古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

Windows 7ユーザーでよかった──まとめて覚える! Windows 8の“アップグレード”オプション

2014/09/20 02:19

Windows 8へのアップグレード手段を確認する

Windows 8の導入では「従来のOSからアップグレード」「新規インストール」といった二通りの方法を用意する。さらに、前者については「従来のOSで設定した環境を引き継いでインストール」「従来のOSでセットアップを実行する新規インストール」が選べる。

 なお、Microsoftは、Windows 8で複数のパッケージ提供を予定しており、ユーザーの環境に応じて選ぶようになる。そのパッケージ版の内訳は以下の通りだ。

 
販売形態パッケージ名導入対象実売予想価格
パッケージ販売Windows 8 Pro アップグレードWindows XP(SP3)/Vista/7からWindows 8 Proへのアップグレードパッケージ(32ビット版/64ビット版共通)5800円前後(キャンペーン価格)
パッケージ販売Windows 8 Pro Pack アップグレードWindows 8(無印)からProへのアップグレードパッケージ(32ビット版/64ビット版共通)5800円前後(キャンペーン価格)
パッケージ販売DSP版Windows 8Windows 8(無印)の新規インストール用(32ビット版と64ビット版は別パッケージ)1万6800円前後
パッケージ販売DSP版Windows 8 ProWindows 8 Proの新規インストール用(32ビット版と64ビット版は別パッケージ)1万8000円前後
ダウンロード販売Windows 8 Pro アップグレードWindows XP(SP3)/Vista/7からWindows 8 Proへのアップグレード(32ビット版と64ビット版は別ファイル)3300円前後


 大きく分けて、Windows 8は店頭パッケージ販売と「Windows.com」経由のダウンロード販売を用意する。さらに、店頭販売では従来のOSユーザー向けのアップグレード版と新規インストール用のDSP版がある。価格は、パッケージ販売のアップグレード版が期間限定のキャンペーン価格で5800円(店舗によって異なるので注意)、DSP版Windows 8(無印)が1万8000円、DSP版Windows 8 Proが1万5800円となる(こちらも店舗によって異なるので注意)。Microsoftによれば、10月26日の発売日よりWindows.comにおいてWindows 8 Proアップグレード版のオンライン販売が3300円で行うという。

 なお、アップグレード版を選択するとWindows 8(無印)のインストールは選べず、必ずWindows 8 Proになる。Windows 8(無印)を導入したいユーザーは、DSP版を選ぶ必要がある。今回のWindows 8では、新規インストールが可能ないわゆる「標準版パッケージ」を用意しておらず、その代わりをDSP版が担うことになる。だが、従来のDSP版にあった「ハードウェアとのセット購入」という条件がなくなったため、DSP版が事実上の標準版パッケージの扱いとなっている。

 アップグレード版とDSP版の大きな違いは「インストール時に従来のOSからセットアップを起動する」ことだけで、その点で価格の差別化を行なっている。なお、アップグレード版でもクリーンインストールは可能だ。

アップグレード版は従来の環境をどこまで引き継ぐか

ダウンロード販売の「Windows 8 Proアップグレード」の導入方法については、「Blogging Windows」に説明がある。Windows 8をオンラインで購入後に「Windows 8 Upgrade Assistant」というアプリケーションを起動すると、「すぐにインストールする」あるいは「USBメモリやISO形式のファイルとして保存する」を選択でき、後者を選んだ場合にインストール用メディアを作成できるようになっている。またWindows 8 Upgrade Assistantではインストール先ハードウェアのWindows 8対応状況がチェックできるほか、インストール済みアプリケーションの互換性などを含めた詳細なチェックリストで表示する。

 Windows 8では「アップグレード」と「新規」のインストール方法を用意している。アップグレードを選択した場合は、基本的に既存環境をそのまま引き継ぐ。ただし、このアップグレードが可能なのは「32ビット版からは32ビット版」「64ビット版からは64ビット版」といったように同じエディションのみが対象となり、「32ビット版から64ビット版」といった移行はできない。さらに、元のOSがどのバージョンかによっても引き継げるファイルの範囲が異なる。ほぼそのまま移行できるのはWindows 7からのアップグレードに限られる。(記事掲載当初、32ビット版から64ビット版に移行できるように読み取れる記述がありました。おわびして訂正いたします)

 
OS移行によって引き継げるデータの種類
移行元OS個人ファイルWindows設定アプリケーション
Windows 7
Windows Vista×
Windows XP××

使い慣れた従来のOSからWindows 8にアップグレードしてみよう(写真=左)。インストーラを起動すると、まず「更新プログラムのダウンロードを実行するか確認してくる。これはWindows 8のアップデータをダウンロードする手順だ。容量は現時点でまだ少ないため(100Kバイト程度)、推奨設定で問題ないだろう(写真=右)

Windows 7ユーザーを想定した環境移行オプション

Windows 8のインストーラを起動すると、最初にインストール方法として「アップグレード」「カスタム」のいずれを選ぶか確認してくる。後者がいわゆる「クリーンインストール」に相当する。「アップグレード」を選択すると、「Windowsの設定/個人ファイル/アプリケーションを引き継ぐ」「個人ファイルのみ引き継ぐ」「何も引き継がない」といったアップグレードのオプションが選択できる。

 このとき、Windows XP、または、Windows Vistaからアップグレードする場合は、「Windowsの設定/個人ファイル/アプリケーションを引き継ぐ」を選択しても、インストール済みのアプリケーションは引き継がず、Windows 8のインストール完了後に再インストールが必要となる。なお、Windows VistaについてはWindows設定を引き継ぐとしているが、ネットワーク設定などのごく基本的な設定のみに限られる。従来の環境を引き継ぐアップグレードインストールは、実質的にWindows 7ユーザーのための選択肢といえる。

従来のOSからsetup.exeを起動した場合、アップグレードとカスタムのいずれかを選択できる。アップグレードを選択する場合は引き継がれるデータの範囲に注意(写真=左)。アップグレードを選択した場合、「Windowsの設定/個人ファイル/アプリケーションを引き継ぐ」「個人ファイルのみ引き継ぐ」「何も引き継がない」のいずれかを選べる。ただし、移行元のOSによってはオプションを選択しても個人ファイルしか引き継がないケースもある(写真=右)

 「カスタム」はクリーンインストール用のオプションに相当するが、既存OSからsetup.exeを実行した場合、OSを実行しているパーティションのフォーマットが行えない。インストール用のHDDパーティションが既存OSのパーティションと重複するときには、既存の環境を「Windows.old」のフォルダ名で保存しておき、Windows 8を新規インストールと同等の状態でセットアップする。

 このとき、既存のアプリケーションやユーザーの個人ファイルは「Windows.old」内にすべて保存するため、Windows 8のインストール後に取り出すことが可能だ。ただし、アプリケーションは再インストールして、各種設定を最初から行わなければならない。「カスタム」を選択してインストールを行ったとしてもファイルは保全されているので安心していいが、アプリケーションはその限りではないということだ。

 Windows 8において、Windows 8スタイルアプリ(旧名:Metroスタイルアプリ)はWindows Storeと密接に結びついており、システム再インストールなどで環境をリセットしても、同じMicrosoftアカウントでセットアップを行う限り、アプリをWindows Storeから自動ダウンロードして環境を再設定する。

 だが、デスクトップアプリケーションについてはその限りではなく、再インストール、ならびに、環境の再設定はユーザーが行うようになる。Windows Storeでデスクトップアプリケーションのカタログを参照することはできるものの、アプリケーションの配布や管理は開発するソフトウェアベンダーに委ねており、Microsoftは関知しない。互換性などについてもソフトウェアベンダーが出す情報に依存することになるため、アプリケーションの再インストール前にユーザーが適時チェックする必要がでてくる。

写真6・7 従来からあるデータはWindows.oldフォルダに保存する(写真=中央)。このようにアプリケーションのフォルダやユーザーの画像データなどもそのまま残る(写真=右)

 Windows 8 RTMのリリース以後、タッチパネルにおける基本操作とインストール時の注意点について紹介してきた。次回は、いよいよ発売直前。 "RTM"解説の最後は、Windows 8の環境設定とアプリの活用について説明する。

 

image beaconimage beaconimage beacon