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元旭鷲山氏、貴ノ岩と25日に面会へ 貴乃花親方も「彼が来るなら」と快諾

スポーツ報知 のロゴ スポーツ報知 2017/11/23 スポーツ報知/報知新聞社
元旭鷲山のダバー・バトバヤル氏 © スポーツ報知/報知新聞社 元旭鷲山のダバー・バトバヤル氏

 来日中の大相撲の元小結・旭鷲山氏(44)が、25日に福岡で横綱・日馬富士(33)=伊勢ケ浜=に暴行を受けた前頭8枚目・貴ノ岩(27)=貴乃花=との面会に乗り出す意向であることが23日、分かった。関係者によると、師匠の貴乃花親方(元横綱、45)から来訪の了承も取りつけたという。また、日本相撲協会の危機管理委員会が同日、横綱・鶴竜(32)=井筒=と関脇・照ノ富士(25)=伊勢ケ浜=に対し、東京都内で事情聴取を実施したことが協会関係者の話で分かった。

 俺が引っ張り出す。21日に来日して民放各局に出演し、モンゴル国内の事情を説明している旭鷲山氏がついに本来の目的に向かって動き出した。暴行事件の被害者でありながら、いまだに相撲協会も所在をつかめないという貴ノ岩に、表舞台に出るように説得を試みるという。

 当初は冗談だと思われていた。旭鷲山氏が来日すると息巻いているという情報を耳にしたとき、多くの親方衆は半信半疑だった。だが本当に来日。そしてこの日、初のモンゴル人力士として92年春場所でともに初土俵を踏んだ友綱親方(元関脇・旭天鵬)に電話が入った。「シュウ(旭鷲山氏)から電話が来たよ。土曜日(25日)にこっちに来るんだって」。かつての戦友から福岡入りを告げられた同親方も、「でも、あいつ何しにくるんだろう?」と目的を今ひとつ理解できない様子だった。

 真意は、連日のように出演しているテレビ局の情報番組で語っている通り、母国の後輩力士たちの関係修復だ。日馬富士の暴行発覚以後、モンゴルでは情報が乱れ飛んだ。異国の地で頂点を極め、英雄視される横綱を貴ノ岩が悪者にしている構図ができ上がった。日本とモンゴル双方に精通する関係者は、「このままでは貴ノ岩はモンゴルに帰れない」というほどの混乱ぶり。政治家としても活躍した旭鷲山氏は日本で情報を精査し、2人の関係を修復するために一肌脱ぐ決意を固めていた。

 力士時代は「技のデパートモンゴル支店」と呼ばれた同氏は、交渉においても巧みな技術を発揮した。関係者によると、福岡・田川市の貴乃花部屋を25日に訪れ、貴ノ岩と面会する許可を貴乃花親方に要請。同親方も「彼が来るなら」と快諾したという。現役時代に11戦して勝てなかった平成の大横綱を見事に“寄り切った”形だ。

 貴ノ岩は公の場に現れたのは2日が最後。部屋にいると思われるが、被害届を提出した鳥取県警以外には詳細な説明を行っていない。相撲協会は22日、聴取を受けるよう貴乃花親方に要請したが、「お断りします」と固辞。同親方はこの日も無言を貫き、貴ノ岩には体調悪化説も飛び交った。渦中の当事者が口を閉ざすなか、真相究明は難航するとみられていたが、この男がこうちゃく状況を切り崩すかもしれない。

 ◆旭鷲山氏と角界のつながり 初のモンゴル人力士で97年春場所では小結に昇進。日本の伝統社会で成功し、引退後は母国で政治家も務めている。現役中からモンゴルからの入門力士の仲立ちをし、物心両面で面倒をみるなど、現在のモンゴル人全盛時代を導いた。引き取り手がなく途方に暮れていた白鵬を、宮城野親方を説得して入門をとりつけたのは有名。

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