古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

PS Nowもプレイ可能!性能向上で使用用途の広がった最新スティックPCレビュー

ザテレビジョン のロゴ ザテレビジョン 2017/07/03
PS Nowもプレイ可能!性能向上で使用用途の広がった最新スティックPCレビュー © KADOKAWA CORPORATION 提供 PS Nowもプレイ可能!性能向上で使用用途の広がった最新スティックPCレビュー

 手のひらサイズで、テレビなどに直接挿して使用し、初めて発売された際に話題となったスティックPC。スティックPCの登場時は、テレビのネット端末化に便利だということで飛びついた人も多かったのですが、ファンレスのためサーマルスロットリングによる性能低下、元々あまり速くない無線LAN速度がさらに遅くなって途切れる、フルHD動画の長時間再生は難しい(熱のため)など、色々と問題点もありました。  下で紹介するように、本体に巨大なヒートシンクやファンを付けて冷却したり、油に浸したり、無線LANにUSB子機を使って安定化を測るなど、色々と工夫して楽しんでいるユーザーもいましたが、さすがにこれは極一部。普通なら使うのを諦めてしまうレベルです。 ジサトラ カクッチによるヒートシンク魔改造の様子。ウェブサイトを見て回るくらいの低負荷なら騒音のないファンレスモデルが魅力ですが、動画視聴まで含めると、やっぱり厳しいですよね。ヒートシンクだけでも結構冷えていたようです ジサトラ カクッチによるヒートシンク魔改造の様子。ウェブサイトを見て回るくらいの低負荷なら騒音のないファンレスモデルが魅力ですが、動画視聴まで含めると、やっぱり厳しいですよね。ヒートシンクだけでも結構冷えていたようです ライター 林佑樹氏による油没PCの例。冷却液にキャノーラ油を使っていて、気分的には料理教室。これが結構冷えて安定するというのだから自作PC(特殊)は面白いです ライター 林佑樹氏による油没PCの例。冷却液にキャノーラ油を使っていて、気分的には料理教室。これが結構冷えて安定するというのだから自作PC(特殊)は面白いです  その後、割とスグにファン搭載モデルが主流になってこの欠点が克服され、さらに無線LANの11ac対応やCPUの高速化など、順調に製品はレベルアップしていたように思えたのですけど、最近はあまり話題に上がりません。ディスプレーに挿しっぱなしにしておくサブ機として便利ではあるのですが、そういった用途だと、スマホやタブレットを使う人の方が多いのでしょうか。  とはいえ今でも、プロジェクターの表示専用PC、店頭に設置する検索用PC、広告やメニュー表示用のデジタルサイネージなど単機能で使う用途では、なかなかいい製品です。個人向けだけでなく、業務向けとして活用されることもあるとか。 最近スティックPC『MS-CH01FV2』ってどんな製品?  さて、ここからが本題です。そんな数が少なくなってしまったスティックPCですが、しっかりと新製品が登場し続けています。その代表がマウスコンピューターの『MS-CH01FV2』。基本的には前モデルと同じですが、CPUの強化と低価格化しているのが特徴です。価格はマウスコンピューターの直販で、送料・税込み2万2464円。 「MS-CH01FV2」の主なスペック CPU Atom x5-Z8350(1.44GHz、最大1.92GHz) メモリー 2GB ストレージ 32GB eMMC 表示解像度 1920×1080ドット インターフェース HDMI、USB3.0、USB2.0、microSDカードスロット 通信機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth V4.1+LE サイズ/重量 113(W)×39(D)×13(H)mm/約62g OS Windows 10 Home 32bit  CPUは変わらずAtomなのですが、インテルバーストテクノロジーによって最大1.92GHzで動作するため、意外と性能は高そうです。また、直に挿せるHDMIを装備しているので、テレビやディスプレーで使いやすいという特徴もしっかり継承しています。USB3.0を装備している点もうれしいですね。さらに、無線LANは11acにまで対応。866.7Mbpsリンクが可能なので、一般的なノートPCと同等というのが◎です。 通常サイズのUSB3.0とUSB2.0を1ポートずつ装備。アダプター不要でUSB機器を接続できるのが便利です。電源はmicroUSBから取りますが、かなり電流を食うのでテレビなどのUSB出力では間に合いません。ACアダプターを使いましょう 通常サイズのUSB3.0とUSB2.0を1ポートずつ装備。アダプター不要でUSB機器を接続できるのが便利です。電源はmicroUSBから取りますが、かなり電流を食うのでテレビなどのUSB出力では間に合いません。ACアダプターを使いましょう 2×2の11acに対応し、リンク速度はしっかりと866.7Mbpsになっています。混雑する2.4GHz帯を避けられることも、かなりうれしいポイントといえます 2×2の11acに対応し、リンク速度はしっかりと866.7Mbpsになっています。混雑する2.4GHz帯を避けられることも、かなりうれしいポイントといえます  逆に気になる点としては、メモリーが2GBしかないことが挙げられます。最近のソフトはメモリー使用量が多くなってきているので、メモリー不足による速度低下が心配です。といっても、OSが32ビットで、CPUもAtomなので、動作が重たくなるソフトの利用を最初から考えていなければ、気にしなくても大丈夫でしょう。そもそもの用途が動作が軽いソフト向けですから、上を見ても意味がありません。  とりあえず使うにあたって最新のCreators Updateを適用しておきましょう。空き容量が8GBほど必要とのことでしたが、15GB以上空きがあったため、この条件はクリアー。使い始めてしまうと空き容量確保が難しくなってきてしまうので、最初にアップデートしてしまうのがオススメです。  しかし、何も考えずにいきなり適用してみたところ、なぜかアップデートに失敗して巻き戻されてしまいました。何が原因なのかわかりませんが、セットアップを完了せずに放っておいたプリインストールのセキュリティソフトをアンインストールしてみたところ、無事にアップデートできました。これが原因だとは思いませんが、同じように失敗するようなら試してみる価値はあるでしょう。 自動更新で開始してもいいのですが、やたらと時間がかかってしまうので今回は手動で更新。ダウンロード、チェック、展開、再起動ののち更新、といった手順です。といっても、自動で行なわれるのでやることはありません 自動更新で開始してもいいのですが、やたらと時間がかかってしまうので今回は手動で更新。ダウンロード、チェック、展開、再起動ののち更新、といった手順です。といっても、自動で行なわれるのでやることはありません ダウンロードや更新作業、そして失敗なども含めて結局5時間近くかかってしまいましたが、なんとかアップデート完了。バージョンもちゃんと1703になってます ダウンロードや更新作業、そして失敗なども含めて結局5時間近くかかってしまいましたが、なんとかアップデート完了。バージョンもちゃんと1703になってます  なお、最初に15GB以上あった空き容量は、アップデート後には11GBくらいになっていました。古いOSの残骸を削除すれば容量が増えますが、とりあえ様子見のためこのまま残しておきます。削除しちゃうと、前のバージョンに戻せなくなりますからね。 スティックPCの実力はどのくらい?テストやベンチでチェック  スペックを見ただけでなんとなく性能が予想できますが、せっかくなのでCPU、ストレージ、無線LANの実性能をひと通りチェックしてみましょう。まずはCPUなのですが、OSが32ビットということもあって定番の「CINEBENCH R15」が使えません。そのため、「CPU-Z」のBench機能を使ってみます。対抗は、手元にあったCore i3-6100T(2C2T、3.2GHz)。CPU-Zは32bit版で統一しています。  Atomなので性能が低いのは仕様がないところです。続いてストレージの速度を見てみましょう。こちらは「CrystalDiskMark」を使って、テストしています。eMMCといえば遅い印象がありますが、どのくらいの速度でしょうか。せっかくなので別のPCとなりますが、以前計測した2.5インチHDDの結果と比べてみましょう。条件が違うので、参考までですが。  eMMCが遅いという考えはもう捨てた方がいいですね。3.5インチHDDだと毎秒200MBを超えてきますからそこまでは速くないですが、2.5インチHDDは軽く超えているといっていいでしょう。シーケンシャルライトは負けていますが、ランダム性能で圧勝してるだけに、体感速度ではHDDよりも上。数世代前のSSDくらいの性能はあるようです。  無線LANの性能はリンク速度では意味がないので、実速度で比較してみましょう。無線LANルーターに「Aterm WG1900HP」を使い、2.4GHz帯と5GHz帯の2通りの場合で試してみました。通信相手は「ReadyNAS 102」。このNAS相手に「CrystalDiskMark」でどのくらい速度が出るのかで実力を測りました。ちなみに、別のデスクトップPCからのアクセスでは、シーケンシャルリードで毎秒60MB出ていることを確認してあります。  結果は予想していた以上に5GHz帯の圧勝でした。2.4GHz帯は近隣でもよく使われていて、かなり厳しい周波数帯なのは確かなのですが、それにしても遅すぎ。そしてテスト中は、Bluetoothで接続していたマウスとキーボードの反応まで鈍くなるなど、どうにも動作が不安定な現象がありました。5GHz帯に切り替えてからは反応の鈍さはなくなっていましたから、無線LANといBluetoothで何らかの干渉を起こしているかもしれないですね。速度面もそうですが、安定性も考えて5GHz帯利用が推奨です。 高負荷時、CPUの動作クロックや温度はどうなるのか実験  初期のスティックPCと比べ、eMMCが高速化されたことや無線LANが安定化したことにより、使いやすさはかなり良くなっています。そんなわけで、もうひとつの懸念材料である、高負荷時の動作についても調べてみましょう。ファンレスモデルではサーマルスロットリングによる動作クロックの低下、いわゆる「熱ダレ」が起こってしまいがちでしたが、最新のスティックPCではどうでしょうか。  ここでは2通りのテストを試してみました。1つ目は、とにかく高負荷を約10分間かけ続けたあと、5分間アイドルさせるというもの。負荷には「CPU-Z」の「Stress」機能を利用して、このときの動作クロックと温度を「HWiNFO」で記録しました。2つ目は、動画再生時のものです。こちらも約10分間、YouTubeでフルHD動画を再生し、その後5分間アイドル。このときの動作クロックと温度を「HWiNFO」で記録しています。 CPUの温度は最高で75度にまで達していますが、動作クロックは1680MHz前後と高いまま。ファンによってしっかりと冷却されていて、高負荷が続く場合でも安定して高性能が出せているようです CPUの温度は最高で75度にまで達していますが、動作クロックは1680MHz前後と高いまま。ファンによってしっかりと冷却されていて、高負荷が続く場合でも安定して高性能が出せているようです  高負荷時はさすがにCPUの温度が75度と高くなるものの、動作クロックが落ちることなく1680MHz前後をキープしているのはさすがです。ファンがしっかりと役割を果たし、サーマルスロットリングによる速度低下が起こらないようになっています。負荷を止めるとすぐに70度を切り、3分後には60度まで下がりました。 負荷によって動作クロックは変動するのでばらつきがありますが、CPUの温度は60度以下がほとんど。熱ダレではない動作クロックの低下はCPUに余裕がある証左です 負荷によって動作クロックは変動するのでばらつきがありますが、CPUの温度は60度以下がほとんど。熱ダレではない動作クロックの低下はCPUに余裕がある証左です  続いて動画の場合ですが、上のグラフの通り温度にかなり余裕があります。最高温度は65度ですが、ほとんどの場合60度を切っていました。動作クロックの平均は800MHzを切っており、動画再生くらいではかなり余裕のあるものとなりました。このくらい余裕があれば、長時間の視聴でも問題なく耐えてくれるでしょう。  ちなみに、どちらの実験時もスティックPCはHDMI端子側を上にしてぶら下がる形にしました。排気口がHDMI側にあることもあり、逆向きにするより2度くらい温度が変わります。熱が気になる人は、ちょっとしたテクニックとして覚えておくといいかもしれないですね。なお、アイドルのまま放置していても、CPU温度は50度くらいまでしか下がりません。結構熱いですね。 排気口があるのがHDMI側ということもあって、変換コネクタや延長ケーブルを使ってHDMIが上にくるようぶら下げると、温度が下がりやすいです 排気口があるのがHDMI側ということもあって、変換コネクタや延長ケーブルを使ってHDMIが上にくるようぶら下げると、温度が下がりやすいです  ここまで検証してきましたが、CPU性能の低さから、やはり用途としてはウェブで調べ物をしたり、動画を視聴したりといったネット端末でしょう。でも、もうちょっと何か別の用途に使えるとうれしいですよね。とくにゲームです。 イマドキのスティックPCならゲームはできるのか!?  フルHD動画の再生が難なくこなせることからもわかる通り、ブラウザーゲームなら十分遊べる性能があります。しかし、インストールが必要なゲームとなるとeMMCが32GBしかなく、たとえCPU負荷が低いものでも厳しくなります。そこで考えたのが、「ゲームの実行は外部に頼ればいいのではないか」ということ。つまり、リモートプレイです。  まずはリモートデスクトップソフトとして「TeamViewer」を使ってみたのですが、遅延が酷くてプレイは厳しい状況でした。ならばストリーミングプレイ専用のサービスならどうかと試してみたのが「PlayStation Now'(PS Now)」。ゲームそのものはサーバーで実行し、画面だけを手元に表示するという方式のサービスです。「戦国無双」をプレイしてみましたが、ボタンの反応が少し鈍く感じるくらいの違和感と、たまにガクっと遅くなるといったことがありましたが、ほぼ問題なく遊べました。CPU負荷は最大で80%くらいまで上がってしまいますが、なんとか耐えてくれます。 通信速度は最低5Mbps、十分にプレーするには12Mbps以上必要ですが、5GHz帯を使うなら200Mbps以上出てますから、無線LANでも余裕ですね。インターネット接続の速度はまた別問題ですけど 通信速度は最低5Mbps、十分にプレーするには12Mbps以上必要ですが、5GHz帯を使うなら200Mbps以上出てますから、無線LANでも余裕ですね。インターネット接続の速度はまた別問題ですけど ボタン押してからちょっとだけ遅延があるような感じがしますが、よほどシビアなゲームでなければ問題なし。スティックPCへの負荷も30~80%くらいで、意外と負荷も低めでした ボタン押してからちょっとだけ遅延があるような感じがしますが、よほどシビアなゲームでなければ問題なし。スティックPCへの負荷も30~80%くらいで、意外と負荷も低めでした ©コーエーテクモゲームス All rights reserved.  もうひとつ試したのが「Steam」のストリーミングプレイです。PS Nowがゲームの実行をサーバーに任せたように、ゲームの実行を別に用意したPCに任せ、画面だけを手元のPCへと表示する方式です。「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」を試してみる限り、画面の乱れや遅延が大きく、ギリギリプレイできなくもない、といった感じでした。インターネットを経由しないぶん快適にプレイできそうだったんですけどね……。画質や解像度を落とすなどすれば、もう少し快適になるかもしれません。 別のPCでゲームを実行し、画面だけ表示するのが「ストリーミング」。手元のPCでゲームを実行しないという、PlayStationNowと似たような方法です 別のPCでゲームを実行し、画面だけ表示するのが「ストリーミング」。手元のPCでゲームを実行しないという、PlayStationNowと似たような方法です 一応プレイはできますが、遅延や画面の乱れが……。解像度の設定を落とすといった負荷を軽減する方法を駆使すれば、なんとかギリギリ遊べそうです 一応プレイはできますが、遅延や画面の乱れが……。解像度の設定を落とすといった負荷を軽減する方法を駆使すれば、なんとかギリギリ遊べそうです  なんとも中途半端な結果ですが、タイトルによってはストリーミングプレイはイケそうな手ごたえがありました。たまにはリビングの大きなテレビで遊んでみたい、というときに、スティックPCを活用するというのは面白い使い方ではないでしょうか。 ●関連サイト MS-CH01FV2 mouse スティックPC パソコン MS-C... 19,800円

PS Nowもプレイ可能!性能向上で使用用途の広がった最新スティックPCレビュー

PS Nowもプレイ可能!性能向上で使用用途の広がった最新スティックPCレビュー
© KADOKAWA CORPORATION 提供

ザテレビジョンの関連リンク

ザテレビジョン
ザテレビジョン
image beaconimage beaconimage beacon