松岡修造氏「錦織にとって地獄という時間だった」 アンダーソン戦を分析/テニス
男子テニス・日東電工ATPファイナル第3日(13日、ロンドン)年間成績上位8人による今季最終戦。シングルスの1次リーグB組第2戦で、世界ランキング9位の錦織圭(28)=日清食品=は世界6位のケビン・アンダーソン(32)=南アフリカ=に0-6、1-6で敗れた。錦織は1勝1敗。アンダーソンは2連勝。11日の初戦で錦織は過去6度の優勝を誇るロジャー・フェデラー(37)=スイス=にストレート勝ちしていた。
元プロ選手の松岡修造氏(51)は自身の公式サイトで「ケビン・アンダーソン選手にとっては天国、錦織圭選手にとっては地獄という時間だった」と振り返った。「アンダーソンは、サーブ、ストローク、動き、メンタル、全て完璧だった。今日のアンダーソンのテニスに勝てる人は、世の中にいない」と相手をたたえた。
錦織の敗因については「実は、初戦のフェデラーには勝利したが、本来の圭のテニスをしていたわけではなかった。サーブアンドボレー、浅いボールは直ぐにアタック。超攻撃テニスをした。そこには、錦織選手が大事にしているリズムというものがなかった。そして、そのリズムを取り戻せないまま、今人生で一番いいテニスをしているアンダーソンに対して、完全に自分を失った」と指摘した。
錦織は15日の第3戦で世界8位のドミニク・ティエム(25)=オーストリア=と対戦する。松岡氏は「今大事なのは、次の戦いであるティーム戦。錦織選手が試合で一番ほしいもの、それがリズム ティームとはリズムがつくれる! 守備型のテニスをするティームが相手であれば、しっかりとストロークのラリーで圭が試合をコントロールできる」と期待を寄せていた。