駐米ロシア大使「直接的な挑発」 米の戦車供与で警告
ロシアのアントノフ駐米大使は24日、米国が主力戦車「M1エーブラムス」をウクライナに供与する場合、「もはや『防衛兵器を与えている』とは言えなくなる。ロシアへの直接的な挑発に値する」と警告した。在米ロシア大使館が通信アプリ「テレグラム」に発言を投稿した。
アントノフ氏は「米国はかいらい政府(ウクライナ)に対し、常に軍事支援の基準を上げてきている」と指摘。そのうえで米国がM1エーブラムスを提供したとしても「他のNATO(北大西洋条約機構)の兵器と同じように、(ロシア軍に)破壊されることは間違いない」とも述べた。
ロシアはドイツに対しても、独製主力戦車「レオパルト2」をウクライナへ供与しないよう、けん制してきた。ペスコフ露大統領報道官は24日、「このような(兵器の)供与は将来の(露独)関係に何もいいことがない」と述べた。【モスクワ大前仁】