古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

嵐に挑む米国の「ハリケーン・ハンター」

AFPBB News のロゴAFPBB News 2017/05/19

【AFP=時事】ハリケーンは巨大で身のすくむよな恐ろしい気象現象かもしれない。しかしギャレット・ブラック(Garrett Black)氏はそんなハリケーンの中を飛行する仕事をしているばかりか、その行為を気に入っているという。

 米空軍の気象学者であるブラック氏は、他の4人の乗組員と共に、米空軍のプロペラ機WC130J、通称「ハリケーン・ハンター(Hurricane Hunter)」に搭乗している。

 高度約3000メートルを飛行するWC130Jの乗組員たちの任務は、ハリケーンの勢力や針路の観測などだ。

 昨年には、ブラック氏は、一時は勢力が最も強い「カテゴリー5」に発達し、カリブ海(Caribbean Sea)諸国と米南東部沿岸にかけて猛威を振るった、ハリケーン「マシュー(Matthew)」の中を飛行し、その勢力を観測した。

 ブラック氏はマイアミ(Miami)で12日に開催されたハリケーンに関する講演の際、AFPに対し「まるでジェットコースターに乗っているみたいなんだ。ワクワクするよ」と語り、「ハリケーンが海岸線近くにある場合、さまざまなリズムの中を飛行することになる。本当によく揺れる。乱気流は1から10まで何でもありだ」と付け加えた。

■「ドロップゾンデ」投下

 ブラック氏ら乗組員たちの仕事には、ハリケーン内の数か所でドロップゾンデと呼ばれる小さなシリンダー状の測定装置を投下することが含まれている。

 小さなパラシュートが付いたドロップゾンデは、ハリケーンの目と、そのすぐ外側にある最も風雨が激しい積乱雲の壁の辺りに投下され、ハリケーンの温度、湿度、気圧、速度、針路を観測する。

 ドロップゾンデからのデータはハリケーン・ハンターを経由して米国立ハリケーンセンター(NHC)に送られる。

 昨年のハリケーン「マシュー」の最大瞬間風速は75メートルに達したが、ブラック氏らは勢力が幾分弱まった後にその中を飛行した。

米フロリダ州マイアミにあるオパロッカ空港の沿岸警備隊基地の滑走路に駐機する、米空軍の気象観測機「ハリケーン・ハンター」(2017年5月12日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News © AFPBB News 提供 米フロリダ州マイアミにあるオパロッカ空港の沿岸警備隊基地の滑走路に駐機する、米空軍の気象観測機「ハリケーン・ハンター」(2017年5月12日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

 ブラック氏は「私たちは訓練に膨大な時間を費やし、万全の準備をしている。だからわれわれは嵐の際に事故を起こしたことは一度もない」と語った。

 大西洋(Atlantic Ocean)のハリケーンシーズンは6月1日から11月30日。

【翻訳編集】AFPBB News

image beaconimage beaconimage beacon