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しまえるカメラが魅力的! 撮って試す「OPPO Find X」の実力

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2018/12/08 16:30
カメラ部のこのカーブがカッコいいのであった © ITmedia Mobile カメラ部のこのカーブがカッコいいのであった

 OPPOの「Find X」……といえば、もう画質とかカメラ機能とかは後回しにして、この話からはじめなければなりますまい。

 ぜひ動画で。

 スライド式カメラ。必要な時に、うにーっとせり出してくるというギミック。これが大きな特徴。

●思ったより気にならなかったスライド機構

 なぜこんな機構を取り入れたのか。

 理由はシンプル。「全画面スマホ」を目指したのだ。

 Appleは「iPhone X」で全画面スマホを目指したが、インカメラを搭載する場所を確保するために上方に「切り欠き」(ノッチ)をつけざるを得なかった。上部の縁だけを厚めにすればノッチは不要だったのだが、上下左右全部の縁を同じ幅にしたかったのだろう。

 これにはいろいろと文句も出たが、多くのメーカーが追随した。一方で、左右の縁は極狭としつつ、上下にちょっと縁をつけてそこにインカメラを入れることでノッチを回避した端末もあった。

 でも、OPPOはちょっと斜め上の解決を図ったのである。「ノッチがイヤなら、カメラが必要な時だけせり出てくればいいじゃん!」と。

 こうすれば普段は全画面で、カメラ機能をオンにしたときだけカメラがせり出てくる。こんな風に。

 いやあ、こんな力業で、メカ的な機構で解決するとは、思いついても普通はやらないわなあ。

 そういう意味ではもうめちゃ面白い。

 カメラアプリのみならず、カメラ機能が必要なときにせり出るので、顔認識でのロック解除を使うと、Find Xを使うたびに「ウニッ」とカメラがせり上がり、認証を終えるとすっと下がる。

 スライディング機構の耐久性は30万回以上だそう。まあその点、普通に使う上では心配はないだろう。

 カメラ機能とスライディング機構、という点で不安だったのは「タイムラグ」。カメラ部がせり上がる時間の分、待たされてイライラするといやだな、と。

 それ、まったくの杞憂だった。どのスマホでもカメラアプリを起動して撮影可能になるまで1秒弱くらいタイムラグがある。カメラのせり上がりもほぼその時間で終わるので、カメラ起動にかかる時間は全く意識しなくてすむのだ。

 これだったら良い。

 まあ、持ち方が悪いと、指にせり出たカメラが当たってビックリすることがあるくらい。

 アウトカメラはカメラ部のカーブや質感が非常によくて、ちょっとカッコいい。

 もし難点があるとしたら、厚みくらいか。カメラ部をモニタと背面の外装で挟み込んでいるので両端が丸く処理されていて分かりづらいけれど、ちょっと厚いかな、とは思う。

●風景(ガスタンク)を撮ってみる

 さて撮影。

 アウトカメラはデュアル構成。片方は1600万画素(16M)センサーでもう片方が2000万画素(20M)センサー。レンズはどちらも23mm相当でF2.0。

 23mm相当ということは、一般的なスマホのカメラよりはちょっと広角寄りで広い範囲が写る。

 で、2つあるカメラの片方がメインカメラでもう片方はポートレートモード時のサブカメラとして働くようで、撮影した写真のサイズを見ると、向かって左側の16M側がメインなのだ。

 撮影の前にはいつもカメラ設定から、グリッド表示のオン・オフや画像サイズをチェックするのだが、カメラアプリをどれだけ探してもそれがない!

 どこにあるのか。端末設定の「システムアプリ」の「カメラ」の中にあるのだ。iOSのカメラ設定と同じ位置ではあるものの、ちょっと違和感を覚える。

 では撮ってみよう。

 いつものガスタンクから。

 AIによる自動シーン認識はもちろん搭載。いつものガスタンクにむけたら「ブルースカイ」に。

 秋らしい深い青がよし。日差しが当たったガスタンクの階調もよく出ている。

 23mm相当なので写る範囲がちょっと広い。

 Huaweiの「Mate 20 Pro」のレビューと同じ日に撮影しているのだが、見事に画作りのテイストが違っていて面白い。

 Mate 20 Proに比べると色も階調もナチュラルでリアルな感じだが、どちらが良いかは好き好き。リアルな方が良いとは限らないから。

 カメラアプリには「1x」と書いてあるボタンがあり、これをタップすると2x(2倍)になる。

 望遠カメラを持っているわけではないので、等倍で見ると「デジタルズーム感」が出ちゃう。けれどまあ、あまり気にしなくてOK。それよりワンタップで2倍になる手軽さが良い。

●ポートレートは「縦位置」?

 ではもっといろいろ撮ってみよう。

 OPPOといえばやはり人。

 人にカメラを向けてみると……「縦位置」と表示された。いやカメラは横向きなのだけど……。

 えっと、何が起きたかというと、たぶんこれ、英語では「Portrait」と表示されるのだ。

 そもそもPortraitは「肖像画」「人物写真」という意味。肖像画は縦長のキャンバスに描かれることから、縦位置の写真や用紙を縦位置で使うことを「ポートレート」と呼ぶ。一方、風景画(landscape)は横長に描かれることから横位置の写真や用紙を「ランドスケープ」と呼ぶ。

 ということで、カメラアプリを日本語化する際、誤って「縦位置」にしちゃったんじゃないかと想像する。そのまま「ポートレート」とすれば問題なかったと思う。

 これ、早々にアップデートで直した方がよいと思う。まあ、誤訳ですね。

 美肌はレベルを手動でもセットできるが、「AI」にすると自動的に最適なものを選んでくれる。今回、けっこう暗くなってからの撮影なのでISO感度が上がってしまったけれど、肌はきれいに補正された。目がちょっと強くなりすぎてるかな、という気はする。

証明写真にピッタリ(?)な「ポートレート」モード

 背景をボカしたいときは「ポートレート」モードで。

 ポートレートモードではボケとライティングを楽しめる。背景をきれいにぼかすことができるが、ボケ具合のコントロールはカメラ任せだ。

 その代わり、ライティングの種類は豊富。「フィルム調」の他、「モノトーン」や「2色」「キャンバスライト」や「シェイクライト」などが用意されている。

 面白いのがキャンバスライト。人物だけを切り出して背景を白いキャンバスにしてくれる。

 背景の意味がねー。いつでもどこでも証明写真が撮れるって時代が来た感がありますな。

 なお、このポートレートモード、人物以外でも背景をぼかした写真は撮れるけれど、人物じゃないと特殊なライティング機能は使えない。残念。

「ステッカー」も楽しい

 顔検出絡みで遊べる機能がもう1つある。「ステッカー」だ。

 たぶんこれはスクリーンショットがあれば説明は不要かと。まあリアルタイムに写真にステッカーを付与する機能。

インカメラはもっと「証明写真」向き?

 ついでにインカメラ。

 インカメラは2500万画素(25M)とメインカメラより画素数が多い。

 インカメラはデュアルではないが、顔認証用の赤外線カメラと赤外線ライトが付いているので、それと合わせて顔を立体的に捉えたポートレートモードを使える。ライティングも使えるが、アウトカメラとは使える効果が一部異なる。

 これでキャンバスライトを使ったら、自撮り証明写真ができますな。ということでインカメラで。

●AIはどこまでシーンを認識してくれるのか?

 さてさて、話は大きく戻って、AIを使ったシーン自動認識の話。

 AIを使ったこの機能はスマホカメラの進化する方向としてとても重要なので気になるのである。

 まずは風景。撮影画面では「シーン」と出る。確かに「scene」には風景という意味もあるけれど、誤訳(というか直訳すぎる)と思われる。

 次は食べ物。

 次は夜景。

 次は夕焼け(日の出と日の入り)。

 アップで撮ろうとぐっと近づけると「マクロレンズ」(マクロモード)になる。

 暗い部屋では「室内」になる。

 一方、ネコの認識率はあまり高くなかった。

 紅葉は期待したけど、認識されないようだ。

 もっといろんなシーンを認識してほしいし、どこにカメラを向けても何らかのシーンを表示してほしいし、とりあえず日本語を直して欲しいってところか。

 さてカメラ機能にはフィルタ機能もついていて、それぞれ「抹茶」とか「秋」とか「重慶市」とかその名前がユニークであるのだが、中でもツボにはまったのが「幻想的な城」。

 確かに「幻想的な城」といっても過言ではない感じ。

 というわけで、全画面へのこだわりや、カメラ部が自動的にせり出てくるスライド式カメラというギミックは実に面白くて、前面がすっきりしてるのは当然として、波面も普段はカメラが隠れている分すごくシンプルでカッコいい。

 スマホとしてはかなりオシャレ感高いと思う。

 カメラとしてみると、OPPOらしく人物重視の作りで、人をよく撮る人ならライティングも楽しめるし、美肌系の処理も相変わらずで良い。またあれこれ撮ってみたけど、明るくても暗くても写りは安定している。

 昨今のハイエンド機と比べると、もうちょっとAIさんにはいろんなシーンをサクサクと認識して欲しいな、とは思うけれど、普段はカメラが隠れているって時点で「カメラ性能目当てで選ぶ端末じゃないだろう」って言われるとその通りなわけで、カメラとしてもちゃんと使えて、必要なときだけせり出てくるギミックがたまらんというスマホだ。

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