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ORANGE RANGEが日本武道館に帰ってきた! 15年の“縁”はどう歌い継がれる?

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/03/08 株式会社サイゾー
© Real Sound 提供

 ORANGE RANGEが2月25日、『ORANGE RANGE LIVE TOUR 016-017 〜おかげさまで15周年! 47都道府県 DE カーニバル〜』の東京公演を開催した。同公演は、ツアーの46公演目として、8年2カ月ぶりとなる日本武道館にて行われた。 (参考:ORANGE RANGE日本武道館公演のライブ写真はこちら)  開演前、会場の外には多くの人が集まり、久々の再会を果たしたような会話を多く耳に挟む。スタッフからこの光景を伝えられたメンバーがライブ中のMCでも触れていたが、この日のライブには、バンドの15年の活動を凝縮した時間を“同窓会”のように楽しむ雰囲気があった。  会場の消灯と同時に観客の歓声が鳴り響き、音楽に合わせ手拍子でメンバーを迎える。RYO(Vo)が「最高のカーニバル始めますよ」と合図して、1曲目の「以心電信」でライブをスタートした。同曲では、ほぼメンバーと観客とが交互に歌詞を歌い、掛け声を交わし合う。“つながっている”という楽曲のメッセージが、会場に響く多数の声によって表されているようだった。  演奏が終わると、すぐにYAMATO(Vo)が「さぁさぁ、今日集まってくれた人たち、お暑いの好きなんでしょうね?」と煽りはじめる。「ロコローション」「チャンピオーネ」「イカSUMMER」とアッパーなナンバーを披露し、会場は外の寒さとは打って変わる真夏のような熱気に包まれた。近年のORANGE RANGEのツアーでは、各地の高校の吹奏楽部とのコラボステージが度々行われており、この日も「チャンピオーネ」と「イカSUMMER」で、二松学舎大学付属高等学校の吹奏楽部と共演。HIROKI(Vo)が「緊張していますか? 俺らが君たちの年齢の時に武道館なんて立てなかったからね。いい経験になってくれたら」と共演した高校生に話しかけていた。ORANGE RANGEは、高校生の時にインディーズデビューを果たしている。共演した学生と、デビュー当時のメンバーの姿を重ねるようにして、より感慨深く時の流れを感じさせた。そして、ブラスバンドを迎えた2曲の演奏は、金管楽器の音が跳ねるように響き渡り、より一層会場をパーティー空間に彩っていた。  MCではHIROKIが「今回のツアーは我々の歴史がたっぷりと詰まった内容になっています。みなさんが聴いていた楽曲を自分の思い出とともに重ね合わせながら聴いていただきたい。あと、今の自分と比べるというか、未来に対しても何かを感じてとってもらえてたら嬉しい」とコメント。再び会場が消灯すると、ステージのモニターに星空が映され、幻想的な雰囲気のなか「*~アスタリスク~」を披露した。その後に披露された「ミチシルベ〜a road home〜」「君 station」では、賑やかな楽曲で見せていた笑顔から一変した、真剣な表情が印象的だった。時折頷き、体を揺らしながらその音楽に聴き入る観客は、彼らのこれまでの活動を噛みしめるような気持ちでステージに釘付けになっていた。  ライブの前半でバンドの初期の頃のヒットナンバーを披露したあとは、2015年にリリースしたシングル曲「SUSHI食べたい feat.ソイソース」や、アルバム『TEN』収録曲の「リアル・バーチャル・混沌」といった最新系のORANGE RANGEの楽曲で会場を沸かせた。その後は、昨年リリースした15周年記念コラボベストアルバム『縁盤』からKとともに「花」を披露。続けて「キズナ」もコラボレーションで披露した。Kは「ステージでやるのは初めてだよね? 最初はレーベルメイトから始まって、こうして一緒に音楽ができるのはうれしい」とコメントし、ピアノの音色のアレンジが加わった、優しい歌を奏でていた。他にも、同作に収録している「GOD69」を岡峰光舟(THE BACK HORN)、有松益男(BACK DROP BOMB)、男鹿 なまはげ太鼓とコラボして、ツインベースにドラム、4つの太鼓という圧倒的な重低音を響かせ、大迫力のライブを繰り広げた。  ライブの後半、RYOが「始まりの曲、大切な曲」と言って始めたのは、メジャーデビューシングル曲「キリキリマイ」。YOH(Ba)とNAOTO(Gt)がステージの前に出て、激しく音をかき鳴らし豪快なプレイを見せつける。負けじとボーカル3人も飛び跳ねながら、最大限の音楽に対する気持ちを込めるように体を使って一生懸命に歌いあげ、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。改めて、デビュー時とは変わらない彼らの勢いを強く感じさせたステージだった。  次の沖縄公演をもって同ツアーは幕を閉じるが、今回の武道館ライブで感じたのは、昨年リリースしたアルバム『縁盤』のコンセプトである“縁"だ。同ツアーでORANGE RANGEは、これまで縁を結んできたアーティストとコラボしたステージを披露し、各地のステージで共演した学生たちと“新たな縁”を交わしてきた。そして、その会場には、ファンが集まり、気づけばORANGE RANGEの音楽はたくさんの人を巻き込むものとなっていた。どんどん増えていく仲間たちとともに、これまで生み出してきた楽曲を歌い繋ぎ、新しい楽曲や人との出会いとしてさらなる縁を結んでいってほしい。(大和田茉椰)

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