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「悪魔の詩」著者のサルマン・ラシュディ氏、NY州の講演で刺される

朝日新聞デジタル のロゴ 朝日新聞デジタル 2022/08/13 01:12 朝日新聞社
米マサチューセッツ州ボストンで2016年9月、文学関連の式典に到着したサルマン・ラシュディ氏=ロイター © 朝日新聞社 米マサチューセッツ州ボストンで2016年9月、文学関連の式典に到着したサルマン・ラシュディ氏=ロイター

 「真夜中の子供たち」などで知られる作家、サルマン・ラシュディ氏(75)が12日昼、講演のために訪れた米ニューヨーク(NY)州西部ショトーカで何者かに襲われた。現場に記者がいたAP通信が報じた。容体は明らかになっていない。

 事件があったのは、NY市マンハッタンから西に約500キロに位置する「ショトーカ総合学園」。AP通信によると、ラシュディ氏が講演で紹介を受けていたところ、男が壇上に乱入して殴ったり、刺したりした。ラシュディ氏はその場に倒れ、男は身柄を拘束されたという。

 NY在住のラシュディ氏は、インド出身で英国籍。1981年にブッカー賞を獲得した。イスラム教の預言者ムハンマドの生涯を題材とした「悪魔の詩」(88年出版)はムスリム(イスラム教徒)から多くの反発を受け、イランの最高指導者のホメイニ師は「死刑」を宣告。イラン国内の財団は、ラシュディ氏を殺害した者に330万ドルを払う「懸賞金」までかけていた。

 同書は日本でも90年に出版された。翻訳を務めた筑波大助教授、五十嵐一さん(当時44)は91年7月、何者かに大学構内で殺害されたが、容疑者は検挙されておらず、2006年に時効が成立した。(ニューヨーク=藤原学思)

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