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GPD PocketこそLTEが欲しい! 開発者に予定を聞いてみた:山根博士のスマホよもやま話

Engadget 日本版 のロゴ Engadget 日本版 2018/05/17 19:00
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手のひらにも乗る小型サイズながら、フルPCとして使える「GPD Pocket」。マシンスペックはやや非力ながら、いつでもどこでもPCとして使えることから仕事用にも使える頼もしい存在です。

筆者も発売時には興味を持ったのですが、個人的に1つだけ購入をためらわせるものがありました。それは通信機能。Wi-Fiは搭載されているものの、LTEモデムは非搭載だったのです。

もちろん今の時代、テザリングを利用して手持ちのスマートフォンと繋げば、いつでもネットに接続することは可能です。また会社やカフェなど至る所にWi-Fiも飛んでいます。ノートPCにLTEが搭載されていなくても困らないのが実情でしょう。

実際のところ、市販されている一般的なノートPCも、LTE搭載モデルはそれほど多くはありません。 © Engadget 日本版 提供

とはいえポケットに入ってしまうGPD Pocketは、LTEさえあれば「Windows搭載の物理キーボード付きスマートフォン」的に使うこともできる可能性を秘めています。小さいからこそ1台だけで完結できれば、外出時に他に端末を持っていく必要もなくなります。

また日本でもMVNOのSIMが手軽に入手できるようになった今、手持ちのモバイルデバイスすべてにSIMを入れて運用することも可能です。

これらの理由から「モバイルデバイスにはLTEを登載すべし」と筆者は常日頃から考えているのですが、2018年5月に東京ビッグサイトで開催されたJapan IT Weekに、GPD Pocketを製造するShenZhen GPD Technology社が出展すると知り、ブースで担当者に疑問を投げかけてみました。

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GPDのブースにはGPD Pocketのみならず、最新モデルの「GPD WIN2」も展示されていました(タイトル写真はこちらです)。GPD WIN2はGPDの初代PCであり、ゲーム利用に特化した「GPD WIN」の後継モデル。サイズはGPD Pocketより一回り小さく、ディスプレイサイズは6インチとなっています。厚みは若干ありますが、こちらもポケットに入れて持ち運べる大きさです。

筆者がGPDブースを訪ねた時間は、運良く開発担当者がいたので、これ幸いとLTEの搭載について聞いてみました。すると「LTEなどの搭載の予定は今のところない」との回答。検討中、あるいは開発中、などという回答を期待していたのですが、残念ながら同社のモバイルPCにLTEが搭載される予定はこれからも無いようです。

もちろんこれはLTE搭載のメリット、デメリットを考えてのことでしょう。例えば消費電力が増え駆動時間が短くなってしまっては、せっかくの超小型PCの利点もそがれてしまいます。

実は筆者はPlanet Computers社のGemini PDAを愛用しています。QWERTYキーボード搭載のAndroidスマートフォンであるGemini PDAはLTE版とWi-Fi版がありますが、筆者は迷わずにLTE版を選びました。もちろん単体でいつでも通信するためです。

Gemini PDAを入手してからは、移動中にも原稿を書いたり仕事のアイディアをまとめたりと便利に使っています。もはやGemini PDA無しでは生活できない毎日です。

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それではGemini PDAにどこのSIMを入れているかといいますと、普段はSIM無しで使っていることが多いのです。先ほど紹介した「SIMを入れていつでも単体通信したい」という筆者の考えと矛盾しているのですが、毎週のように海外に出ているとSIMの入れ替えが頻繁になってしまい、特定のSIMを入れたまま使うことがなかなかできないのです。

とはいえ中国へ行けば予備のSIMを入れ、メインのスマートフォンのSIMの調子が悪いときなどは、Gemini PDAのSIMをテザリングし、スマートフォンからも利用しています。また筆者が居住する香港にいるときは、プリペイドSIMが激安なので適当なものを買ってきては入れて......と使っています。現在は自宅が引っ越したばかりでネットを入れていないため、Gemini PDAに入れたSIMをノートPCからも使っている状態です。

このようにLTEを搭載したモバイルデバイスを持っていれば、単体で通信できるのはもちろんですが、予備回線としてメイン端末に入れたSIMが不調の時に切り替えて使うこともできます。また渡航先でSIMが容易に入手できれば、すぐさま入れて活用できるのです。

つまり単に通信ができる、というのみならず、「いつでもSIMを入れて使うことができる」という安心も得られるのです。

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今後は他のメーカーからも、GPD Pocketのような超小型のノートPCが出てくるかもしれませんが、ぜひその際にはLTE搭載のオプションを用意してほしい、と切に願う筆者です。

数年もしてeSIMが当たり前になれば、SIMの入れ替えもいりませんし、ノートPCメーカーがグローバル通信サービスを提供してそこから収益を得られる時代になっているかもしれません。そうなれば、LTEや5Gモデムの搭載がようやく当たり前のものになるのかもしれませんね。

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