古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

中国、「三人っ子」容認か 臆測呼ぶ記念切手

The Wall Street Journal. のロゴ The Wall Street Journal. 2018/08/10 11:35 Liyan Qi and Fanfan Wang

【北京】中国政府が発行する記念切手に両親と3匹の子豚のイラストが描かれ、政府が出生制限をさらに緩和するのではないかと臆測を呼んでいる。

 切手は中国郵政が7日に発表した2019年の「亥(い)年」向けのもの。ソーシャルメディア(SNS)上では夫婦に2人目までの子供を認める「二人っ子政策」が撤廃されるのではないかとの投稿も見られる。

 中国政府が「一人っ子政策」を撤廃した2016年の「申(さる)年」には、切手に子猿が2匹描かれるなど、前例もある。

a small child is holding a baby © Provided by The Wall Street Journal.

 長年にわたり中国政府の出生制限を批判してきた米ウィスコンシン大学マディソン校のイー・フーシエン氏は、「あらゆる制限を撤廃する方針であることを明らかに示している」と述べる。

 中国郵政と、家族計画を担当する中国の国家衛生健康委員会にはコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。

 中国には人口動態的な危機が訪れ、今後は介護費の急増や経済成長を維持するのに必要な労働人口が足りなくなると多くのエコノミストらが指摘する。その要因になったとして批判を受けているのが、人口増加がまだ問題となっていた1980年に導入された一人っ子政策だ。

 以降、中国政府は2016年に二人っ子政策に切り替えたものの、期待していた効果は得られていない。国家統計局によれば同年の出生数は前年より130万人多い1790万人だったが、増加数は想定していた半分以下にとどまった。2017年の出生数は2000万人と公式に予測されていたものの、1723万人へと減少している。

 2人以上の子供を産むことの障害になっているのが、子育てにかかるコストだ。そのため、以前は2人目の子供を中絶させることもあった地方政府が、育児休暇の延長や無料の粉ミルクなどを提供して支援に乗り出している。国内でも出生率が低い北部の遼寧省は、2人の子供がいる家庭に減税や教育費、さらに住宅手当などを支給する。

 今回の切手をデザインしたのは、2008年の北京夏季五輪のマスコットを手がけたことで知られる韓美林氏。同氏は特定のメッセージを伝えようとしていたわけではないと話す。

More from The Wall Street Journal

The Wall Street Journal.
The Wall Street Journal.
image beaconimage beaconimage beacon