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iモードケータイの「代用」になる? VoLTE対応spモードケータイを試す(メール・Webブラウズ編)

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/04/27 08:30
iモードケータイの「代用」になる? VoLTE対応spモードケータイを試す(メール・Webブラウズ編): spモードケータイ用の「ドコモメール」 © ITmedia Mobile 提供 spモードケータイ用の「ドコモメール」

 ついに、NTTドコモが「らくらくホン」を除くiモード対応携帯電話(以下「iモードケータイ」)の出荷を終了した。その代替先の1つとして、同社はスマートフォンと同じ「spモード」に対応する携帯電話(以下「spモードケータイ」)を推奨している。

 spモードケータイが本当にiモードケータイの代替になるのか見極めるべく、筆者は2機種のVoLTE対応spモードケータイ「AQUOS ケータイ SH-01J」「P-smart ケータイ P-01J」をレビューすることにした。前回は、基本操作と電話機能について検証し、iモードケータイと同等かそれ以上の使い勝手を実現していることを確認した。

 今回は、メール機能とWebブラウズ機能を中心にチェックしていく。

●メール:キャリアメールは「ドコモメール」で

 ケータイにおいて、電話(通話)と並んで重要な機能は「メール」だろう。家族や知人・友人、会社と連絡を取る際に、「iモードメール」を多用していた人も少なくないはずだ。

 spモードケータイでは、クラウド(オンラインストレージ)上にメールを保管する「ドコモメール」を利用することになる。iモードケータイからの機種変更の場合、引き続き同じ「@docomo.ne.jp」アドレスを使える(※)上、旧機種からmicroSDなどを使ってメールを移行することもできる。

※ iモードメールのメールアドレスをドコモメールに引き継ぐ場合、「iモード」の解約と「spモード」の契約を同時に行う必要があります。

 前回取り上げた電話機能と同様に、ドコモメールアプリ自体はドコモがAndroidスマホ用に開発したものがベースだが、iモードケータイと同様に操作できるようにアレンジされている。メールキーを短く押せばメールのメニューが表示されるし、長く押せばメールの同期(センター問い合わせに相当)をしてくれる。メニューの第1階層については、テンキーを使った操作もできる。今後、第2階層もテンキー操作できるようになると便利なのだが……。

 ドコモメールに移行すると得られるメリットとしては、PCやタブレットからもメールを送受信できることも挙げられる。

 iモード時代にもPCのWebブラウザからメールの送受信ができる「iモード.net」という有料サービスがあったが、2015年2月28日をもってサービスを終了している。

 ドコモメールでは、PC・タブレットからの送受信を追加料金なし(つまり無料)で行える上、Webブラウザだけではなく「IMAP(Internet Message Access Protocol)」に対応するメールアプリでも利用できる。「移動中は押しやすいテンキーで、机に座ったら落ち着いてPCのキーボードでメールを打つ」といったこともできるのだ。PC・タブレットで送受信したメールも、クラウド経由で同期されるので安心だ。

 ただし、ドコモメールをPC・タブレットから利用する場合、事前にspモードで接続中のspモードケータイから「dアカウント利用設定」を有効する必要がある。Webブラウザ(後述)の「dメニュー」から「お客様サポート」→「サービス・メールなどの設定」→「メール設定」→spモードパスワード入力→「dアカウント利用状態の確認/変更」と進んで、設定を確認・変更しておこう。

 文字入力ソフトについては、両機種ともにオムロンソフトウェアの「iWnn(アイウンヌ)」ベースとなっている。入力はケータイの時とほぼ同じ感覚でできて快適だ。ただし、昔のポケットベルで使われていた「2タッチ入力」には対応していない。ここは若干残念ではある。

 SMS(ショートメッセージ)の送受信機能については、ドコモメールのメニューからアクセスできる。SMS機能については、それぞれの機種独自のものを搭載しているが、機能面での差は基本的にはない。

 SH-01Jではドコモメール・SMSとは別に「PCメール」というアプリが搭載されている。名前の通り、インターネットプロバイダ(ISP)などが提供するメールサービスやGoogleの「Gmail」などの送受信をするためのものだ。対応する受信サーバの種類は「IMAP」「POP3」「Exchange」の3種類で、メールアドレスによっては受信・送信サーバ設定の自動入力にも対応している。「Gmail」についてはGoogleアカウントを使った簡単セットアップも可能だ。

 PCメールはプッシュ受信(メールのリアルタイム受信)ではなく、手動取得または一定間隔(5分〜1時間の5段階)での自動取得となる。自動取得の場合、その頻度を短くすると通信量が大きくなるのはもちろん、バッテリー消費も激しくなるので注意しよう。

●LINE:スマホとほぼ同じ機能に対応 ただし注意点はいくつかある

 現在の日本では、年代によっては電話やメールよりも「LINE」を使ってやりとりをすることが多い。iモードケータイでもLINEは使えるが、トーク(チャット)のやりとりがリアルタイムではなく、スタンプも使えない。直接会話した方が早いと思ってもビデオ通話や音声通話もできない。ある意味で「コミュニケーション不足」になる可能性があるのだ。

 その点、SH-01JやP-01JではAndroid版とほぼ同じ仕様のLINEアプリを利用できる。トークのやりとりはリアルタイムで、スタンプの利用やLINEユーザー同士の音声通話もできる。スマホを使ってLINEをやっている人とも、スマホとほぼ同様にコミュニケーションができるのだ。

 アプリの初回利用時には最新のLINEアプリをダウンロードするために通信が発生する。また、モバイルデータ通信中(Xi/FOMAでのデータ通信中)にトークなどのやりとりをリアルタイムにしたい場合には、通信制限を“しない”ように設定する必要がある。LINEのメリットを最大限に生かしたい場合は、パケットパックを契約するか、常に無線LAN(Wi-Fi)のある環境で利用することをお勧めしたい。

 また、アプリの仕様上、通常の方向キーだけでは操作しきれない場面もある。そのような場合、SH-01Jでは「タッチクルーザーEX」、P-01Jでは「ポインタモード」「フリックモード」を利用して操作することになる。両機種ともに、発話キーでオン/オフあるいはモードを切り替えられる。

 なお、SH-01J・P-01JのLINEアプリでは、主に以下の機能が“非対応”となっている。

・LINE Out(一般電話への発信機能)

・LINE Payの利用登録

・別途アプリが必要なLINEサービス(「LINE MUSIC」など)との連携

・スタンプや着せ替えテーマの購入

 なお、スタンプと着せ替えテーマについては、PCの「LINE STORE」で購入したものをダウンロードして使うことはできる。新しいスタンプが欲しくなった場合は、PCから購入するようにしよう。

 スマホと比べると一部機能に対応しない制約はあるが、「LINEを使ったコミュニケーション」という観点では制限はない。「LINEじゃないとなかなか連絡が付かない人」とも、これで問題なく連絡を取りあえる。これは良いことだ。

●Web:スマホ用サイトも見られる

 iモードケータイでは「iモードブラウザ」でケータイに最適化されたWebサイトを、「フルブラウザ」でPC向けに作られたWebサイトを閲覧できる。しかし、時代の流れでケータイ向けのWebサイトは減少傾向にあり、フルブラウザも最新のWebテクノロジーに対応していない場合もある。

 その点、SH-01JやP-01JのWebブラウザはAndroidスマホで使われているものをベースとしている。そのため、PC向けWebサイトの閲覧はもちろん、スマホに最適化されたWebサイトの表示もできる。HTML5ベースのサイト上で動画の再生も可能だ。

 PC向けのWebサイトでは、マウスポインタを置くと何らかのアクションが発生する「マウスオーバー」を利用している場合がある。また、スマホ向けのWebサイトの中には画面を払う「スワイプ」操作を前提としているものもある。マウスオーバーやスワイプの操作が必要な場合は、SH-01JならタッチクルーザーEX、P-01Jなら「ドラッグモード」を使うと問題なく操作できる。これらは、LINEアプリと同様に発話キーの長押しでオン/オフを切り替えられる。

 データ容量が大きいWebサイトも、Wi-Fiを使えば快適だ。鉄道の駅や公共施設、飲食店などを中心に展開している「docomo Wi-Fi」も使える。docomo Wi-Fiを含む公衆Wi-Fiサービスや、自宅のWi-Fiをうまく活用すれば、パケット容量を節約しつつ、快適なWebライフを楽しめるだろう。

 メールやLINE、Webなども比較的快適に楽しめることが分かった。

 しかし、iモードケータイで「できたこと」は、まだまだある。次回は「おサイフケータイ」を始めとする便利機能、そして肝心要な「料金」面について見ていこうと思う。

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