。薄暗い環境で、フォトライトを使わなくても、肌つやがよく明るく撮影できるのもポートレートモードの特徴。さまざまな環境で、人物を印象的に捉えたいという人にP10/P10 Plusは特にオススメだ。

インカメラもライカ品質に

 インカメラの画素数はP9やMate 9と同じ800万画素だが、P10/P10 Plusではインカメラもライカの品質にグレードアップ。従来機よりも2倍光を取り込むことで、薄暗い環境でもより明るく撮影できるようになる。セルフィーを多用する人にはうれしい進化だ。

 カメラは実際に撮影し、PCで画像を見ないと最終的な評価はできないが、P9やMate 9のカメラ品質が高かっただけに、P10/P10 Plusも期待せずにはいられない。

5.5型のP10 Plusも出る!

 P9では日本での発売が見送られた「Plus」がP10で採用されたのはうれしい限り。最近は日本でも5.5型以上のスマホが増えており、そうしたユーザーからの乗り換えも期待できそう。筆者も5.5型の「iPhone 7 Plus」を使っているが、5.1型のP10だと物足りなく感じてしまう。P10 Plusの幅はiPhone 7 Plusの77.9mmより細い74.2mmなので、むしろ7 Plusよりも快適に使えるだろう。

 何よりP10シリーズでは、P10 Plusのみ、よりグレードの高いライカのレンズ「SUMMILUX-H」を採用しており、より高い画質を追求するならP10 Plusを選ぶしかない。

●価格は……

 2機種の市場想定価格はP10が6万5800円(税別、以下同)、P10 Plusが7万2800円。P9の5万9800円、Mate 9の6万800円と比べると「ちょっと高いかな?」というのが正直な感想だ。特にP10はMate 9と同じプロセッサ、メモリ、ストレージを搭載していて、画面サイズはMate 9(5.9型)より小さい(5.1型)。カメラの進化とディスプレイの差をトレードオフと考えれば、Mate 9と同じくらいの価格にはしてほしかった。

 ただしMVNOによっては、P10は5万円台半ば〜の価格で購入できる。P10 Plusも7万円台とそこそこ高いが、こちらもMVNOのキャンペーンを適用すれば、6万円台前半から購入できる。各MVNOの価格をチェックしておこう。

●惜しいと思う理由

カメラ以外の進化が乏しい

 カメラは順当に進化したが、それ以外のトピックが乏しいのも事実。PANTONEとコラボしたダズリングブルー(P10)、グリーナリー(P10 Plus)というオシャレなカラーはあるが、それだけではややインパクトに欠ける。

 例えばSIMロックフリー端末でも対応が期待される「おサイフケータイ」は、P10/P10 Plusでは見送られており、防水も「生活防水」の対応にとどまっている。

 防水については、P10が「IPX2」、P10 Plusが「IPX3」を取得しており、ナノコーティングも施している。ただしIPX2は端末が15度傾いた状態で水滴が落下しても問題ないレベル、IPX3は垂直+60度方向から水滴が落下しても問題ないレベルなので、他のスマホがサポートしているIPX5、7、8などと比べると防水性能は低い。外部接続端子がぬれると危険だし、もちろん水没はNG。

※初出時に、P10/P10 Plusが生活防水にも非対応、ナノコーティングは施していないとしていましたが、誤りでした。おわびして訂正いたします(6/9 10:36)。

 おサイフケータイについても、ファーウェイ・ジャパンの端末部門のプレジデントである呉波氏は対応することをにおわせる発言をしていたが、P10/P10 Plusのタイミングでは間に合わなかったようだ。例えばトリニティの「NuAns NEO [Reloaded]」は、IP54の防水・防塵(じん)とおサイフケータイをサポートしており、機能面でも他のSIMロックフリースマホと差別化を図れている。Huaweiは、防水やおサイフケータイ対応のAndroidスマートフォンをNTTドコモ向けに開発したこともあるだけに、SIMロックフリーでの機能追加も期待したい。

au VoLTEに対応しない

 P10/P10 Plusは「au VoLTE」に対応せず、au回線のSIMカードは利用できない。つまり「mineo」のauプランや「UQ mobile」のSIMカードを挿してP10/P10 Plusで通信することはできない。最近はmineoやUQ mobileを筆頭にau回線のMVNOサービスも増えているし、競合他社を見るとASUSは積極的にau回線の対応を進めているだけに、ここも惜しいと思う。

 ちなみに同時発売するミッドレンジの「HUAWEI P10 lite」は、ソフトウェアアップデートによってau VoLTEに対応する。プロセッサに「Kirin」を搭載する機種でau VoLTEに対応するのは、P10 liteが初めて。P10 liteはKirin658、P10/P10 PlusはKirin960という違いはあるが、より上位のプロセッサなら、同じくau VoLTEには対応できる……はず。今のところアップデートでの対応も予定していないとのことだが、今後の動きに期待したい。

●P9から乗り換えるべきか

 P9と比較すると、プロセッサはKirin955→Kirin960、メモリは3GB→4GB、ストレージは32GB→64GB、バッテリー容量は3000mAh→3200mAhへと拡張され、ハードウェアは順当に進化している。また、P10/P10 Plusは新たにDSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)に対応し、通話(3G)とデータ通信(LTE)でSIMを使い分けられる。指紋センサーは背面から前面に移り、センサーをホームボタンとして使うことも可能になった。カメラはもちろん、これらの点に魅力を感じる人は、乗り換える価値は大いにある。またP9からP10 Plusへの乗り換えも、画面サイズが大きく変わるのでアリといえる。

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