古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

野球の神様の気まぐれは極端 巨人・篠原、プロ初勝利の陰で泣いた男達

zakzak のロゴzakzak 2017/04/21
野球の神様の気まぐれは極端 巨人・篠原、プロ初勝利の陰で泣いた男達: バントを試みた高木勇が投球を右手に当て、この後降板。4者4様のドラマが動き始めた © zakzak 提供 バントを試みた高木勇が投球を右手に当て、この後降板。4者4様のドラマが動き始めた

 ピンチはチャンス、チャンスはピンチ。G戦士の運命が鹿児島の夜、4者4様に大きく揺さぶられた。

 「一生忘れられない思い出ができて、鹿児島が大好きです!」。19日のヤクルト戦で初登板初勝利を挙げ、巨人・篠原慎平投手(26)はお立ち台で声を張り上げた。

 年齢的にも崖っぷちの育成3年目で、1軍ブルペンのコマ不足から17日に支配下登録されたばかり。デビュー戦は突然、訪れた。今季初先発の高木勇が2回1死一、二塁でバントを試みた際、投球とバットの間に利き手を挟み負傷降板。3回から緊急登板の篠原は「急きょだったので緊張する間もなかった。ピンチばっかり。運もあったかな」。綱渡り投球は相手の拙攻にも助けられ3回を無失点。最高の形で第1歩を踏み出した。

 だが、高木勇もチームのピンチを自身のチャンスに変え、この日のマウンドに上がったはずだった。今春キャンプは紅白戦で押し出し四球を出し即2軍落ち。2軍では先発で3勝、防御率0・39と好調も、1軍には火の車のブルペンの補充要員として昇格。それでも13日の広島戦で2回から緊急登板すると、強打の打線相手に5回2/3を無安打の好投を見せ、評価を急上昇させた。とんとん拍子で先発機会が転がり込んだが、好事魔多し。「早く(マウンドを)降りてしまい申し訳ない」と肩を落とした。

 高木勇からこぼれたチャンスを篠原が拾い、3番手以降も虎の子の1点を守り切る完封リレー。だが8回登板の森福は、またも与えられたチャンスを生かせなかった。昨季ソフトバンクで対左のワンポイント起用も、左右を問わず勝ち継投1イニングを任せる意向の巨人にFA移籍。しかしこの日も右打者に連打を浴び、1死一、三塁のピンチを招き降板した。起用法の再考は必至だ。

 なお打撃不振の長野はこの日、4試合ぶりにスタメン復帰したが、5回の守備からベンチに退いた。詳細は不明だが、故障とみられる。久しぶりの先発のチャンスで、慣れない地方球場のグラウンドにワナが潜んでいたとすればやるせない。

 チャンスがピンチの顔をしてやってくるように、ピンチもまたチャンスの顔をしてやってくる。野球の神様の気まぐれは、春の天気のように極端でめまぐるしい。 (笹森倫)

zakzakの関連リンク

image beaconimage beaconimage beacon