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10代の東京五輪の星、池江璃花子と張本智和の強さの秘密とは?

AERA dot. のロゴ AERA dot. 2018/08/11 11:30

 池江璃花子に張本智和と10代アスリートたちが、東京五輪を2年後に控えた2018年、大活躍している。

 池江は8月9日、東京で開かれている水泳の国際大会・パンパシフィック選手権で、女子200メートル自由形で銀メダルを獲得した。池江は現在高校3年の18歳。前回のリオ五輪では7種目で出場し、東京五輪でも競泳日本代表では金メダルの期待がかかる。同大会を取材するスポーツライターは、感嘆した。

「(女子200メートルの)レースが終わった後、池江選手が『この種目でこの結果出るとは思わなかった』と喜んでいたのですが、本人にとってどちらかというと得意ではない種目だった中でのメダル獲得に、本人もですが、周囲も驚かされました」

 池江は18歳にも関わらず、ちょっとしたことでは動じることがなさそうな、大物のオーラをまとっている。

パンパシフィック選手権で銀メダルを獲得した池江璃花子 (c)朝日新聞社 © Asahi Shimbun Publications Inc. 提供 パンパシフィック選手権で銀メダルを獲得した池江璃花子 (c)朝日新聞社

「ここまで大きな挫折がいない選手は、日本では稀です。五輪を連覇した北島康介さんでも、結局アテネ五輪の後に調子が上がらず、気持ちの持っていきかたに苦労しているシーズンがありました。彼に限らず、五輪という大舞台を経験するいと、その後2シーズンくらいは調子が上がらないという選手が多い。池江はリオが終わった後も右肩上がりで、そういう意欲の衰えが見られません。もちろん技術は素晴らしいですが、メンタルが凄い」(前出のスポーツライター)

 さらに池江はとにかく水泳が好き。レース好きな上に、レースに出るための練習も嫌がらない。大会では、体力的にハードなはずの複数種目で出場をする。

「今までにない選手ですね。東京五輪まで進化し続けるでしょう」(同前)

 一方、卓球でも十代の日本代表選手たちの活躍が目立つ。“みうみま”で有名な平野美宇(18)と伊藤美誠(17)の高校3年ペアは、既に数々の国際大会で活躍し、シングルスでもダブルスでも優勝も経験し、伊藤はリオ五輪で女子団体で銅メダル獲得に貢献した。東京五輪でも期待がかかる。彼女たち以上に世界が注目しているのが、まだ中学3年の張本智和(15)だ。

 張本は既に昨年から活躍が話題になっていたが、今年に入るとその活躍に勢いが増している。今年1月の全日本選手権でリオ五輪の銅メダリストである水谷隼(29)を破って、最年少優勝。4月のアジア・カップで世界ランク1位の樊振東(中国)に勝利、6月のジャパンオープンで五輪連覇中の馬龍(中国)に勝利した。

 卓球コラムニストの伊藤条太さんは、恐るべき中学生に驚きを隠せない。

「全日本王者ですし、十分強いのはわかっていましたが、まさか今、(馬龍らに)勝つとは思わなかった。伸び方が凄い」

 張本の両親は中国出身で、ともに卓球をしていた。特に母親は、世界の覇権を握り続けている中国代表の一員だった。伊藤さんは、張本の強さの裏に母親の存在をあげる。

「お母さんに今年、お話を聞いたのですが、彼女は子供に卓球選手を目指させるつもりはなかったそうです。理由を尋ねると、『私は子供の頃、勉強もそこそこ出来たのですが、卓球の才能を見出され、勉強をあきらめました。卓球の道を選んだのですが、中国代表に選ばれるということは、世界一にならないといけません。私は世界チャンピオンになれなかったのが今でも悔しい』と目の前で涙を流したんですよ。さらにお母さんは『こんな悔しい思いをするなら子供には勉強させた方がいい』と最初は思っていたそうです。その後、張本が小学生の時に出た大会で高校生相手に見せた逆転劇をきっかけに、『この子なら世界一になるかもしれない』と考えが変わったそうです。張本選手はお母さんの負けず嫌いが遺伝してるのは間違いないでしょう」

 2年後、東京の舞台で、彼ら彼女らがどんな活躍を魅せるのか。待ち遠しい限りだ。(本誌・大塚淳史)

※週刊朝日 オンライン限定

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