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WHITE ASHが取り組んだ斬新な表現方法 ライブ中心にその軌跡を振り返る

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/04/03 株式会社サイゾー
© Real Sound 提供

 WHITE ASHが、3月29日にベストアルバム『LOVE』をリリース。彼らは、同作の発表を最後に、2017年3月末をもって解散を迎えた。 (参考:WHITE ASHのMVはこちら)  ベストアルバム『LOVE』は、彼らの約10年間に渡る活動を凝縮したもの。「Stranger」「Thunderous」「Kiddie」などの初期音源から、一躍話題となった学校法人・専門学校モード学園テレビCMソング「Hopes Bright」などのタイアップ曲も多数収録。メンバーがセレクトした新旧ヒットチューンを凝縮した一作だ。  WHITE ASHは、2006年に大学のサークルで出会ったのび太(Vo)、彩(Ba)、山さん(Gt)と後輩の剛(Dr)で結成。彼らが音楽を始める原点となったArctic Monkeysの楽曲は、これまでも何度かライブで披露しており、バンド名の由来となっているthe pillowsの「White Ash」は彼らのライブのSE曲としてもおなじみだ。WHITE ASHは『RO69JACK 2010』、『サマーソニック2011』への出演をかけて開催された『出れんの!?サマソニ!?』のオーディションを制し、フェスへの出演を果たすと、2013年にはメジャーデビューを発表。結成からデビューまで、同世代バンドの先頭を切るほどの勢いだった。  当時、WHITE ASHは、ライブやMV、各メディアでは素顔のまま出演していたが、アーティストイメージやジャケットは「※実物とは異なる場合がございます」という注意書きを添えた状態で別人の写真を使用していることでも話題になっていた。筆者がWHITE ASHを知ったのも、そのアーティスト写真であり、初めて訪れた彼らのライブでステージに登場した4人を見たときには、そのギャップがありすぎる容姿にも驚いたが、のび太から発せられる歌声に興奮したことを覚えている。「Stranger」で制作した初のMVでは、のび太が同名のキャラクターを彷彿とさせる衣装で登場し、注目を集めるように。メンバーのキャラクターの面白さ、音楽とのギャップでも話題を集めていた。  これまで、WHITE ASHのライブにはファンを楽しませる工夫がたくさん仕掛けられていた。2015年に渋谷CLUB QUATTROで開催した『Charity LIVE 'Cycle' 2015』(http://realsound.jp/2015/12/post-5646.html)では、抽選で選ばれたファンが、メンバーと一緒に好きな曲をステージ上で演奏するという特別企画が披露された。その翌年には、ライブを意識して制作されたという『SPADE 3』を携え、赤坂BLITZにてツアー『Emperors And Dumbasses』のファイナル公演(http://realsound.jp/2016/07/post-8352.html)を開催。WHITE ASHのライブに初めて足を運んだファンに、楽しみ方を丁寧に伝えつつ、磨きを掛けたライブ演奏でオーディエンス全員を存分に楽しませていた。  そして、彼らにとって最後のツアー『Sympathy For The Monster』の東京・TSUTAYA O-EAST公演(http://realsound.jp/2016/11/post-10087.html)では、「楽曲の合成企画」と題し、ファンからのリクエストで選ばれた2曲をMIXして披露した。ツアーで回る各地の会場によって、異なる楽曲の組み合わせを用意。O-EAST公演で見たファンはその斬新な発想から生まれたステージに、ワクワクした眼差しを向けていた。ここに記録した3公演以外のどのライブにおいても同じものはなく、メンバーとファンとのつながりを感じたステージが強く印象に残っている。  ライブを通してファンとのたくさんの時間を残してきた彼らが、最後に正式な解散ライブを行わない、というのが悔しい。のび太が、同アルバムリリース日にTwitterに寄せていた「さよならは別れの言葉じゃなくて再び逢うまでの遠い約束」。きっと、これからもWHITE ASHの音楽に初めて出会うファンがたくさんいるだろう。この言葉を頼りに、これから先もWHITE ASHの音楽を繋いでいきたい。 (大和田茉椰)

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