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miwa、土屋太鳳、広瀬すずら「あざとい女性タレント」は、なぜネットで嫌われるのか?

サイゾー のロゴ サイゾー 2017/05/17
© Cyzo 提供

 ネット上で、女性タレントに向かってよく言われる「あざとい」という表現。元々は「抜け目なく貪欲である」などの意味があるという(『三省堂 大辞林』より)。最近では、それとは少しニュアンスが違い、「天然ではなく計算で、他人、特に異性に取り入ろうとするあからさまな行動やしぐさ」をする者に向かって使われているようだ。

 最近ネットで、「あざとい」と炎上した人物には、歌手のmiwa、女優の土屋太鳳、広瀬すずらがいる。miwaは『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に俳優の坂口健太郎と出演した際、上目遣いで坂口と掌を合わせて自分の手の小ささをアピールする様子が、土屋は多数の共演俳優へのボディータッチや自らを「太鳳は~」と呼ぶ癖が、広瀬はファッションショーのランウェイなどではハイヒールを履きこなしているのに『しゃべくり007』(日本テレビ系)で初々しいヨタヨタ歩きを見せ、それぞれ炎上している。

 「あざとい」には非難や冷やかしの意味が込められているが、嫉妬心も込められている気がする。「私もこうなりたいのに、なれない!」という単純な嫉妬ではない。普通であれば「それが可愛らしく異性の興味を引く行動だとわかっているけれど、実際にやってしまうと“計算だ”と周囲に見破られてしまう恥ずかしい行為だから……」と、あざとさを察知するセンサーが作動してブレーキを踏んでしまう……そんな行動を、何のためらいもなくやってのけてしまう一部の人たちに対して生まれる、「なんでそういうことができるの?」という疑問にも似た複雑な気持ちだ。つまり、標準装備されている「あざとさセンサー」が作動しない人たちに対する不思議さ、違和感とも言える。

 そのセンサーが壊れている理由には、「ただ単に鈍感」ということのほかに、「これまであざとい行動を繰り返してきても、周囲にそれを指摘する人間がいなかった」ことが予想できる。多くの成人女性は成長過程で、あざとい行動を取ったが故に、周囲の女子から冷たい目で見られたり、あつれきが生まれたりという経験をしたことがあるのではないかと思う。しかし、タレントになるほど容姿が良く、加えていつでも物事の中心にいるヒロイン気質の女子には「あざとい」と指摘できる人はまずいないだろう。それをすると自分が惨めになるので、「可愛い!」という事実だけを、内心穏やかではないものの、認めて持て囃すしかできないと想像できる。だからこそ自分の容姿を棚に上げることができるネット上では、女性タレントへの「あざとい」が飛び交うのかもしれない。

 この3人もだが、「あざといと叩かれるのは若い女性限定」だという意見もある。その訳は、ある程度の年齢を重ねた女性が、あざとい行動をしたとしても、そこからは複雑な嫉妬心が生まれないことにあるのかもしれない。今度は逆に、「いい歳なのに、まだセンサーぶっ壊れてるんだ」という哀れさが生まれる。嫉妬の混じった「あざとい」を言われているうちが華。miwaらの行動にあざとさを感じてイライラしてしまう人は、あざとさセンサーが正常作動しているということなので、その面では安心できるかもしれない。

大江綾子(おおえ・あやこ) 日夜、テレビや週刊誌、芸能人のSNSなどをウォッチングしているライター。どこか癖のあるニオイを放つ女性タレントがお気に入り。

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