古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

UQ mobileは引き続き好調 mineoの速度も改善――「格安SIM」の実効速度を比較(au&Y!mobile回線8月編)

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/09/12
UQ mobileは引き続き好調 mineoの速度も改善――「格安SIM」の実効速度を比較(au&Y!mobile回線8月編): 画像:ITmedia © ITmedia Mobile 提供 画像:ITmedia

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、本企画では各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介している。今回は8月にテストした、au系MVNOとY!mobileの速度をお伝えする。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

 8月のドコモ回線編は、以下の記事をご参照いただきたい。

●通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の5サービス。

・UQ mobile

・mineo(Aプラン)

・IIJ mio(タイプA)

・au(LTE NET)

・Y!mobile

 auのLTE NETはMVNOではなく、auのスマートフォン・タブレット用のネット接続サービス。いわば“純正”の通信速度となる。Y!mobileも同様に、大手キャリアであるソフトバンクの回線をそのまま使っているので“純正”回線となる。

 調査条件は以下の通り。

・計測端末:ZenFone 3×4台

・計測アプリ:RBB TODAY SPEED TEST

・計測時間帯:8月29日(火)8時50分〜、12時20分〜、18時〜

・計測場所:JR横浜駅西口

・計測回数:各時間帯・場所で1サービス、上下3回ずつ(平均値を掲載)

 通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定とした。各サービスの測定開始時刻は、テスト結果の表を確認してほしい。記事で明記している速度結果は特記がないものを除き、3回の平均値を取っている。

 本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

●午前中:Y!mobileが69Mbpsでトップに! au系は純正強し

 まずは午前中の測定結果から。ドコモ編でも述べているが、午前中は通信が混雑しにくいので通信速度が伸びやすい。ドコモ編では、下り70Mbpsを超える速度を出すMVNOサービスもあったが、au系サービスやY!mobileはどうだろうか。

 下り平均速度ではau系サービスを抑えて「Y!mobile」がトップに。下り平均69.37Mbpsと好調だ。元々毎回良い結果だが、7月は19Mbps台だったことを考えるとスピードアップしている。

 au系では純正の「LTE NET」が下り平均66.14MbpsとY!mobileに匹敵する速度を記録。7月の結果とほぼ同じ速度で、こちらはいつも通りといえそうだ。au系MVNOでは「UQ mobile」が下り平均24.84Mbpsと上々だが、7月の結果と比べると速度は落ちている。

 「mineo(Aプラン)」は下り平均13.23Mbpsで十分な速度で、7月の2.15Mbpsから速度上昇を果たした。「IIJmio(タイプA)」は下り平均2.98Mbpsと7月よりも少し遅くなっている。午前中としてはイマイチともいえる。

 上り平均速度はLTE NETが4.76Mbpsでトップ。4.49MbpsでY!mobileが続くが、他のサービスも平均3Mbps台でさほど変わらない。

●午後:7月と同じくLTE NETが首位 UQ mobileが続く

 ランチタイムは通信が混雑する。そのため、この時間帯は通信速度が落ち込む傾向にある。特にMVNOサービスはそれが顕著になりやすい。ドコモ編ではいつも、下り1Mbps未満のMVNOが続出している。

 今回の計測結果は以下のようになった。なお、今回は筆者のミスによりY!mobileのみ2回の測定で平均値を出している。

 au系MVNOサービスの下り平均速度はmineoが0.34Mbps、IIJmioが0.47Mbpsとドコモ回線系同様に速度が落ち込んだ。ただし、純正のLTE NETは下り平均46.53Mbpsと、7月を上回る結果を残した。KDDIグループのUQ mobileも下り平均37.52Mbpsで十分な速度が出ている。

 Y!mobileについても、下り平均速度は午前中から大きく落ち込み7.48Mbpsとなった。ただ、7月よりも若干遅いとはいえ、まだ実用上十分な速度は保っている。

 一方、上り平均速度はどのサービスも1〜5Mbps台。1位はLTE NETの上り平均5.13Mbpsで、最下位はIIJmioの上り平均1.72Mbpsだった。

●夕方:1Mbps未満なし! mineoが7月から改善

 夕方の18時ごろも比較的通信が混雑しがちだが、通信速度はランチタイムよりも改善する。

 今回のドコモ編では、夕方に下り1Mbps未満だった通信サービスは2つだけだった。au系サービスとY!mobileはどうだろうか。

 下り平均速度について、au系サービスで1Mbpsを下回るものはなかった。トップはLTE NETの下り平均20.81Mbpsと十分に高速だが、7月と同様にトップの速度の下落傾向が続いた。時点はUQ mobileの下り平均19.97Mbpsとなった。

 mineoは下り平均5.14Mbpsと、7月の0.43Mbpsより大幅改善。IIJmioも7月の下り平均1.47Mbpsから2.04Mbpsに改善した。

 Y!mobileは下り平均8.66Mbpsと7月に23.58Mbpsでトップを奪ったのと比べると地味な結果ではあるが、実用上は十分な速度だ。

 上りの平均速度は各サービスともに2〜4Mbps台だった。トップはLTE NETで上り平均4.65Mbps。最下位は昼と同じくIIJmioの2.26Mbpsとなった。

●まとめ:変わらず速いUQ mobileとY!mobile! 時間帯を気にせず使える

 前回の結果をはじめ、これまでKDDIグループのMVNOサービスであるUQ mobileがau純正のLTE NETを通信速度で上回ることが多々あったが、8月は本家側が常に速度で勝る展開となった。もっとも、UQ mobileも10〜30Mbps台で相変わらず速いのだが。

 今回注目したいのがmineo(Aプラン)だ。ランチタイムこそ下り平均1Mbps未満だったものの、午前中と夕方の速度がかなり改善した。改善効果が長続きすると良いのだが、どうなるか。

 IIJmio(タイプA)は下りの速度を見ると午前中の2.98Mbpsが最速で、上りの速度でも最下位が2回と、今回は5サービス中でかなり見劣りする結果となった。ただし、ドコモ編や今回のmineoのように、速度が大きく変わることもある。

 Y!mobileは午前中にいきなりトップを奪い絶好調かと思いきや、昼と夕方は「ごく普通」の結果となった。7月と比べれば10Mbpsに届かず、むしろ不調といえるかもしれない。とはいえ、多くのMVNOと比べれば常にストレスを感じないであろう速度だ。

 8月のau系MVNO&Y!mobileの傾向を簡単にまとめると以下のようになる。

・mineo……午前中と夕方に期待

・UQ mobile……本家に匹敵で安心

・IIJmio……ランチタイム苦手

・au(LTE NET)……どの時間帯もOK!

・Y!mobile……午前激速! 苦手無し

 今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。

ITmedia Mobileの関連記事

image beaconimage beaconimage beacon