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Y!mobileが横浜計測デビュー! au系は不調?――「格安SIM」の実効速度を比較(au回線・Y!mobile 10月編)

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2016/11/14
Y!mobileが横浜計測デビュー! au系は不調?――「格安SIM」の実効速度を比較(au回線・Y!mobile 10月編): JR横浜駅西口での計測結果(午前) © ITmedia Mobile 提供 JR横浜駅西口での計測結果(午前)

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、本企画では各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介している。前回は2016年10月編のドコモ系MVNOサービスの通信速度をリポートしたが、今回はau系MVNOサービスとソフトバンクが提供する「Y!mobile」の通信速度を計測する。本企画がより良い通信サービスを選択する際の一助になると幸いだ。

●通信速度の調査方法

今回、テストを行ったのは以下の4サービス。

・UQ mobile

・mineo(Aプラン)

・au(LTE NET)

・Y!mobile

 その他の計測条件は以下の通りだ。

・計測端末:arrows M03

・計測アプリ:RBB TODAY SPEEDTEST

・計測日:10月27日(木)

・計測時間帯:平日午前(8時50分〜)、午後(12時20分〜)、夕方(18時〜)の3時間帯。

・計測場所:JR横浜駅西口(午前、午後、夕方)

・計測回数:各時間帯・場所で1サービス、上下3回ずつ(平均値を掲載)

 今月から、ドコモ編と同様にJR横浜駅西口での計測を再開した。arrows M03とY!mobileにとっては、横浜デビュー(?)ということになる。

 各サービスの測定を開始した時刻は、以降の各時間帯の表を見てほしい。通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再度測定している。人力のテストである上、1台の端末でSIMカードを入れ替えながら行ったために計測時間の間隔はやや開き気味である。全てのサービスを同時に測定しているわけではないことはご理解いただきたい。

 本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化する。記事で紹介されている数値は100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

●平日午前:au系はやや不調? Y!mobileは絶好調

 まずは午前中の測定結果をお伝えする。7月の測定では、キャリアアグリゲーション(CA)対応の「Xperia Z4 SOV31」を利用したが、10月の測定ではCA非対応のarrows M03を利用している。理論上の通信速度は6月まで利用していた「URBANO L03」と同等だが、CAが使えない機種に“戻った”ことの影響はやはり出るのだろうか……?

 結果を見てみよう。

 7月の計測から3カ月経過し、端末も変わったとはいえ、ここまで変わるものなのか――というほどに、au回線を利用するサービスの速度は変化が大きい。

 au回線の下り平均速度のトップは「mineo」で、平均7.33Mbpsを記録した。次点は僅差で「UQ mobile」の平均7.06Mbpsだ。ワーストはなんと7月に90Mbpsを出してダントツの1位だった純正の「LTE NET」で、平均4.26Mbps……。実用上は問題ない速度ではあるが、過去を知っていると「なぜここまで下がったのか?」と驚くばかりだ。むしろ、これまでが速すぎたのだろうか……?

 ちなみに、測定場所は7月までと同じ場所なのだが、端末の電波強度を示すアンテナアイコンが2〜4本で揺れ動いて安定しない。月1回のテストなのでタイミングが悪かっただけだろうか……? 次回以降がどうなるか気になる。

 一方、横浜デビューを果たしたY!mobileは好調だ。下り平均速度は19.11Mbps、上り平均速度は20.2Mbpsと、上々の結果を残している。Y!mobileは大手キャリアであるソフトバンクのサービスではあるが、ある意味で“本家”のソフトバンクブランドよりもユーザーは少ないとされている。ネットワークを利用している人が少ない分、当面の間は速度面で有利な状況が続くかもしれない。

●平日午後:au純正は復調も「mineo」は厳しい Y!mobileはここでも絶好調

 次に、平日午後(ランチタイム)の計測だ。ドコモ回線を使ったサービスにも共通するが、ランチタイムは通信が混雑しやすい。とりわけMVNOサービスは、この時間帯に通信速度が著しく低下することが多く、悩みどころだ。

 計測結果はいかに。

 やはり、au回線を利用するサービスはランチタイムの影響を大きく受けているようだ。下り平均速度のトップは、純正のLTE NETで、6.93Mbpsとなった。午前中よりもむしろ速くなっている。続くUQ mobileは平均5.52Mbpsとなった。UQ mobileは、KDDIの子会社(UQコミュニケーションズ)が運営している。

 そういう意味で‟真の”au系MVNOサービスともいえるmineoは残念な結果となった。下り平均速度が0.13Mbpsと、何をやるにも辛い速度となってしまった。最近人気を集めているからこその厳しい結果なのかもしれないが、どうにか頑張ってほしい。

 そしてY!mobileは安定して下り平均20.48Mbps、上り平均14.77Mbpsとランチタイムでも速度が落ちなかった。Y!mobileの計測を開始した8月から、この傾向は変わりないようだ。

●平日夕方:KDDI親子が若干速度を落とす Y!mobileは何とか粘る

 通常、平日の18時台は、ランチタイムに次いで通信が混雑しやすい時間帯。通信速度は「ランチタイムより少し速い」ぐらいに落ち着くことが多いのだが、結果はどうだろうか。

 下り平均速度のトップはLTE NETだが、4.4Mbpsと昼より速度が若干落ちている。

2位はUQ mobileの平均4.27Mbpsとなった。「KDDI親子」は、そろって昼間より速度が低下したことになる。mineoは昼間から若干持ち直したものの、1.33Mbps止まりとなった。

 Y!mobileも、ランチタイムより速度は落ちたものの、それでも下り平均10.66Mbps、上り平均10.53Mbpsと実用上まったく問題ない速度をキープしている。

●まとめ:パッとはしないが十分実用的なau系MVNO Y!mobileは上々

 横浜駅西口での計測は久々だが、au系サービスの通信速度が7月から大幅に落ちたことが大きなトピックだろう。下りの平均速度は10Mbpsを超えず、率直に言うとパッとしない結果だ。ただし、今までのことを振り返ると、数値上高速だからといって、ドコモ系サービスと比べて体感的に差があったかというと、そのような印象もない。今回の結果は、普段から横浜駅周辺でauのスマホを利用している筆者の実感に近い。11月以降のテストでどんな変化があるのか気になるところだ。

 au純正のLTE NETと、KDDI子会社のUQ mobileは、実用上とくに問題のある速度ではないだろう。一方のmineoはある意味で「MVNOらしい」感じで、ランチタイムは明らかに苦手。混雑時間帯の利用はなるべく避けたいところだ。

 そして、横浜駅西口での初計測となったY!mobileだが、常に安定して速度が出ている。下りと上りの速度差が小さいのも特長だ。Y!mobileは、先述の通りソフトバンクが運営しているためにMVNOサービスではないが、「格安の携帯電話サービス」を提供している点では、MVNOと同じ。気になった人は選択肢に入れると良いだろう。

 10月のau系MVNOとY!mobileの傾向を簡単にまとめると以下のようになる。

・UQ mobile……常に4Mbps以上

・mineo……午前は得意も混雑時は苦手

・au(LTE NET)……常に4Mbps以上

・Y!mobile……常に10Mbps以上

 今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。

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