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Windows 8世代のハイブリッド型モバイルPCはどう選ぶ?

2014/09/19

Windows 8世代ではモバイルPCの形が大きく変化

 2012年10月26日にWindows 8の一般販売が始まった。同日から発売されたPCメーカー各社の秋冬モデルは、ほぼすべてがWindows 8を搭載するが、既存のデスクトップUIと新しく追加されたタッチ向けUIをどちらも快適に利用したいならば、タッチ操作を考慮していない従来型のデスクトップPCやノートPCでは対応が不十分といえる。

 今回はOSがWindows 8に世代交代したからこそ、メーカー各社がこぞって製品を投入してきた、タッチ操作とキーボード入力の両方に注力した「ハイブリッド型」(昔ながらの言い方では「コンバーチブル型」)のモバイルPCをまとめてみた。これらは状況に応じて、タブレットとノートPCの2つのスタイルを切り替えて利用できるため、2つのUIが混在するWindows 8をフル活用したいユーザーにうってつけだ。

 現在販売中あるいは発表済みのハイブリッド型モバイルPCは、メーカーによって呼び方はいろいろだが、変形機構の違いによって以下の3つに大別できる。

  • 液晶ディスプレイスライド型
  • 液晶ディスプレイ回転型
  • キーボード着脱型

「液晶ディスプレイスライド型」を採用したソニーの「VAIO Duo 11」(写真=左)。「液晶ディスプレイ回転型」を採用したパナソニックの「Let'snote AX2」。「キーボード着脱型」を採用した日本ヒューレット・パッカードの「HP ENVY x2」


ハイブリッド型モバイルPCのカテゴリー
カテゴリー液晶ディスプレイスライド型液晶ディスプレイ回転型キーボード着脱型
スタイルの切り替え方法タブレットスタイルの状態から液晶ディスプレイをスライドさせることで、キーボードが現れてノートPCスタイルに変化ノートPCスタイルの状態から液晶ディスプレイを回転させることで、タブレットスタイルに変化タブレットスタイルの状態からキーボードをドッキングすることで、ノートPCスタイルに変化
特徴タッチとキーボードの併用を想定した新しいスタイル(キーボードは一体型)液晶の360度回転や独自の回転機構を採用(キーボードは一体型)キーボードを分離して単体のタブレットとして利用可能
おすすめユーザーノートPCスタイルに重きを置きつつ、タッチも積極的に活用したいユーザーノートPCスタイルを中心にタッチ操作をプラスしたいユーザータブレット単体で携帯利用し、キーボードは自宅や職場で使いたいユーザー


 それでは、各カテゴリーの特徴とともに該当する製品を紹介しよう。

 


液晶ディスプレイスライド型

 「液晶ディスプレイスライド型」とは、液晶ディスプレイ部を閉じた状態ではタブレットのスタイルになり、液晶ディスプレイをスライドして開くことでキーボードが現れ、ノートPCのスタイルで利用可能になるものだ。

 携帯端末では同じようなデザインの製品も見られるが、Windows搭載のモバイルPCでは採用例が非常に少ない。Windows 8の登場とともに表舞台に出てきた新スタイルの製品といっていいだろう。現状ではソニーの「VAIO Duo 11」と東芝の「dynabook R822」がこれに当てはまる。いずれも独自に開発した複雑で機械的な変形機構が目を引く。

「VAIO Duo 11」のスタイル切り替え。タブレットスタイルの状態から液晶ディスプレイがスライドしながら立ち上がり、キーボードが現れてノートPCスタイルに変化する。液晶ディスプレイ部の上端に指を引っかけて軽い力で立ち上げれば、ワンアクションで素早くキーボードモードへ切り替えられる。液晶ディスプレイのチルト角度は固定され、筆圧検知に対応したペン入力も安定して行える


「dynabook R822」のスタイル切り替え。タブレットスタイルの状態から液晶ディスプレイを奥に滑らせた後、チルトさせることで、キーボードが現れてノートPCスタイルに変化する。VAIO Duo 11ほど素早くスタイルを変えられないが、液晶ディスプレイのチルト角度調整が可能なほか、キーボードと液晶ディスプレイを平らに伸ばした状態(フラットPCスタイル)でも利用できる


 このスタイルの特徴は、キーボードを内蔵していながら、液晶ディスプレイを閉じた状態では(厚さと重さはあるが)単体のタブレット製品とほぼ同じ見た目とそれに近い使用感で扱えることだ。

 タブレットスタイルとノートPCスタイルの切り替えの手間は比較的かからない。特にVAIO Duo 11はタブレットスタイルとノートPCスタイルをワンアクションで素早く切り替えられる。後述する液晶ディスプレイ回転型のようにタブレットスタイルで裏面にキーボードが位置することもないので、タブレットとして違和感なく使えるだろう。

 とはいえ、キーボードを内蔵することから、単体のタブレットとして見ると厚くて重い。iPadやAndroidタブレットのように片手で気軽に持って使うのは厳しく、タブレットスタイルではテーブルや膝の上などに置いて利用するのが無難だ。

 液晶ディスプレイをスライドさせてキーボードを露出した状態では、既存のクラムシェル型ノートPCとほとんど同じ操作感が得られる。もちろん、この状態でタッチ操作を行うこともでき、ノートPCスタイルをタブレットのスタンド代わりに使って、リラックスした姿勢でタッチ操作を楽しむことが可能だ。スライド機構とは直接関係ないが、この2機種はスタイラスペンの入力もサポートしている。

 モバイルでもタッチ操作とキーボード入力をアクティブに切り替えながら使いたい方、ペン入力も使いたい方(今後出てくる液晶ディスプレイスライド型がペン入力対応とは限らないが)、独特のメカニカルなスライド機構や先進的なスタイルに魅力を感じる方におすすめしたい。

 もっとも、今回は液晶ディスプレイスライド型というカテゴリーにまとめたが、この2製品はスライドの機構が大きく異なり、それぞれ違った特徴を持つ。詳しくは各製品のレビュー記事を参照していただきたい。


VAIO Duo 11(ソニー)

「VAIO Duo 11」(ソニー)


VAIO Duo 11の特徴

  • 独自の「Surf Slider」デザインにより2つのスタイルを高速に切り替え可能
  • IPS方式の11.6型フルHD液晶(1920×1080ドット)、チルト角度は固定
  • 256段階の筆圧検知に対応したデジタイザスタイラス(ペン)を付属
  • TDP 17ワットのCore i+64ビット版Windows 8による基本システム
  • 有線LANやアナログRGB出力の端子も搭載
  • オプションでシート型の拡張バッテリーを用意
  • バッテリー駆動時間は約7時間、シートバッテリー装着時で約14時間
  • 17.85ミリ厚、1.305キロ(店頭モデル)のボディ、Ultrabookに準拠

・レビュー(1)→「VAIO Duo 11」徹底検証(前編)――"スライダーハイブリッドPC"は新時代を告げる

・レビュー(2)→「VAIO Duo 11」徹底検証(中編)――11.6型フルHDのIPS液晶と筆圧検知ペンを味わう

・レビュー(3)→「VAIO Duo 11」徹底検証(後編)――変形ボディに秘められた真の実力とは?


dynabook R822(東芝)

「dynabook R822」(東芝)


dynabook R822の特徴

  • スライド&チルトの独自ヒンジ機構(ノートPCスタイルで液晶のチルトが可能)
  • IPS方式の12.5型ワイド液晶(1366×768ドット)
  • オプションでスタイラスペンを用意
  • TDP 17ワットのCore i+64ビット版Windows 8による基本システム
  • バッテリー駆動時間は約6時間(店頭モデル)
  • 19.9ミリ厚、約1.49キロ(店頭モデル)のボディ、Ultrabookに準拠

・レビュー→世界のTOSHIBAが放つ、Windows 8時代の新たなPCのカタチ──可変Ultrabook「dynabook R822」検証

液晶ディスプレイ回転型

 「液晶ディスプレイ回転型」は、クラムシェル型ノートPCをベースとして、液晶ディスプレイ部分を回転させることでタブレットスタイルに切り替えられる製品だ。

 昔からコンバーチブル型PCといえばこのタイプが主流だったが、従来型の製品は液晶ディスプレイ下部の中央に1点のヒンジを設け、画面を水平方向に180度回転させてから閉じることで、タブレットスタイルに切り替える変形機構を採用していた。

 一方、Windows 8の登場とともに各社が投入してきた新製品では、見た目は液晶ディスプレイ下部の左右にヒンジが付いた通常のクラムシェル型ノートPCと同様ながら、液晶ディスプレイを垂直方向に360度回転でき、画面をぐるりを1回転させることでタブレットスタイルに変わるものが複数でてきた。従来の1点ヒンジ型と比較して、回転部分の機構に厚みが出ず、見た目が普通のノートPCに近いのが特徴だ。また、液晶ディスプレイスライド型やキーボード着脱型に比べて、切り替え機構をシンプルにまとめられる設計上の利点もある。

「IdeaPad Yoga 13」の変形機構。ノートPCスタイルから液晶ディスプレイをぐるりと後方へ折り曲げ、360度回転させて止めることでタブレットスタイルに変化する


 ノートPCスタイルでは、今までのクラムシェル型ノートPCとまったく変わらぬ操作感で扱えるのが利点だが、タブレットスタイルではキーボード面がむき出しの状態で裏面に位置してしまうため、本体を握る指がキーに触れてしまうことがあり、設置場所には他のデザインより注意する必要がある(通常はタブレットスタイルにすると、キーボードとタッチパッドの入力が自動的にオフになるため、誤入力が発生することはない)。

 2つのスタイルを切り替えるため、液晶ディスプレイを360度回転させるのは面倒に思うかもしれないが、実際はクラムシェル型ノートPCの液晶ディスプレイを開けるのに近い感覚でそのまま後方にぐるりと折り返せばよく、前述のスライド型モデルほど動作はスマートではないが、変形に手間取る印象はない。

 また、液晶ディスプレイを180度以上開いた後、完全に折り返す前にストップすれば、キーボード部(PC本体部)をタブレットのスタンド代わりに使い、画面を手前にして自立させることもできる。実はこの使い方がなかなか便利だ。液晶ディスプレイ回転型の製品は、通常のモバイルノートPCと同じ大きさと重さになるため、片手でタブレットスタイルを利用するのは厳しいが、こうして自立させることでメディアプレーヤーとしての利用やタッチ操作が手軽に行える。

 液晶ディスプレイ回転型は、クラムシェル型ノートPCとしての利用をメインに、Windows 8ならではのタッチ操作をプラスしたい方、普段は今まで通りのモバイルノートPCとして使いながら、対面でのやり取りなど状況に応じてタブレットの利点も取り入れたい方にぴったりだ。

IdeaPad Yoga 13の「スタンドモード」(写真=左)と「テントモード」(写真=右)。このように液晶ディスプレイの角度を調整することで、キーボード側をスタンド代わりとして使って自立させられる


 なお、液晶ディスプレイ回転型にはデルが投入した「XPS 12」のように特殊な設計のものもある。これは液晶ディスプレイ部がキーボードの真裏まで360度回転するのではなく、液晶ディスプレイの外枠に回転機構があり、枠の中で画面を垂直方向に180度回転させて閉じることでタブレットスタイルに切り替わるものだ。外枠部分の面積と耐久性を持たせるための設計が必要だが、机上に置いたまま、2つのスタイルをスムーズに切り替えられる。

「XPS 12」は液晶ディスプレイの外枠に回転機構があり、枠の中で液晶ディスプレイが180度回転するユニークな機構を採用する


LaVie Y(NEC)

「LaVie Y」(NEC)


LaVie Yの特徴

  • 液晶ディスプレイが360度回転する機構
  • IPS方式の11.6型ワイド液晶(1366×768ドット)
  • Tegra 3+Windows RTの基本システム
  • バッテリー駆動時間は約8時間
  • 15.6ミリ厚、約1.24キロのボディ

・レビュー→写真と動画で見る「LaVie Y」──Windows RTで何ができる?


XPS 12(デル)

「XPS 12」(デル)


XPS 12の特徴

  • 液晶ディスプレイ外枠に独自の回転機構を搭載
  • IPS方式の12.5型フルHD液晶(1920×1080ドット)
  • TDP 17ワットのCore i+64ビット版Windows 8による基本システム
  • バッテリー駆動時間は約5.5時間
  • 20ミリ厚、約1.52キロのボディ、Ultrabookに準拠

・レビュー→デルの「XPS 12」でクラムシェルとタブレットを"くるり"と変えてみた


Let'snote AX2(パナソニック)

「Let'snote AX2」(パナソニック)


Let'snote AX2の特徴

  • 液晶ディスプレイが360度回転する機構
  • TN方式の11.6型ワイド液晶(1366×768ドット)
  • TDP 17ワットのCore i+64ビット版Windows 8による基本システム
  • 耐76センチ落下、耐100キロ級加圧の試験をクリアした頑丈設計
  • 有線LANやアナログRGB出力の端子も搭載
  • バッテリーを2つ搭載し、1つは電源オンのまま着脱可能
  • バッテリー駆動時間は約9~9.5時間
  • 18ミリ厚(タブレット状態で19ミリ厚)、約1.14キロのボディ、Ultrabookに準拠

・レビュー→緊急レビュー:「Let'snote AX2」の変形プレイに驚け!


IdeaPad Yoga 13(レノボ・ジャパン)

「IdeaPad Yoga 13」(レノボ・ジャパン)


IdeaPad Yoga 13の特徴

  • 液晶ディスプレイが360度回転する機構
  • IPS方式の13.3型ワイド液晶(1600×900ドット)
  • TDP 17ワットのCore i+64ビット版Windows 8による基本システム
  • バッテリー駆動時間は約7.4時間
  • 16.9ミリ厚、約1.5キロのボディ、Ultrabookに準拠

・レビュー→その利用シーンは縦横無尽──「IdeaPad Yoga 13」をグニッと折って使ってみる

キーボード着脱型

 これまで紹介してきた製品は、液晶ディスプレイとキーボードの一体型ボディを採用し、液晶ディスプレイ部分の開閉機構を工夫することでハイブリッド型モバイルPCに仕上げていたが、「キーボード着脱型」はそれらと設計が大きく異なる。

 キーボード着脱型の特徴は、キーボード側にPC本体を内蔵するのではなく、液晶ディスプレイ側にPC本体を内蔵することで、キーボードを外した状態で単体のタブレットデバイスとして利用できることだ。キーボード側に本体を装着するヒンジ機構が備わっており、ドッキングした状態ではクラムシェル型ノートPCのように扱える。そのまま液晶ディスプレイを閉じて、クラムシェル型ノートPCのように持ち運ぶことも可能だ。

「FMV STYLISTIC QH77/J」のスタイル切り替え。タブレット単体でも利用できるが、キーボード・ドッキングステーションを装着すると、クラムシェル型ノートPCのスタイルで扱える


 タブレットスタイルで利用する場合はキーボード部を完全に分離できるため、液晶ディスプレイスライド型や回転型に比べて、タブレットスタイルでの薄さや軽さは有利になる。特に省電力のプロセッサであるAtomを採用した32ビット版Windows 8搭載機や、Tegra 3などARM系を採用したWindows RT搭載機は薄型軽量のタブレットに仕上がっており、iPadやAndroidタブレットに近い感覚で扱えるものも見られる。

 一方、キーボード装着時は薄さや重さで不利になる。液晶ディスプレイ部にPC本体があるため、それを支えるキーボード部にも重さが必要になり、追加のインタフェースやバッテリーをキーボード部に内蔵することでバランスを取る必要があるからだ。キーボード装着時は拡張性が高まり、長時間のバッテリー駆動が行える利点もあるが、全体として大きく重くなりがちなので、通常はタブレット単体で携帯し、自宅や職場でキーボードとドッキングして使うといった利用が無難だろう。

 キーボード着脱式は、タブレットスタイルを中心にWindowsを利用したい方、携帯して利用する際にキーボードが不要な場合が多いという方に最適だ。


VivoTab TF810C(ASUSTeK Computer)

「VivoTab TF810C」(ASUSTeK Computer)


VivoTab TF810Cの特徴

  • モバイルキーボードドック(オプション)を着脱可能
  • IPS方式の11.6型ワイド液晶(1366×768ドット)
  • 1024段階の筆圧検知に対応したEMRペンを付属
  • Atom+32ビット版Windows 8による基本システム
  • バッテリー駆動時間は約10.5時間、キーボード装着時は約19時間
  • 8.7ミリ厚/約675グラム(タブレット利用時)、約1.34キロ(キーボード接続時)


VivoTab RT TF600T(ASUSTeK Computer)

「VivoTab RT TF600T」(ASUSTeK Computer)


VivoTab RT TF600Tの特徴

  • モバイルキーボードドック(オプション)を着脱可能
  • IPS方式の11.6型ワイド液晶(1366×768ドット)
  • Tegra 3+Windows RTによる基本システム
  • バッテリー駆動時間は約9時間、キーボード装着時は約16時間
  • 8.3ミリ厚/約525グラム(タブレット利用時)、約1.63キロ(キーボード接続時)


ICONIA W510D(日本エイサー)

「ICONIA W510D」(日本エイサー)


ICONIA W510Dの特徴

  • モバイルキーボードドックを着脱可能
  • IPS方式の10.1型ワイド液晶(1366×768ドット)
  • Atom+32ビット版Windows 8による基本システム
  • バッテリー駆動時間は約9時間、キーボード装着時は約18時間
  • 8.8ミリ厚/約580グラム(タブレット利用時)、約1.26キロ(キーボード接続時)


HP ENVY x2(日本ヒューレット・パッカード)

「HP ENVY x2」(日本ヒューレット・パッカード)


HP ENVY x2の特徴

  • モバイルキーボードドックを着脱可能
  • IPS方式の11.6型ワイド液晶(1366×768ドット)
  • Atom+32ビット版Windows 8による基本システム
  • バッテリー駆動時間は約7.5時間、キーボード装着時は約14時間
  • 8.55ミリ厚/約710グラム(タブレット利用時)、約1.41キロ(キーボード接続時)

・ニュース→着脱式キーボードでタブレットとノートPCの"2Wayスタイル"に――「HP ENVY x2」


FMV STYLISTIC QH77/J(富士通)

「FMV STYLISTIC QH77/J」(富士通)


FMV STYLISTIC QH77/Jの特徴

  • キーボード・ドッキングステーションを着脱可能
  • IPS方式の11.6型ワイド液晶(1366×768ドット)
  • スタイラスペンを付属
  • TDP 17ワットのCore i+64ビット版Windows 8による基本システム
  • 有線LANやアナログRGB出力の端子も搭載(キーボード側)
  • バッテリー駆動時間は約4.8時間、キーボード装着時は約10.7時間
  • 12.7ミリ厚/約850グラム(タブレット利用時)、約1.7キロ(キーボード接続時)

・レビュー→防水スリムボディか、キーボード着脱式か――富士通初のWindows 8タブレット2台を眺める


IdeaTab K3011W(レノボ・ジャパン)

「IdeaTab K3011W」(レノボ・ジャパン)


IdeaTab K3011Wの特徴

  • モバイルキーボードドックを着脱可能
  • IPS方式の11.6型ワイド液晶(1366×768ドット)
  • Atom+32ビット版Windows 8による基本システム
  • バッテリー駆動時間は約8時間、キーボード装着時は約16時間
  • 9.45ミリ厚/約667グラム(タブレット利用時)、約1.35キロ(キーボード接続時)

自分の利用スタイルを考慮した製品選びが今まで以上に重要

 以上、Windows 8の発売とともに製品数が一気に増加したハイブリッド型モバイルPCをまとめて紹介した。ユーザーの使い方によって適したボディデザインが変わってくる点には注意が必要だ。同じカテゴリーの製品であっても、長所や短所が違う場合もあるため、詳しくは各記事を参照していただきたい。また、変形機構の使い心地は体感してみないと分からない部分なので、購入前に店頭などで実機を試してみること強くおすすめする。

 今回は触れなかったが、基本スペックの違いも当然重要なポイントだ。性能面を重視するならば、Core i+64ビット版Windows 8搭載機から選ぶことになる。Atom+32ビット版Windows 8やTegra 3+Windows RTといった組み合わせの製品は薄さや軽さを優先したモデルだ。Windows RTは既存のデスクトップUI向けアプリが動作せず、標準搭載のアプリとWindows ストアアプリの利用に限定される点でほかと大きく異なる。

 さて、こうしたハイブリッド型モバイルPCでは、ボディの薄型化や軽量化の工夫はもちろん、タブレットスタイルとノートPCスタイルで異なる熱設計への配慮、変形機構の作り込みや耐久性の確保など、通常のモバイルノートPCやタブレットに比べて開発のハードルは当然ながら高くなる。第1世代の製品群ということで、粗削りな部分や迷いがある仕様も散見されるが、製品の世代を重ねることで、洗練度はより高まっていくだろう。

 昨今はPCの低価格化が激しく、国内大手PCメーカーは単純な価格競争では苦戦を強いられている。しかし、高度な作り込みが要求されるハイブリッド型モバイルPCは、日本のPCメーカーが培ってきた"高性能、高機能な製品を小型軽量に作り上げる技術"を発揮しやすく、高付加価値や高級志向を追求しやすい製品ジャンルだ。

 VAIO Duo 11やLet'snote AX2はその強みを生かした代表例といえるが、今後もWindows 8の普及とともにこうした新スタイルを提案するモバイルPCが日本発の製品を中心として、続々と登場してくることに期待したい。

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