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足でも使えるXbox Adaptiveコントローラ発表。拡張自在なアクセシビリティ製品

Engadget 日本版 のロゴ Engadget 日本版 2018/05/17 16:05
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マイクロソフトが、新発想のゲームコントローラ Xbox Adaptive Controller を発表しました。製品名の「アダプティブ」は自在にカスタマイズでき、どんな条件のプレーヤーにも「適応する」の意。

手が使えないなど身体的な障害でゲームが遊べない、楽しみづらいプレーヤーのために、それぞれの必要に応じた入力環境を安価に作れるよう、本当の意味で「誰でも使える」を実現するため設計された製品です。

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Xbox Adaptive Controller の本体は幅30センチほどの長方形。本体には巨大なAボタンとBボタン、大ぶりのDパッド(十字キー)、ほかXboxボタンやメニューボタン程度しかありません。

「アダプティブ」たるゆえんは、本体奥の側面にずらりと3.5mmジャックが並び、それぞれがLRバンパーやトリガーやアナログスティック押し込み、ABXY、方向など本来のXboxコントローラ入力に対応していること。

ユーザーはこのジャックに大きなボタンやフットペダルなど、既存のさまざまなスイッチやアクセシビリティ向け入力機器を接続することにより、それぞれの身体コンディションや遊ぶゲームに応じた環境を作れる仕組みです。

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いわゆる福祉向け入力機器は従来から多数存在しており、障害者向けゲームコントローラ制作を請け負う団体もありますが、さまざまなスイッチをゲームができるレベルに組み合わせたり、個々人の条件にあわせてカスタマイズする必要があるため、非常に高価であったり製作のハードルが高いことが課題でした。

こうした状況に対して、マイクロソフトは数年前から障害者ゲーマー支援団体や医療機関、戦傷者支援団体、福祉機器メーカーなどと協力して Adaptive Controller を開発。

各ボタンの入力はこうしたアクセシビリティ向け入力機器で汎用的に使われる3.5mmジャックに対応することで、互換性やドライバの用意といったハードルを下げつつ、複数のスイッチをまとめてPCやXboxに無線信号を送るもっとも難しい部分をアダプティブコントローラがハブとして引き受けることにより、容易なカスタマイズとシステム全体のコスト低減を狙います。

3.5mm端子では難しい左右スティックは、本体左右のUSB端子に市販のスティックやバッド等USBコントローラを接続する方式。

アプリケーション側で入力の再配置やプロファイル設定ができるほか、Xboxワイヤレスコントローラと組み合わせて必要な部分だけアダプティブコントローラに担当させることもできます。

接続は有線、Bluetooth、Xbox Oneや一部のゲーミングPCが採用するXboxワイヤレスに対応。ヘッドセット端子ももちろんあります。

アダプティブコントローラの背面は三脚穴があり、ユーザーの環境にあわせて固定が可能。

ぶつけても痛くないよう角が丸みを帯びていたり、押しやすさのため奥から手前に向けて角度が付いている、背面にずらりと並んだポートはどれがどれだか分かりやすいよう、側面にも上面にもラベルがある等々、実際のユーザーからフィードバックを得て設計したことが伺えます。

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Xbox Adaptive Controller の予価は100ドル。マイクロソフトストア専売で年内に発売予定。詳細は今年6月のゲームイベントE3で明らかにされる見込みです。

以下蛇足。名前はXboxですが、現行のXboxワイヤレスコントローラやエリートコントローラなど各種アクセサリと同じく、PCでも使えます。

マイクロソフトは従来のXboxファン層やゲーム専用機ゲーマーに向けて「史上最つよ性能ゲーム機」ことXbox One X を投入してアピールする一方、クラウドサービスを含めた全社的なゲーミング推し戦略の観点から「Xbox」をWindows 10も含めたゲーミングブランド名として扱う方針にシフトしており、名前はXboxだけれど特にXbox One専用ではない汎用デバイスやサービスも増えています。

従来のコントローラではゲームが遊べない、楽しめないという身体的条件のプレーヤーのために作られた製品ではありますが、キーボードとマウスに飽き足らずPC作業効率向上のためフットペダルを導入する層がいるように、カスタマイズしやすい汎用PC入力機器はバリアフリーやアクセシビリティの文脈以外でも活躍の可能性があります。

たとえば非伝統的な入力方法を使うロケーション型のアプリやデモ、さまざまなハックプロジェクトなど。

余談の余談。あらゆる手段を尽くして勝ちたいハードコアゲーマー向けに売られている奇妙なガジェットに、Xbox やPSコントローラにレバーやワイヤを取り付け、通常は使わない指でボタンを押したり、わずかな力でトリガーが引けるようにする Avenger シリーズがあります。このAvengerシリーズも、元々は身体障害のあるゲーマー向けアクセシビリティ機器でした。マイクロソフトのXbox Eliteワイヤレスコントローラも、通常のコントローラでは使わない指を活用する背面パドル採用です。

Xbox Adaptive Controllerもバリアフリー目的だけでなく、想像もできない機器を接続してゲームを有利にしたり、究極の周回プレイ環境のために使われるかもしれません。

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