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SHE IS SUMMERが“なりたい自分”を見つけた夜 『JOIN ROOM SHARE #3』を観た

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/04/22 株式会社サイゾー
© Real Sound 提供

 2017年4月19日、渋谷TSUTAYA O-nestでSHE IS SUMMERの主催イベント『SHE IS SUMMER JOIN ROOM SHARE #3』が開催された。SHE IS SUMMERとは、MICO(ex.ふぇのたす)のソロプロジェクト。このイベントでは毎回ゲストを招いているが、今回のゲストはNegiccoで、チケットは開催を待たずにソールドアウトとなった。 参考:欅坂46、なぜ「不協和音」が表題曲なのか? 5形態全7曲で表現されたグループの現在  この日は、Negiccoの出番前のBGMはMICOが選曲し、SHE IS SUMMERの出番前のBGMはNegiccoのMeguが選曲するという趣向。そしてNegiccoの1曲目は、小西康陽が作詞作曲した「アイドルばかり聴かないで」だった。  続く「虹」は、Negiccoの代表曲「圧倒的なスタイル」の流れを汲む洗練されたソウル・ナンバー。MCでは、同じO-nestでふぇのたす時代のMICOと共演した際、彼女に好きだと言われたので「アイドルばかり聴かないで」を1曲目にしたことも明かされた。そして、Meguが「今夜はキュートでアーバンな夜を過ごしてください!」と言うと、まさにアーバンな「土曜の夜は」へ。そこからラテン歌謡の「矛盾、はじめました。」、さらに「Good Night ねぎスープ」とミディアム・ナンバーを続けた。  MCでは、「フリースタイルダンジョンを見ないなんてわかってない」という話題が出たかと思うと、次の瞬間には観客のフランス人に「メルシー」と話しかけるという一幕も。  終盤戦は「愛、かましたいの」からスタート。Meguは「キュート」という言葉を使っていたが、「愛、かましたいの」は、まさにNegiccoのキュートさが詰めこまれた楽曲だ。「さよならMusic」ではファンの声もより熱気を帯び、「恋のシャナナナ」「ねぇバーディア」と一気にたたみかけた。  SHE IS SUMMERは、ギター、ベース、ドラム、キーボードを従えてMICOが歌う編成。1曲目の「君のせい」からSHE IS SUMMERらしいポップなメロディーを聴かせた。キーボードの音色が響く瞬間もあるが、全体としてはバンド・サウンドそのものだ。「あなたに電話しない夜」は、シャッフルするビートが心地いい。6月7日にリリースされるセカンドEP『Swimming in the Love E.P.』からも楽曲が披露され、「あれからの話だけど」ではエレキ・ギターが前に出たサウンドを聴かせた。  プログラミングのビートから始まった「うしろめたいいい気持ち」は、今夜もっともエモーショナルな楽曲でもあった。「ナイトブルー」はミディアム・ナンバー。一転して「LAST DANCE」では、踊れるビートに乗せて疾走感のあるボーカルを聴かせた。  「彼女になったの」は、バンドの熱い演奏に乗せながら、SHE IS SUMMERの楽曲の中でももっともせつないメロディーを聴かせる佳曲だった。そして、ディスコの要素もある「出会ってから付き合うまでのあの感じ」で本編を終えた。  アンコールでは、7月1日に渋谷WWWで初めてのワンマンライブを開催することが発表された。そして、Negiccoをゲストに迎えた「とびきりのおしゃれして別れ話を」で『SHE IS SUMMER JOIN ROOM SHARE #3』は幕を閉じた。  さて、このライブの前夜、MICOはこんなツイートをしていた。 「SHE IS SUMMERの歌は不思議なバランスで、音も歌詞も、自分らしさとなりたい自分とが入り混じってるんです。でも、私はなりたい自分が本当の自分だと思ってるから、結局は全部すっごく私なんだなと思うんです」  MICOはMCで、SHE IS SUMMERが2016年4月1日にスタートしてから1年が経ったことについて触れた。ふぇのたす時代は「このバンドならどういう服を着ている子が似合うかな?」と考えていたものの、SHE IS SUMMERになってからは、自分の好きなものを考えるようになったとも話していた。  たとえば、ある日を境に、素のままの自分として生きなければならなくなったら、どうすればいいのだろう? どんな音楽を歌えばいいのだろうか? ふぇのたす解散後、SHE IS SUMMERを始める前のMICOは、そんな自問自答を続けたのかもしれない。  SHE IS SUMMERが初めてライブをしたのは、2016年5月16日の渋谷WWWだ。SHE IS SUMMERは、その段階ですでに完成度が高かったが、MICOは「自分らしさとなりたい自分」の間で揺れ動きながら、自身の音楽を作ってきたのだろう。  そして、「私はなりたい自分が本当の自分だと思ってる」とMICOが言い切った今、SHE IS SUMMERは初ライブの地である渋谷WWWでワンマンライブを開催しようとしている。セカンドEP、ワンマンライブ、そしてその先で、SHE IS SUMMERがどんなポップ・ミュージックを聴かせてくれるのかを楽しみにしたい。(宗像明将)

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