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1万円台のエントリークラスのSIMフリースマホはサクサク動く?

アスキー のロゴ アスキー 5日前 小林 誠 編集● ASCII編集部

 税込でも1万円台というエントリークラスのSIMフリースマホ3機種を比較しているスマホ定点観測。この価格帯だとスペックはどうしてもそれほど高くない。それでもサクサク動くのか? ベンチマークや実際のテストで確認してみよう。

FLEAZ Que

FLEAZ Que
© ASCII.JP 提供

主要スペックも似通っている3台

 コヴィア「FLEAZ Que」、Wiko「Tommy」、FREETEL「Priori 4」の3台を比較している本企画。端末価格は3機種とも1万円台で、MVNOの格安SIM(通信費)を含めても、2年間でトータルコストは5万円前後で済むという、まさに格安スマホ時代の申し子的存在だ。

 しかしスペックはどうしても低めなのも確か。果たしてこれらのスマホはサクサク動くのか? そして3機種それぞれに大きな違いがあるのか? 今回のスピードチェックで見ていく。まずは主なスペックのおさらいからだ。

 MediaTek製かSnapdragonかの違いかはあるものの、いずれも4コアCPUで、軽快な動作につながりやすいメインメモリーも2GBで横並びとなっている。

 スクロールと文字入力のテストは片手操作で行うため、小型のFLEAZ Queが有利にも思えるが、とはいえTommy、Priori 4も一般的な5型スマホだ。3機種に明確な優劣がつくのだろうか? まずはベンチマークアプリのチェックから。

低解像度の画面が逆に有利に? ベンチマークはFLEAZ Que!

 ベンチマークに使うアプリはいつものように「AnTuTu」と「3DMark」だ。それぞれ3回計測し、各スコアの最大値を掲載している。まずはAnTuTu。

 まずはFLEAZ Queが常にリードする展開。トータルスコアで唯一3万超え。他のスコアも大差ではないものの確実に勝っている。ディスプレーの解像度が低いためか3Dのスコアが高い数値になりやすいようだ。

FLEAZ Que

FLEAZ Que
© ASCII.JP 提供

 わずかな差で2位にPriori 4が続く。細かな型番こそ異なるが、同じMediaTek製CPUなので、それも当然だろう。TommyはSnapdragon 210とクロックは同じでも中のコアが旧世代なこともあり、特に3Dで差をつけられている。また検証中も数字にかなりばらつきがある印象だ。

 続いて、3DMarkのスコア。

 こちらもトータルスコアとグラフィックスのスコアでFLEAZ Queがリード。ただし動作の軽快さに影響しそうなフィジックスのスコアではPriori 4が勝っている。

FLEAZ Que

FLEAZ Que
© ASCII.JP 提供

 残念ながらTommyのトータルスコアとグラフィックススコアは0に。動作そのものが安定しない。何度もアプリが突然終了しつつ、一応3回最後まで計測できたものの、どの結果もトータル/グラフィックススコアは0だ。スペック的に3Dゲームでの動作を期待する人も少ないだろうから、仕方ないところかもしれない。

メールの500通スクロールでもFLEAZ Queが最速に!

 ここからは実際に操作してのテスト。まずはメールの500通スクロールテスト。Gmailに500通をあらかじめ受信しておき、上から下へスクロール、500通目に達する時間を競う。アカウントは3機種とも同じ。各機種3回計測し、いずれも片手操作で行う。タイムはストップウォッチで手動計測だ。

 最速タイム、平均タイムともにここでもFLEAZ Queがリード。スクロールの印象はけっして滑らかではなく、心地よいわけでもないのだが、速い。途中スクロールが引っかかるものの、強引に進んでいく。画面が小さいので指の操作もしやすい。

 わずかな差で2位がPriori 4。こちらもスクロールの滑らかさは感じないが、とにかく速い。スクロールの後半に何度もガンッ! と強く止まるのだが、突き進んでいく。

 Tommyは他の2機種に比べスクロールは滑らか。省略表示があまりされていないようで、時間が若干かかってしまう。またFLEAZ Queは文字サイズが大きめだが、Tommyはやや小さく感じる(初期設定時)ため、スクロール中の文字が見にくい。もっとも普段使いでストレスを感じるほどではない。

文字入力ではTommyが最速もキーボードアプリ変更が前提

 最後に文字入力のテスト。下記の文章をGmailの新規作成画面で片手入力。そのタイムを競う。

「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 入力方法はフリック入力、全文を入力し予測変換ではなく、通常変換を行う。こちらも各機種3回入力し、タイムの計測はストップウォッチを使う。

 ただしTommyのみ初期設定ではオムロンの「Japanese IME」を採用しているが、フリック入力の設定がないため、無料のGoogle日本語入力を追加し、テストを行なっている。

 結果として勝利したのはTommy。入力時は若干本体の幅を感じ、指が端に届きにくいものの、誤入力は少しだった。ハイスペックな機種と比べると、キーレスポンスに差を感じ、サクサクとは言えない。ここからタイムを短縮させるのは難しそうだ。

FLEAZ Que

FLEAZ Que
© ASCII.JP 提供

 なお、Japanese IMEのままトグル入力(ガラケー時代のようにキーを何度も押して文字を変更する)で同じ文章を入力すると2分ほどかかるため、フリック入力に慣れた人はぜひキーボードアプリを追加してほしい。

 2位はまたもわずかな差でPriori 4。手に持った時のサイズ感はTommyとさほど変わらず、端のボタンを押すのが少し苦手なのも同じ。誤入力はTommyよりも少ないのだが、キーレスポンスが遅い印象で、ボタンをタッチしたときにブレーキがかかる感じがした。

 3位はまさかのFLEAZ Que。とにかく誤入力が多くなった印象。「し」のつもりが「さ」、「よ」のつもりが「や」などフリックの反応が悪い。画面サイズは4.5型と指はキーボード全体に届くが、むしろ今ではその窮屈さが気になった。小さい=片手操作で有利と思ってきたが、タッチ操作の精度など細かいチューニングがあってこそなのかもしれない。

常に2位のPriori 4を勝ちと判断

 低価格、スペック抑えめということもあり、過去の機種と比べて成績自体はパッとしない。3機種ともサクサクと感じるシーンは少ない。

 ただ3機種のなかでは、ベンチマークから連続でFLEAZ Queがリードし続け、これは勝ちかと思いきや、最後の文字入力でまさかの大敗と予想外の展開。キーボードのカスタマイズ次第で解決するかもしれないが、今回は勝ち星を譲ってもらおう。

 一方、Tommyはその逆で3戦負け続け、最後に勝ち。ただその勝利はキーボードの変更によるもの。印象は良いがスピードチェックの勝利機種には選びづらい。ではPriori 4はというと、こちらは常に2位だが、どの結果も1位に近い数字を出している。安定して速いと言って良いのでは。

 というわけで今回はPriori 4の勝ちとする。次回はカメラ勝負。この低価格帯で本当に綺麗にサクサク撮れるのか? 結果をお楽しみに。

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