古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

DeNA白崎・高城トレードでチームに与える緊張感

NEWSポストセブン のロゴ NEWSポストセブン 2018/07/11 16:00
ムードメーカーとして人気も高かった高城俊人(写真:時事通信フォト) © SHOGAKUKAN Inc. 提供 ムードメーカーとして人気も高かった高城俊人(写真:時事通信フォト)

 7月9日、DeNA白崎浩之内野手、高城俊人捕手とオリックス赤間謙投手、伊藤光捕手の2対2の交換トレードが発表された。オリックスは2014年にベストナイン、ゴールデングラブ賞に輝いた伊藤光を放出し、25歳の高城、27歳の白崎を獲得。内野手に故障者が続出しているチーム事情を考え、2軍暮らしが続いている白崎に白羽の矢を立てた。野球担当記者が話す。

「DeNAは、ベテラン捕手が必要というフロントの判断でしょう。一昨年はルーキーの戸柱恭孝が124試合出場しましたが、昨年の後半戦からは戸柱、嶺井博希が正捕手を争い、高城はルーキー・濱口遥大の専属捕手のような形で3番手でした。今年は嶺井が最も多く出場していますが、正捕手と呼べるような安定感はない。

 その中で3人とも打率1割台と全く打てておらず、3年目の戸柱が28歳、5年目の嶺井が27歳、7年目の高城が25歳と年齢もさほど変わらない。ドングリの背比べのような状態が続いていた中に、11年目で経験豊富な伊藤が入るメリットは大きい」(以下、「」内同)

 DeNAからオリックスへ移籍する2人は中畑清監督時代から将来を背負って立つ選手になることを期待されていた。白崎は途中からの出番が多かったとはいえ2年目に101試合に出場。ラミレス監督就任1年目には開幕スタメンに抜擢されるなど潜在能力を買われ、昨年の日本シリーズ第6戦ではスタメン起用されて同点ソロを放った。

 高城は高卒1年目では谷繁元信以来23年ぶりとなる先発出場を果たし、チーム事情からしても将来の正捕手は間違いなしと思われていた逸材だった。

「シーズン途中にDeNAが何らかのトレードを仕掛けるとは思っていましたが、2011年ドラフト2位の高城、2012年ドラフト1位の白崎を放出するとは意外でした。

 巨人のV9戦士である高田繁ゼネラルマネージャーは現役時代、日本一になっても必ずオフに補強をしてチームを活性化させた川上哲治監督の遺伝子を受け継いでいるのかもしれません。だからこそ、情に流されない思い切ったトレードを敢行できたのではないでしょうか」

 1965年から9年連続日本一を果たした巨人は、ドラフト上位指名選手がまだ入団から数年しか経っていなくても、トレードに出していた。第1回ドラフト会議の1965年に3位指名された江藤省三は3年限りで中日へ。1966年の2位である深沢修一は2年目の途中で広島に移籍している。1967年の2位である山内新一は5年限りで南海、1968年の2位である田中章は2年限りで西鉄、1969年の1位である小坂敏彦は3年限りで日拓に移籍。毎年のように、上位指名選手がトレード要員となっていた。

「そのトレードすべてが必ずしも成功していたとはいえないが、チーム内に緊張感を走らせていたことは事実でしょう。

 今年のDeNAは、ラミレス監督が不振でも我慢して桑原将志や倉本寿彦を起用し続けた昨年とは違い、今年は頻繁に選手を入れ替えている。フロントもドラフト上位の高城と白崎をトレードすることで、“聖域はない”とチームに緊張感を与えた。昨日まで一緒に戦っていた高城がトレードとなれば、他の選手が“明日は我が身”と思ってもおかしくない。強いチーム作りが着々と進んでいるように思います。このトレードは更なる飛躍を目指すチームにとって必要不可欠なのかもしれません」

配信元サイトで読む

image beaconimage beaconimage beacon