古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

UQ WiMAX 2+の「3年縛り」プラン登場へ 気を付けるべきは「7GB制限」

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/04/23
UQ WiMAX 2+の「3年縛り」プラン登場へ 気を付けるべきは「7GB制限」: 1月に予告済みだった「LTEオプション無料対象拡大」 © ITmedia Mobile 提供 1月に予告済みだった「LTEオプション無料対象拡大」

 UQコミュニケーションズ(以下「UQ」)は6月1日から、WiMAX 2+通信サービス向けの新料金プラン「UQ Flatツープラスギガ放題(3年)」「UQ Flatツープラス(3年)」を提供します。各種割引適用後の月額料金は、前者が4380円(税別、以下同)、後者が3696円です。料金だけ見ると従来の2年契約プランと同じですが、新プランでは「LTEオプション」を追加料金なし(無料)で利用できます。既存契約者でもプラン変更することで移行できます。

 UQは1月に開催した「UQコミュニケーションサロン」の場でLTEオプションの無料提供範囲を2017年夏をめどに拡大することを明らかにしていましたが、今回の新プランはそれに対する“答え”ということになります。

 新プランでは契約期間が「2年」から「3年」に延びる代わりに、LTEオプションが無料になるわけですが、利用状況次第ではうれしいプランといえます(詳しくは後述)。なお、契約期間途中に解約する場合の契約解除料は、契約から26カ月目以降については従来から据え置きとなります。

●「au 4G LTE」で「WiMAX 2+」の弱点をカバー

 ここで、今回無料化される「LTEオプション」についておさらいしましょう。

 LTEオプションは、事前申し込み不要なWiMAX 2+サービスのオプションサービスで、UQが整備したWiMAX 2+エリアに加えてau(KDDIと沖縄セルラー電話)が整備した「au 4G LTE」エリアでも通信できるというものです。「ハイスピードプラスエリアモード」に対応するWiMAX 2+通信機器で利用可能で、使った月にのみ月額1005円が課金されます。

 以前の連載でも触れている通り、WiMAX 2+は地下鉄、地下街や屋内での利用に不利な面があります。LTEオプションを使えば、WiMAX 2+が不利な場面でも、au 4G LTEで安定して通信できるというメリットがあります。

 都内の地下鉄においては、都営地下鉄は2016年3月時点で三田線の目黒〜白金高輪間(東京メトロ南北線と施設を共有している区間)を除いて全線・全駅のWiMAX 2+エリア化が完了している一方、東京メトロはWiMAX 2+エリア化が公表されているのはわずか数駅です。「都内の地下鉄移動中にWiMAX 2+は快適」とはまだまだ言いきれない状況なのです。

 UQもこの点は認識しているようで、新プランの発表の中は「エリアの広いLTE通信で地下エリアなどをカバー」とアピールしています。

 LTEオプションのメリットは、新幹線、特急列車や高速バスといった比較的高速な交通手段での移動中にも体感できます。

 WiMAX 2+は屋外は比較的エリアが広がっていますが、移動中に通信速度が安定しないことがあります。とりわけ高速移動していると、端末の表示上は「圏外」ではないものの、一定以上の通信速度が出ず、結果的にストレスを感じることもあります。一方、このような状況でもau 4G LTEを使えば快適に通信できる、といったようなこともあります。

 この点、新料金プランでは料金面で気兼ねなくLTEオプションを使えるため、高速移動中も快適な通信を楽しめるのです。

●新料金プランのアキレス腱は「月間7GB」制限

 「3年縛り」という条件はあるものの、「auスマートバリューmine」に加入しなくてもLTEオプションが無料で使える選択肢が用意されたことは歓迎すべきことです。しかし、LTEオプションにはまだ超えるべき「課題」があります。

 UQは2月から、直近3日間の通信容量の制限しきい値を「3GB」から「10GB」に改め、制限がかかる時間も「超過翌日の18時頃から翌々日の2時頃まで」に短縮しました。

 しかしながら、ハイスピードプラスエリアモードで月間7GBを超える通信を行った場合に、WiMAX 2+単独時(ハイスピードモード)も含めて通信速度が上下最大128kbpsに制限される問題は解決していません。厄介なことに、この制限は一度適用されると翌月まで解除されない上に、追加料金を支払って解除する方法も用意されていません。

 現行のハイスピードプラスエリアモード対応機種では、通信モードをハイスピードプラスエリアモードに切り替えようとすると「追加料金が発生する」という旨の警告が出ます。新料金プランになって「追加料金はかからなくなった!」と気を良くしたユーザーがハイスピードプラスエリアモードを多用し、結果上下128kbpsの速度制限にひっかかってしまう――そんなことが起こるのではないか筆者は危惧しています。

 ハイスピードプラスエリアモードに対応するWiMAX 2+ルーターには、同モード利用時の通信量をチェックする機能が備わっています。これ活用すれば、しきい値である「7GB」を超えないように気を付けることはできますが、「うっかり」超えてしまう可能性は排除できません。例えば、ノートPCやタブレットのOS更新がバックグラウンドで始まって、気付かぬうちに通信量が増えていた――なんてことは珍しくはありません。

 そう考えると、大半のユーザーは「ハイスピードプラスエリアモードでの通信量が月間7GBを超えないように予防措置をとってほしい!」と考えるはずです。しかし、UQとそのMVNOが提供するWiMAX 2+ルーターには現状、そのような機能はありません。

 UQの外に目を向けると、NECプラットフォームズのSIMロックフリーモバイルルーター「Aterm MR05LN」には、設定した通信量を超過した場合にデータ通信をストップする機能が備わっています。このような機能を何らかの形で実現できれば、うっかりによる速度制限は防げそうです。

 UQの新料金プラン発表では、ハイスピードプラスエリアモードにおける「月間7GB」に関する仕様は変わりませんでした。ユーザーが意図せずに速度制限の対象となってしまうことは、UQとしてもユーザとしても本意ではないでしょう。何らかの改善に期待したいところです。

●WiMAX 2+通信機器の「機種変更」はどうなる?

 今回の新プランにおいて、もう1つ気になることがあります。「契約期間中の機種変更はどうなるのか?」という点です。

 新料金プランでは、契約期間が3年間に設定されています。「3年間」もあれば、ルーターのスペックは飛躍的に良くなる可能性があります。2013年10月に発売されたWiMAX 2+初号機「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」の通信スペックは下り最大110Mbps・上り最大10Mbps(ともに理論値、以下同)でしたが、2015年1月には下り最大220Mbps・上り最大10Mbps、2016年12月に下り最大440Mbps・上り最大30Mbpsとルーターのスペックは着実に向上しています。

 「機種変更≒契約のし直し(解約新規)」となっている現状も加味すると、筆者は「3年間という契約期間は長すぎるのでは?」と率直なところ思ってしまうのです。

 UQと一部MVNOについては、UQのWebサイト上でWiMAX 2+ルーターの機種変更を受付しています。が、MVNOにおいてこのサービスに対応しているのは6社にとどまっており、これ以外のMVNOでは契約期間内にWiMAX 2+通信機器の機種変更ができない可能性があります。

 契約中の事業者で機種変更できない場合、いわゆる「白ロム」として販売されている機種を中古ショップやネットオークションなどで購入する方法もありますが、「正規の手段があるなら、正規に機種変更をしたい」という人も少なくないはずです。

 契約期間が長くなるのであれば、「契約期間中に最新機種に変更できるかどうか」が、MVNOを選択する際の重要なポイントになるかもしれません。

ITmedia Mobileの関連記事

image beaconimage beaconimage beacon