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WindowsとAndroid、デスクトップとタブレットのデュアルマシン――「TransAiO P1801」を試す

2014/09/19

大画面AndroidタブレットとWindowsデスクトップを"合体"?

ASUSが発売した液晶一体型PC「TransAiO P1801」は、AndroidタブレットとWindowsデスクトップの両方を1台で利用できるマシンだ

デスクトップとタブレット、双方のメリットを備えた新発想の家庭向けPC現る――。

ASUSTeK Computerは既報の通り、独自の合体機構によりタブレットとしても使える液晶一体型デスクトップPC「TransAiO P1801」を2013年4月20日に発売した。早速、実機を入手したので、ユニークな合体変形機構を中心に見ていこう。

本機は18.4型ワイドのフルHD液晶ディスプレイを採用するAndroid 4.1搭載タブレット(以下、スクリーン)と、64ビット版Windows 8を搭載する専用ドッキングステーション「PCステーション」の2ピースで構成される。スクリーンは単体で利用できるが、PCステーションと合体させると、液晶一体型のWindows PCに早変わりする。

18.4型のAndroidタブレット(写真=左)を専用のドッキングステーションに装着すると、Windowsの液晶一体型デスクトップPCとして利用できる(写真=右)


同社はTransAiO P1801を「デスクトップPCならではの処理能力と、タブレットの直感的な操作感、そして可搬性を同時に実現させた製品」(ASUS システムビジネス部テクニカルプロダクトエンジニアの阿部直人氏)と訴求している。スクリーンは18.4型サイズと大きいが、重量は約2.4キロほどで家の中であれば持ち運べる。個人で使うときはPCとして、家族みんなで使うときはPCステーションから外してタブレットとして……などと使い分けられることが、ほかのデバイスにはないメリットという。

実際に試してみると、スクリーンの着脱は楽に行えた。位置を合わせやすいよう目印が付いているほか、背面上部に取っ手があるので、容易に着脱できる。また、取り外す際にはスクリーンを少し手前に倒せるので引き抜きやすい。こういった細かい工夫が多く、着脱の機構はよく作り込まれている。

AndroidとWindowsの切り替えもスムーズだ。PCステーション側の電源が入っていれば、PCステーションにスクリーンを差すと自動でWindows表示に切り替わる(Androidのタスクは動いたまま)。切り替え時間は3秒ほどで、待たされる感覚はない。PCステーションから外すときも同様で、画面表示はすぐにAndroidに切り替わる。また、スクリーンの右側面にあるAndroidとWindowsのOS切り替えボタンで、PCステーションにタブレットを差した状態でもAndroidに切り替えて操作することも可能だ。

スクリーンの背面には取っ手がある。本体が持ち運びやすくなるほか、PCステーションとの着脱時にも役に立つ(写真=左)。PCステーションからスクリーンを外すときは、スクリーンを手前に傾けると引き抜きやすい(写真=中央)。スクリーンの右側面にあるAndroidとWindowsのOS切り替えボタンを押すと、PCステーションに装着しているときもAndroid OSを利用可能だ(写真=右)



単体でも十分使えるスクリーン

スクリーンの18.4型ワイド液晶ディスプレイは1920×1080ドット表示に対応する

18.4型ワイド液晶ディスプレイを搭載するスクリーンの本体サイズは466(幅)×294(高さ)×18(厚さ)ミリで、重量は約2.4キロある。画面サイズのわりにかなり薄く仕上がっており、一般的な7~10型のAndroidタブレットをそのまま大きくしたような印象だ。ただし、18.4型で約2.4キロのタブレットなので、モバイル用ではなく、自宅内のいろいろな場所に持ち運んで使う利用スタイルになる。

スクリーンを横置きしたときの右側面には、Mini USB×1、SDXC対応のmicroSDカードスロット、ヘッドフォン出力、マイク入力を備え、100万画素のインカメラやGPS/加速度センサーを内蔵する。通信機能はIEEE802.11b/g/nとBluetooth 3.0+EDRに対応するなど、インタフェース類もよくあるAndroidタブレットと同等クラスだ。スピーカーはASUS SonicMasterオーディオシステムに準拠した1.5ワット+1.5ワットのステレオスピーカーを装備しており、タブレットとしては上々の重低音が効いた音が楽しめる。

液晶ディスプレイは1920×1080ドット(フルHD)表示に対応しており、広視野角のIPSパネルを採用する。蛍光灯下の一般オフィス内でも不満なく使える程度に表示は明るいが、表面は光沢仕上げとその画面サイズにより、自分の顔や照明が相応に映り込む。評価機の発色はクセがないように感じたが、ASUS独自のアプリ「ASUS Splendid」でディスプレイの色合い(色温度)を調節することもできる。

タッチパネルは静電容量方式で10点マルチタッチに対応する。CPUにクアッドコア(4+1コア)のTegra 3(1.7GHz/クアッドコア動作時最大1.6GHz)を採用することもあるのか、操作に対する追従性は上々だ。

また、本体に自立スタンド(横置き専用)を内蔵しており、約30~60度の間で角度を無段階で調節できるところもよい。スタンドのつくりは頑丈で、タッチ操作をしても画面がぐらつくことはなかった。多少重いが、背面にある取っ手を使っていろいろな場所に持ち運び、内蔵スタンドですぐに立てて使うといった用途を意識した仕様だ。表示の横位置と縦位置は自動で切り替わるので、縦位置用のスタンドもあればなおよかった。本体内蔵のバッテリーによる動作時間は約5時間としている。

スクリーンの右側面にはMini USB×1、SDXC対応のmicroSDカードスロット、ヘッドフォン出力、マイク入力を備える。本体にスタンドを内蔵しており、無段階でチルト角度を調節できるのも便利だ

 


豊富なインタフェースをそろえたPCステーション

PCステーションにはCPUやメモリなどが入っているほか、映像出力端子も備えている

一方、64ビット版Windows 8を搭載するPCステーションは、大画面Androidタブレットのスクリーンと比較するとコンパクトな印象を受ける。本体サイズは466(幅)×162(奥行き)×267(高さ)ミリで、重量は約4.1キロだ。豊富なインタフェースをそろえ、映像出力用のHDMI端子もあるので、別途PC用ディスプレイに接続してセパレート型デスクトップPCのように使うこともできる。

左側面にはUSB 3.0を4基、ヘッドフォン出力、マイク入力、SDHC対応SDメモリーカード/MMCスロット、セキュリティロックポートを配置し、右側面にはスロットイン方式のDVDスーパーマルチドライブとUSB 2.0(付属のワイヤレスキーボード/マウスのレシーバー用)を、下面にASUS SonicMasterオーディオシステムに準拠した3ワット+3ワットのステレオスピーカーを、HDMI出力は本体背面の右下に実装している。通信機能は背面にギガビットLANポートがあるほか、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0も利用可能だ。

PCステーションの左側面にはUSB 3.0を4基、ヘッドフォン出力、マイク入力、SDHC対応SDメモリーカード/MMCスロット、セキュリティロックポートを配置し(写真=左)、右側面にはスロットイン方式のDVDスーパーマルチドライブとUSB 2.0を備える(写真=中央)。背面右下にはギガビットLAN、HDMI出力、AC入力がある(写真=右)


付属のワイヤレスキーボードはアイソレーションタイプの6段配列で、キー数は114個。キーピッチは正方19ミリだ。テンキー付きのため相応の幅はあるが、厚さが最大で15ミリと薄く見栄えがよい。このキーボードはデュアルOSの本製品専用に開発されたもので、Windowsキー、Android操作用のホームキーなど、両方のOSを行き来しても違和感がないよう考慮したキーを用意しているのが独特だ。マウスはスクロールホイールがなく、タッチ操作でスクロール操作を行う3ボタンタイプとなっている。

ワイヤレスタイプのキーボードとマウスが付属する。キーボードは本製品専用に開発されたもので、WindowsキーやAndroidのホームキーなど双方のOSを考慮したキーがある


キーボードとマウスを使って操作するぶんには、よくあるタッチ対応の液晶一体型Windows PCと似た感覚で利用できる。Windows 8のスタート画面などでタッチ操作を行う場合、PCステーションを奧側へ傾けると画面をタッチしやすい。

タッチ操作をするときはPCステーションごとスクリーンを奧に傾けるといい


このように本製品はスクリーン単体で使う「PADモード」と、PCステーションを合体させて液晶一体型デスクトップPCで使う「PCモード」の2つのスタイルで楽しめるが、もう1つスクリーンからPCステーションをワイヤレスで操作する「リモートデスクトップモード」がある。

通常、スクリーンをPCステーションから取り外すと、自動的にOSがAndroidとなるが、スクリーンとPCステーションが同一LAN上にある場合は、分離したスクリーンからワイヤレスでWindowsデスクトップ環境を操作できるというものだ。

本製品はスクリーン単体で使う「PADモード」(写真=左)とPCステーションと合体させて使う「PCモード」(写真=中央)をどのように使い分けるかがカギとなる。PCステーションの映像をHDMI経由で外部ディスプレイに出力し、スクリーンをAndroidタブレットとして使うことも可能だ(写真=右)




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