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【石川遼・復活優勝へ】海外メジャー突破口はFWキープ率にあらず?

ALBA のロゴ ALBA 2018/07/12 16:35
再び海外メジャーの舞台にたつのは?(写真は「長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ」)(撮影:村上航) © ALBA 提供 再び海外メジャーの舞台にたつのは?(写真は「長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ」)(撮影:村上航) 今季、国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」で、いきなり優勝争いを見せた石川遼。そのとき「世界ランクで今までの(自分の)最高位を超えられるようにしたい」と“長期的な”目標を掲げた。

その後は優勝争いに絡むことはなかったが、先月開催された「ダンロップ・スリクソン福島オープン」では、第3ラウンドを終えて首位に。最終日にスコアを伸ばせず3位タイに終わったが、久々に勝利に手が届く位置での戦いを終えた翌々週、あらためて口にしたのは“長期的な”目標だった。

「世界のトップでやれるという部分を目指したとき、ドライバーとアイアンの精度がイメージできるようになってきた。今まで10回中1回も打てなかったものが、4割打てるようになってきた段階」。スイングで“求める状態”を体にたたき込むべく取り組んできたが、徐々に定着してきた様子。前に進んでいる実感もあってか、続けて海外メジャーについても語った。

「マスターズや全米オープンは、少しずつフェアウェイが広がってきていたり、どちらかというと、ドライバーが曲がらないことより、アイアンやアプローチでのゲームが重要になってきていると思う」。今年の「全米オープン」は、その象徴かもしれない。

ブルックス・ケプカ(米国)の勝利で幕を閉じた同大会は、2004年大会以来となるシネコックヒルズGCを舞台に行われた。14年前に比べて、今年はフェアウェイの広さが平均で15ヤード広くなり、41ヤードに拡大したホールもあった。さらにトップ10入りした選手のスタッツを見てみると、

【全米オープン・トップ10選手のスタッツ】※(フェアウェイキープ率/パーオン率)
1位:ブルックス・ケプカ (64.29%・55位T/68.06%・4位T)
2位:トミー・フリートウッド(85.71%・1位/69.44%・2位T)
3位:ダスティン・ジョンソン(80.36%・16位T/69.44%・2位T)
4位:パトリック・リード (69.64%・44位T/65.28%・6位T)
5位:トニー・フィナウ(67.86%・51位T/62.50%・12位T)
6位T: ザンダー・シャウフェレ(75.00%・29位T/61.11%・25位T)
6位T:ティレル・ハットン(71.43%・41位T/62.50%・12位)
6位T:ヘンリック・ステンソン(80.36%・16位T/63.89%・8位T)
6位T:ダニエル・バーガー(75.00%・29位T/56.94%・41位T)
10位T:ウェブ・シンプソン(73.21%・36位T/63.89%・8位T)
10位T:ジャスティン・ローズ(83.93%・2位T/62.50%・12位T)

トップ10選手11人のうち、フェアウェイキープ率で上位10位に入ったのは2人。一方で、パーオン率の上位10位には6人が入っている。

そこで、石川がプロ転向してからの国内ツアーのスタッツを見ると、

【石川遼・国内ツアーのスタッツ】(※フェアウェイキープ率/パーオン率)
2008年:52.57%・62位/63.53%・27位
2009年:47.95%・87位/65.21%・24位
2010年:49.20%・71位/66.74%・9位
2011年:43.13%・106位/62.28%・48位
2012年:49.59%・77位/67.63%・15位
※2013年:53.57%・53位相当/70.63%・3位相当
2014年:46.25%・95位/70.56%・2位
※2015年:45.77%・96位相当/70.58%・1位相当
※2016年:48.68%・89位相当/64.39%・24位相当
※2017年:39.68%・最下位相当/58.95%・100位相当
2018年:41.70%・113位/62.91%・47位
※13、15〜17年は米ツアーにメインで参戦

フェアウェイキープ率が低い一方、パーオン率で上位に入っているのはアイアンなどのショットの「卓越したコントロール感」があるからだろう。13年に米ツアーに本格参戦してからの石川について、「本人の自覚がないうちに飛距離を求めて振ろうとしていたのはあったと思います。もともとはコントロールが一番大事ですが、本人にしたら飛距離のアドバンテージというのはすごいので、劣等感を感じているでしょうから。客観的に見ると、(石川には)卓越したコントロール感があるのだから、そこを磨いていってほしい」と、原江里菜や福田真未らのスイングを指導する森守洋コーチは解説する。

とはいえ、ドライバーの状態を一定のレベルで安定させることは必須。「ドライバーで狭いところに打つ精度よりも、幅に打って、それ以降の精度を求められるようなセッティングに海外メジャーもなってきているので、そこの舞台に上がるには最低限のドライバーで、良質の球を打たないといけない」(石川)。スイングそのものではなく、勝つための戦略を口にしたのは、1つの自信の表れかもしれない。

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