古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

SILENT SIREN あいにゃん&ゆかるんが語る“自身のルーツ”と“100年後に残したい音楽”

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/03/10 株式会社サイゾー
© Real Sound 提供

 毎週日曜日の20時~21時にInterFM897でオンエア中のラジオ番組『KKBOX presents 897 Selectors』(以下、『897 Selectors』)は、一夜限りのゲストが登場し、その人の音楽のバックボーンや、100年後にも受け継いでいきたい音楽を紹介する。同番組では、ゲストがセレクションし、放送した楽曲をプレイリスト化、定額制音楽サービスKKBOXでも試聴できるという、ラジオと音楽ストリーミングサービスの新たな関係を提示していく。3月12日の放送には、SILENT SIRENのあいにゃん(Ba)とゆかるん(Key)が登場し、それぞれが“自身が影響を受けた音楽”と“100年後に残したい音楽”を紹介する。今回はそのプレイリストから彼女たちの音楽性を掘り下げるべく、同回の収録現場に立ち会った模様をレポートしたい。

(関連:SILENT SIRENが“てっぺん”に登るために選んだ道ーーブレない信念で挑んだ東京体育館公演)

 まず、2人がセレクトしたのは、自身のルーツとなっている楽曲。あいにゃんは「私がベースと出会った曲。初めて行ったライブハウスで、ベーシストでもある兄のバンドがコピーしていた」と前置きし、ACIDMAN「造花が笑う」(2002年リリース『創』収録)を挙げた。佐藤雅俊がプレジジョンべースで奏でるゴリゴリとした特徴的なイントロは、彼女ら世代のベーシストの増加に一役買ったようだが、まさにあいにゃんがその1人だったということだ。打って変わって、ゆかるんがルーツとして挙げたのは、『美少女戦士セーラームーン』のオープニングテーマ「ムーンライト伝説」(1992年リリース『ムーンライト伝説/HEART MOVING』収録)。かねてからバンド内でも特にJ-POPやアイドルソングを聴いており、サイサイのポップさを印象的な鍵盤のフレーズで彩る彼女のルーツに、幅広い世代に愛されるアニソンがあるという驚きもあった。

 続いてのルーツ曲として、あいにゃんはGO!GO!7188「近距離恋愛」(2006年リリース『パレード』収録)が、自身のベースプレイの基礎を作り上げたと語る。サビのベースラインが激しく動くのに加え、下ハモのコーラスが求められるこの曲は、確かに難易度が高い。そして現在のサイサイはメンバー全員が振り付けを踊り、楽器を演奏し、ステップを踏みながらマイクをとるという、さらにハードなことをやってのけているのだが、あいにゃんにとってはGO!GO!7188のコピーがその下地作りに大きく貢献したということだ。サイサイはメンバー全員が作詞を手がけるバンドでもあるが、そのなかでも「ぐるぐるワンダーランド」や最新シングルのカップリング曲「Love Balloon」を担当したゆかるんは、「短い文章でいかに多くの人を引き込むか」というテーマにおいて、back numberの歌詞が手本のようになっているという。ゆかるんによると、back numberの歌詞には「聴いていて自分が物語の主人公になったような気分になる、日本語ならではの表現の幅広さ」が備わっており、その扱いに長けていることが、多くのリスナーを掴んで離さないそうだ。

 最後に2人が選んだのは“100年後に残したい音楽”。槇原敬之「僕が一番欲しかったもの」(あいにゃんセレクト・『EXPLORER』収録)とORANGE RANGE「花」(ゆかるんセレクト・『musiQ』収録)という、ともに2004年リリースのポップソングだ。2人にとっては15〜6歳の多感な時期で、人格形成が終わり各々の個性が前に出るようになってきた時期の楽曲であり、この2曲はいずれも様々なジャンルの年齢層やクラスタを横断し、大ヒットとなったポップス。あいにゃんは「僕が一番欲しかったもの」について「何になりたいとかが明確じゃない時に聴いて、どんな職業であれこういう気持ちを持っていたいと思った」と語り、ゆかるんはバンドメンバー全員が共通して好きだという「花」について、「ジャンル関係なく良い曲は良い曲でみんな好きになる。だから私たちもあらためてそういう曲を作りたいと思った」と、それぞれの曲が2人の歩むその後の人生に大きく作用したことがわかった。

 現在もモデル活動や、キャッチーなポップスを鳴らすバンドとして高い人気を誇りながら、ミュージシャンとしても超絶技巧のプレイをみせ、大きなヒット曲を生み出すべく日々奮闘し続けるSILENT SIREN。彼女たちが選んだ“自身が影響を受けた音楽”と“100年後に残したい音楽”からは、そんなバンドのルーツやスタンスがハッキリと透けて見えた。(中村拓海)

Real Soundの関連記事

image beaconimage beaconimage beacon