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Y!mobileが圧倒、UQ mobileは本家au並みの速度――「格安SIM」の実効速度を比較(au&Y!mobile回線1月編)

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/02/16
Y!mobileが圧倒、UQ mobileは本家au並みの速度――「格安SIM」の実効速度を比較(au&Y!mobile回線1月編): 画像:ITmedia © ITmedia Mobile 提供 画像:ITmedia

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、本企画では各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介している。前回は2017年1月編のドコモ系MVNOの通信速度をレポートしたが、今回はau系MVNOとY!mobileだ。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

●通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の5サービス。au回線のMVNOとY!mobileの回線1サービスも同時にテストしている。

・UQ mobile

・mineo(Aプラン)

・IIJ mio(タイプA)

・au(LTE NET)

・Y!mobile

 auのLTE NETはMVNOではなく、auのスマホに通常提供されているインターネット接続サービス。いわば“本家”の通信速度となる。Y!mobileも同様に、大手キャリアであるソフトバンクの回線をそのまま使っている。

 調査条件は以下の通り。

・計測端末:ZenFone 3×2台

・計測アプリ:RBB TODAY SPEED TEST

・計測時間帯:平日午前(8時50分〜)、午後(12時20分〜)、夕方(18時〜)の3時間帯。

・計測場所:JR横浜駅西口(午前、午後、夕方)

・計測回数:各時間帯・場所で1サービス、上下3回ずつ(平均値を掲載)

 現在ドコモ、auどちらの周波数帯も広く利用できるZenFone 3を計測に使用している。

 なお通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定とした。本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

 また人力のテストなので、全てのサービスを同時に測定しているわけではないことはご理解いただきたい。

●平日午前は上下ともに本家を抑えUQ mobileがトップ

 今回の測定は1月26日(木)と27日(金)にJR横浜駅西口前で行った。まずは26日午前中の測定結果をお伝えする。

 前回12月は年末ということもあり、通信速度は下落。しかし1月のドコモ編では午前中の通信速度が大きく伸びており、下りの通信速度ではトップが下り平均88Mbps台となっている。午前中は速度が伸びやすく、au系MVNOも好結果が期待できる。

 ……はずなのだが、前回とさほど変わらない結果に。1位は「UQ mobile」で下り平均19.81Mbps。2位以下も同じような速度で、au本家の「LTE NET」は18.79Mbps、3位に「mineo」の18.53Mbps、4位は若干速度が落ちたものの「IIJmio」の13.53Mbps。

 実用上は十分とはいえ、11月は87Mbpsといった測定値も出ているので物足りない印象はある。ただIIJmioは前回10Mbpsを切っていたので、1月になって改善した。

 Y!mobileは下り平均68.99Mbpsで、前回の53Mbps台よりも速くなっている。au系と違いMVNOではないが、「格安」サービスで速度を求めている人には有力な選択肢になる。

 上りの速度はUQ mobileがトップで上り平均13Mbps台、au(LTE NET)は12.69Mbps。mineoとIIJmioは上り3Mbps台と急に速度が落ちる。Y!mobileは上り平均25.85Mbpsでやはり速い。

●ランチタイムはY!mobileが大幅に速度改善

 ランチタイムは27日(金)に測定。昼どきの時間帯は通信が混雑しやすくMVNO勢は不利になることが多い。ドコモ編では11サービスが下り0Mbps台となった。

 ここでも本家を抑えてUQ mobileがトップ。下り平均15.26Mbpsだ。au本家のLTE NETもほとんど変わらない15.17Mbps。前回はともに通信速度が20Mbps台なので、速度自体は下落した。

 3位のIIJmioは、前回8Mbps台から9.2Mbpsへと改善した。4位のmineoは下り平均0.19Mbpsとつらい結果に。前回も0.14Mbpsだったので、もう少し頑張ってほしいところ。

 上りもUQ mobileがトップで平均9.07Mbps、LTE NETが平均6.61Mbps、午前中と同じくmineoとIIJmioが3Mbps台だった。

 Y!mobileは下り平均69Mbps、上り平均25Mbps台で速度は落ちる様子がない。前回12月は下り8Mbps台、上り2Mbps台なので速度は大幅に改善している。

●夕方の下りはUQ mobileがトップ

 夕方の測定も27日(金)。ドコモ編でもお伝えしたように、金曜日、新年会の時期、暖かかったこともあり、周辺は大変な混雑。通信速度も落ち、ランチタイムよりは良いとはいえ、それでもドコモ編ではMVNOの6サービスが下り平均0Mbps台となった。au系も若干の影響があった。

 ここでもUQ mobileがトップに躍り出た。ただし下り平均12.71Mbpsなので午前とランチタイムよりは速度が落ちている。前回とほぼ同じくらいの速度だが、その前の11月は50Mbpsだったので、その差が気になるところ。

 2位のLTE NETは下り平均10Mbpsを切って8.04Mbps。3位のIIJmioは5.67Mbps、mineoは下り平均0.64Mbps。混雑時にMVNOは弱いとはいえ、やはり1Mbpsを切っているとつらい印象だ。

 上りの速度は比較的安定しており、ここではトップにIIJmioが平均7.55Mbps、LTE NETとUQ mobileが平均4Mbps台、mineoが2.7Mbpsだった。これは12月と同じ傾向だ。

 Y!mobileも夕方には速度が大きく落ち、下り平均10.47Mbps、上り平均5.24Mbpsとなっている。前回は下り25Mbps台、上り38Mbps台なので見劣りするが、まだ実用上問題ない速度だろう。

●UQ mobileが本家並みの速度

 au系は通信速度が全体的に遅くなっている。ただUQ mobileは常に下り平均10Mbps以上を維持。UQ mobileは下りの通信速度では、前々回(2016年11月)が3回のテストでトップ、前回(2016年12月)は2回トップ、今回も3回ともトップ。わずかな差ではあるものの、常にauのLTE NETを抑えて首位を走っている。このように本家auと肩を並べる速度を出していることは、特筆に値する。

 前回と同じくIIJmioは安定感のある速度を保ち、mineoは混雑時に非常に弱い。最高速度は落ちているが、各サービスの傾向はあまり変わっていないといえる。

 Y!mobileは午前中とランチタイムで非常に速く、夕方に速度が落ちたものの、それでも体感的に遅く感じることはなさそう。ストレスなく使える格安サービスといえる。

 1月のau系MVNO&Y!mobileの傾向を簡単にまとめると以下のようになる。

・UQ mobile……下りは速い

・mineo……混雑時の速度は×

・IIJmio……下り5M、上り3M以上で安定

・au(LTE NET)……速度は安定しているものの、MNOとしてはやや物足りない

・Y!mobile……午前と昼は他を圧倒

 今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。

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