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面白いだけじゃない! 「ZenFone 6」のフリップカメラを遊び倒す

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2019/10/10 06:05
一見、普通のデュアルカメラ端末に見える「ZenFone 6」だが、カメラ周りに不自然なラインが。 © ITmedia Mobile 一見、普通のデュアルカメラ端末に見える「ZenFone 6」だが、カメラ周りに不自然なラインが。

 とうとう自動フリップ式カメラが来た! いやもう面白いのである。何しろ自撮り時にはこうなるのだ。

 スマートフォンの前面を全部スクリーンにしようと思ったとき……インカメラが邪魔なのである。それはもう多くの人が突っ込んでいるとこで、インカメラ部の切り欠き「ノッチ」を目立たないように処理したり小さくしたりと各社工夫しているわけだが、今の技術でさっとできるのは「インカメラを普段は隠しておいて、必要な時だけ出てくる」というギミック。

 OPPOの「Reno 10x Zoom」や「Find X」が採用した技だ。うにょんとカメラがせり出てくるのは面白かった。

 でも、ASUSの「ZenFone 6」は別のアプローチを撮ったのである。背面のカメラが自動的にウニーッと回転して現れるのである。この手があったかーって感じ。

 カメラ部が回転して自撮り自撮りもできるってのは、古くは1995年のカシオの「QV-10」があったし(デジカメだけど)、携帯電話でもソニー・エリクソンから出た「802SE」(2004年)なんて前例があったけど、スマートフォンでは珍しい。しかも電動。

 何かそれだけで無性に楽しいのである。

●フリップカメラで自撮りの巻

 インカメラを持たずアウトカメラがウニッと回転するメリットは2つ。1つは、言うまでもなく前面をフルスクリーンにできること。

 もう1つはアウトカメラの画質でそのまま撮れること。普通、インカメラよりアウトカメラの方がよいイメージセンサーとレンズを使っている。画素数は変わらなくても、アウトカメラの方がメインカメラとしてセンサーは大きめでレンズもしっかりしている。

 その画質で自撮りもできるのだ。これはでかい。しかもZenFone 6のカメラは広角カメラと超広角カメラの2本立てなので、超広角自撮りもいける。

 カメラモードにし、カメラ切り替えボタンをタップすると約1.8秒でカメラが回転して自撮りモードに切り替わる。

 というわけで今回は自撮りから。

 ポートレートモードにし、ビューティー系機能は中くらいに設定して撮ってみた。

 自撮り時の画質がよく、ちゃんと背景ぼかしもきれいにできるのがすばらしい点。今回は屋外で撮っているけど、室内のように明るさが足りないところだと、アウトカメラクオリティーで撮れるメリットはもっと大きくなる。

 超広角カメラを使っての超広角自撮りもOKだ。

 続いて通常の撮影……といっても、まあ自撮り時と使うカメラは同じなので画質も同じってことで特に追求することはないのだが、こちらはポートレートモードではなく、通常の写真モード(背景がぼけない通常の撮影)で撮ってみた。

 そうそう、せっかくなのでポートレートモードでビューティー系エフェクトをあれこれ最強にして撮ってみたのがこちら。目が!

 まあ普通はここまではしないよねってことで、おまけです。

●フリップカメラを使ったいろんなお遊び付き

 デュアルカメラをアウトカメラとしてもインカメラとしても使えるのが「フリップカメラ」の主眼であるが、カメラ部がモーターで180度動く、となればいろんな使い方ができるぞ、というわけである。

 まずボリュームキーの上下で手動フリップが可能だ。すると、こんな風に好きな角度で止められるので、縦位置撮影専用になるけど、普段は撮りづらいアングルでも楽な姿勢で撮れる。

 こんな風に真上を撮るとか。

 ただまあ、カメラ部分が目立ってちょっと不審なので、不審な場所で不審な撮り方はしないように。

 さらに、これを使ったユニークな機能を2つばかり持っている。1つはモーショントラッキング。被写体をタッチして指定すると「被写体を追いかけてカメラ部が自動的に動く」というもの。

 まあ動く範囲が限られているのでお遊び程度なんだけど、この動画、私は一切動かずに撮ったもの。彼女の動きを追いかけて回転しているのが分かる。

 もう1つは自動パノラマ。

 カメラが自動的に回転してパノラマを撮ってくれる。ただ、これもカメラの可動範囲の関係でと上下の画角が狭いので、使いどころは難しいかな。最後は自分の顔が入っちゃうし(途中でシャッターボタンを押せば、撮影は終了できるので、自分の顔を入れたくないときは、そうしよう)。自動パノラマを超広角カメラでやってくれるともうちょっと上下の画角が広くなってよかったかも。

 まあ、フリップカメラならではお遊び機能というところだ。もちろん普通のパノラマ撮影もできる。

●メインカメラはソニーの4800万画素センサーを搭載

 ではカメラの話。

 メインカメラは1/2型で4800万画素のソニー製センサー。最近、ハイエンド機で使われつつあるセンサーだ。レンズはF1.8。公表はされていないが、35mm判換算で約26〜27mmの一般的なものだ。通常の写真モードでは4800万画素から1200万画素の絵を作り出している。

 曇天時しか時間が取れなかったので、いまひとつさえないけれどこんな感じ。三角のアイコンでメインカメラと超広角カメラを切り替えられる。切り替えにちょっと時間がかかるのは難点。

 右下にある「1.0x」はズーム。デジタルズームを使える。

 メインカメラとデジタル2倍の絵をどうぞ。元が4800万画素あるので、2倍くらいならけっこうクオリティーが高い。

 超広角カメラは画角が125度というが、実際に撮った感じではそこまで超広角でもないかなと思う。こちらは1200万画素でレンズはF2.4。

 もうちょっと天気がよいときのカットを2つ。

 もちろんAIを使った被写体の自動認識も搭載している。

 まずは料理。

 次は花。

 猫も自動認識。フリップカメラを使えば猫をなでながら撮るなんて技もOK。

 そして夜である。

 トレンドとなっている夜景モードはもちろん搭載。数秒掛けて露出を変えながら連写して合成することで、ノイズが少なくダイナミックレンジが広いHDRの夜景を撮ってくれる。

 見た目はあまり変わらないけど、よく見ると夜空のノイズが少なかったり、ちょっとハイライト部の白トビが抑えられたりしている感じだ。

●面白いだけでなく、理にかなったフリップカメラ

 あれこれ撮ってみて、画質の総合評価的にはトップクラスに迫るけど、まだ上げられる気はするかなと思う。とはいえ、イマドキのスマホカメラの基本はきっちり押さえているし、カメラ部が起き上がってくるフリップカメラは、通常の撮影も自撮りも同じカメラを使えるから自撮り時のクオリティーが高い。面白いのみならず理にもかなっているのがZenFone 6の良さだ。

 インカメラの利用者が増えるに従ってインカメラのクオリティーが上がったのだけど、そうすると高性能なカメラを前にも後ろにも付けることになって、何か釈然としない感じ(特に自撮りをあまりしない人には)もある。それを「アウトカメラを180度自動的に回転させる」っていう物理的な方法で解決するってアイデアは面白い。フリップ動作も早いのでストレスも感じない。

 これはよいアイデアだ。

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