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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】虎ドラ1位の評価は「清宮」!続いて「村上」「安田」だ!

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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】虎ドラ1位の評価は「清宮」!続いて「村上」「安田」だ!: 九州学院の村上宗隆捕手。1メートル87、93キロの左の強打者で、早実の清宮幸太郎内野手と並ぶ長距離砲だ(赤堀宏幸撮影) © 産経新聞 提供 九州学院の村上宗隆捕手。1メートル87、93キロの左の強打者で、早実の清宮幸太郎内野手と並ぶ長距離砲だ(赤堀宏幸撮影)

 虎のドラフト評価をズバリと書きます。清宮幸太郎一塁手(早実)が不動の評価No.1。続くのが村上宗隆捕手(九州学院)、安田尚憲三塁手(履正社)、いずれも超高校級の左打者です。高校野球の夏の甲子園大会は8月8日に始まりましたが、阪神の注目する3選手は本大会出場を逃しました。10月26日のドラフト会議では誰が1位指名か-。全ては清宮が10月12日までに日本高等学校野球連盟にプロ野球志望届を出すか否かで決まります。プロ入り表明なら清宮1位。大学進学なら村上か安田が1位でしょう。

■実力とスター性…ドラ1位で指名だ!

 今年も高校野球の熱い季節がやってきました。8月8日に甲子園球場で開幕した夏の大会。高校球児たちが頂点を目指して汗と涙の戦いを繰り広げていますね。

 本拠地・甲子園球場を高校球児に明け渡した阪神は夏の恒例の長期ロードを戦っています。最近では京セラDが使用できるため、かつてのような過酷な日程ではなくなりました。その昔はロード中の主催ゲームが博多の平和台球場や岡山マスカットスタジアム、京都の西京極球場などで行われいました。あの1985(昭和60)年、阪神が21年ぶりのリーグ優勝、初の日本一に輝いたシーズンもロード中の主催試合は平和台球場でした。

 虎番記者だった当時は23泊24日などという遠征に帯同していました。遠征先ではコインランドリーで洗濯したり、帰省ラッシュを避けるために早朝の新幹線に乗ったり、今でもさまざまな思い出が浮かんできます。まあ、どちらかと言えば、辛い思い出よりも楽しかった思い出の方が多いですが…ね。

 少し話が脱線してしまいましたが、本筋に戻しましょう。夏の高校野球の始まりは、同時にドラフト会議に向けた球団としての戦略戦術のスタートでもあります。通常、阪神は夏の大会の1回戦が終了した頃にスカウト会議を開催。その時点での社会人、大学、高校の各選手の評価を球団側に伝えます。そしてドラフト会議に向けて“重点調査選手”を選定し、秋に向けての最終調査に入るのです。今年も甲子園大会開催中にスカウト会議が行われるでしょう。

 今回、独自に入手したのはこのスカウト会議に提出する阪神スカウト陣の評価表(大げさに言えば…)です。10月26日の木曜日、午後5時から行われる2017ドラフト会議で阪神は誰を1位指名するのか? 誰を上位指名するのか? その叩き台ともいえる評価が分かりました。

 ズバリ書きましょう。もう間違いなく清宮幸太郎一塁手(早実=3年)がNo.1評価です。このコラムでも書きましたが、阪神本社首脳は「1位は清宮君でしょう。あれだけの実力とスター性を持っている選手はいませんね。1位指名で行かないと絶対にダメです」とキッパリ言い切っていました。それに呼応したかのように、現場の調査隊の評価もずば抜けていますね。

 「今年は例年に比べても投手より野手が豊作。その中でも清宮はグンを抜いている。あの打撃力は他の選手よりも頭ひとつもふたつも出ている。守るところが一塁しかない…というけど、あの打撃なら(金本監督も)一年目から一軍で使うでしょう。プロに入って苦労する部分もあるかもしれないけど、使っていけば必ず打つよ」とは球団関係者の言葉です。

 清宮は7月30日の西東京大会決勝で東海大管生に2-6で敗退。甲子園出場を逃しました。早実の和泉監督は注目される進路について「本人と家族が決めること」とだけ話しました。観戦していた父の清宮克幸氏(50)=ラグビー・トップリーグのヤマハ発動機監督=は無言で球場を去り、清宮自身はこう語っています。

 「まだこの先どうしようとか全然考えていないですけど、どこに行くにしろ、さらにレベルが高くなる。まだまだ人生は長いです」

■阪神はじめ複数球団が…そして「肥後のベーブルース」、「阪神ジュニア」所属した…

 ドラフトで阪神を含めたプロ野球球団が指名するためには、清宮自身が夏の大会終了翌日からドラフト会議の2週間前の10月12日の間に、「プロ野球志望届」を日本高等学校野球連盟に提出しなければなりません。もちろん、清宮の1位評価は阪神だけではないでしょう。巨人や中日、日本ハムや西武などプロ野球の複数球団が狙っているはずです。清宮が「プロ野球志望届」を提出するのか、それとも早大進学や米大学への進学を希望するのか。誰もまだ分かりません。阪神は清宮の決断待ちとなるのです。

 そして、阪神は清宮以外にも高校球児で高い評価を下している選手が2人います。いずれも超高校級のスラッガーです。清宮と同じ左打者で、2人とも県大会で敗退。甲子園大会出場を逃しています。

 ひとりは「肥後のベーブルース」と呼ばれる熊本・九州学院の村上宗隆捕手(3年)です。高校通算52発で1年春からレギュラーでした。

 「今は捕手をやっているけど、捕手にこだわる必要はないだろう。外野手に転向させてもいい。打撃だけなら清宮に次ぐ評価。特に左方向への打球が飛ぶんだ。右から左方向に強い浜風が吹く甲子園球場向きの打撃だ。1位候補であることは間違いない」とは球団関係者。さらに、もうひとりの1位候補が地元、履正社の安田尚憲三塁手(3年)です。

 安田は高校通算62発。甲子園には昨年の夏と今年の春に2回、出場しました。通算8試合で打率・379、本塁打1本、打点4です。今年の夏の大阪大会では7試合で打率・632とまさに打ちまくりました。188センチ、92キロの体格は惚(ほ)れ惚れします。阪神とは縁もあります。中学生の時、元阪神の盗塁王・赤星憲広氏が代表を務める「レッドスターベースボールクラブ」に所属しましたね。さらに小学6年の時は「阪神ジュニアチーム」にも所属しています。「赤い糸で結ばれているのでは…」と話すチーム関係者もいるのです。

 「清宮よりも、いきなり安田でいいのではないか? 守備位置も一塁だけではないし、三塁も守れる。あの立派な体格だし、将来的に伸びる余地は清宮よりも上ではないか」と話すチーム関係者もいるほどです。

 村上と安田の評価を今後、どう見るのか? さらに社会人野球でも即戦力として評価している投手がひとり、ふたりはいます。しかし、球団から出てくる情報を総ざらいすると、そうした最終判断はあくまでも清宮の進路表明を見極めてからの話となるのです。

 清宮は9月、カナダで行われるU-18(18歳以下のワールドカップ)に日本代表候補としてエントリーされています。進路を明らかにするのは「カナダ帰り」でしょうか…。どんな結論を出すのか、注目ですね。大学進学なら村上か安田の二者択一でしょう。  =続く(毎週日曜に掲載)

植村徹也(うえむら・てつや)

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 1990(平成2)年入社。サンケイスポーツ記者として阪神担当一筋。運動部長、局次長、編集局長、サンスポ特別記者、サンスポ代表補佐を経て産経新聞特別記者。阪神・野村克也監督招聘、星野仙一監督招聘を連続スクープ。ラジオ大阪(OBC)の月〜金曜日午後9時からの「」、土曜日午後6時半からの「」に出演中。「サンスポ・コースNAVI!」ではゴルフ場紹介を掲載、デジタルでも好評配信中。

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