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決勝点に詰まった浅野拓磨の技 ボール落とさず最短距離でニア上へ

朝日新聞デジタル のロゴ 朝日新聞デジタル 2022/11/24 20:21 朝日新聞社
後半、浅野拓磨選手(18)はドイツのシュロッターベック選手を振り切り勝ち越しゴールを決める=2022年11月23日午後、ハリファ国際競技場、金居達朗撮影 © 朝日新聞社 後半、浅野拓磨選手(18)はドイツのシュロッターベック選手を振り切り勝ち越しゴールを決める=2022年11月23日午後、ハリファ国際競技場、金居達朗撮影

(23日、W杯1次リーグE組 日本2-1ドイツ)

 FW浅野拓磨の決勝ゴールが生まれるまでの短い時間には、さまざまな駆け引きが詰まっていた。

 受けたパスは後方から頭越しに落ちている。軌道の見極め、右足でのタッチの柔らかさ、ボールの置きどころ。難しいプレーだが、地面に落とさず処理することが重要だった。一度バウンドさせていれば処理に時間がかかり、相手DFに追いつかれていた。

 ボールをコントロールした後は、ゴールへ最短距離で迫った。おろそかにしがちなサッカーの原理原則。スピードに自信があるからこそのコースどりだ。

 ボールとDFの間に自分の体を置き、相手をボールから遠ざけた。体を寄せてくる相手を腕ではねのける反動をうまく推進力に変えた。

 仕上げのシュートは、本人によると狙ったわけではないようだ。ただ、相手GKは名手ノイアーで、角度も狭かった。「ニア上」と呼ばれるあのコースしか可能性はなかった。

 浅野は決勝点までに3回ほど際どいチャンスを作っていた。いずれもスピードのある巨漢のDFリュディガーに封じられた。得点場面でのマークは22歳のシュロッターベック。代表経験の浅いDFの対応は集中力を欠いていた。

 最後の場面で対峙(たいじ)していたのがリュディガーだったら、どうなっていたか。そんな細かな巡り合わせもゴールが生まれた背景に存在していた。(潮智史)

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