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トランプ氏、特別検察官指名を聞き「私はおしまいだ」-報告書明かす

Bloomberg のロゴ Bloomberg 2019/04/19 10:57 Steven T. Dennis、Chris Strohm、David McLaughlin

(ブルームバーグ): モラー特別検察官のロシア疑惑捜査報告書が18日、編集を施された形で公表された。同報告書は、2016年米大統領選へのロシア介入疑惑に関する捜査の結論と、トランプ大統領の司法妨害が疑われるケースを詳説している。

  448ページにわたる報告書の重要ポイントは以下の通り。

モラー氏、司法妨害が疑われる多くのケースを特定

  モラー氏はトランプ大統領による司法妨害が疑われるケースが少なくとも10件あったとしており、コミー前連邦捜査局(FBI)長官の解任や、元大統領補佐官(国家安全保障担当)のマイケル・フリン被告をかばおうとした働き掛けなどを挙げた。

  モラー氏の捜査官らは、トランプ大統領がモラー氏を解任しようとした動きやロシア捜査弱体化の取り組み、証拠公表の阻止、大統領からモラー氏を解任するよう指示されたことをホワイトハウス元顧問のドン・マクガーン氏に否認させようとした疑惑なども捜査した。フリン被告やトランプ陣営の元選対本部長、ポール・マナフォート被告、トランプ大統領の元個人弁護士、マイケル・コーエン被告に加え、氏名が編集によって分からなくされたもう1人に関連した行為についても捜査が行われたという。

Donald Trump wearing a suit and tie: President Trump Meets With Liu He As China Extends Trade Visit © Bloomberg President Trump Meets With Liu He As China Extends Trade Visit

トランプ大統領

  さらに、「政府との協力が進まないように働き掛けたことと、将来的に恩赦を与える可能性を示唆したこと」も司法妨害に当たる可能性があるとした。

  モラー氏は「捜査に影響を及ぼそうとした大統領の取り組みはほとんどが失敗に終わった。それは主として、大統領の周囲が命令の実行や要求の受け入れを拒否したためだ」と報告書で説明した。

議会には司法妨害が疑われるケースでさらなる行動を起こす権限がある

  モラー氏はトランプ大統領が司法妨害で潔白だとする自信がないとしつつも、議会には行動する権利があると論じた。報告書は「司法行政の高潔さを守るため、大統領の権力乱用を禁じる権限が議会にあるとの結論に至った」としている。

  報告書はまた、「われわれの捜査は、ロシアによる介入や司法妨害捜査を含む法執行捜査に不当な影響力を及ぼし得る大統領の複数の行動を特定した」とし、「大統領は捜査のコントロールを狙った一連の取り組みに関与した」と指摘した。

モラー氏はトランプ大統領の根本となる犯罪を認定できず

  モラー氏は、トランプ大統領がロシアとの共謀を隠ぺいするために行動したと認定できなかったと説明。「犯罪を隠ぺいするために司法妨害を行ったケースと異なり、われわれが入手した証拠では、ロシアによる大統領選介入に関連した根本の犯罪に大統領が関与したと認定できなかった」とした。

  ただモラー氏は、司法妨害を証明するのに根本の犯罪は不要だとし、人はさまざまな理由で司法妨害を行うとも解説した。

a man wearing a suit and tie: Former FBI Director James Comey Testifies To House Judiciary Committee © Bloomberg Former FBI Director James Comey Testifies To House Judiciary Committee

コミー前FBI長官

モラー氏はトランプタワー会合を巡り訴追を検討

  モラー氏はトランプタワーで16年6月9日に行われた会合を巡り訴追を検討した。会合に臨んだのはトランプ氏長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏、大統領の娘婿のジャレッド・クシュナー氏、マナフォート被告、クリントン陣営に打撃を与えるような情報提供を約束したロシア人ら。

  報告書によれば、モラー氏らは結局、トランプ大統領の関係者らが「故意」に行動したことや、ロシア人が提供を約束した情報が違法だったことを証明する「認定され得る証拠」がなかったため、訴追を断念したという。

トランプ大統領はモラー氏により大統領の座を追われると心配した

  モラー氏の報告書によれば、当時司法長官だったジェフ・セッションズ氏がホワイトハウスの大統領執務室でトランプ大統領に特別検察官が指名されたと告げると、「大統領は椅子にぐったりと背をもたせかけ、『なんてことだ、これはひどい。大統領の地位も終わりだ。私はおしまいだ』と語った」とされる。

  その後、トランプは怒りだし、セッションズ氏がモラー氏の特別検察官指名を許したことを責めたという。

原題:Here Are the Top Takeaways From Mueller’s Report on Trump Probe(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Steven T. Dennis sdennis17@bloomberg.net;ワシントン Chris Strohm cstrohm1@bloomberg.net;ワシントン David McLaughlin dmclaughlin9@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Kevin Whitelaw kwhitelaw@bloomberg.net, Michael Shepard、Larry Liebert

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