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ボクシング:比嘉ぼうぜん 記録、信頼…失ったもの多く

毎日新聞 のロゴ 毎日新聞 2018/04/15 23:04

 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王座を剥奪された比嘉大吾は、同級2位のクリストファー・ロサレスに敗れた。試合後のぼうぜんとした表情が、失ったものの大きさを感じさせた。前日計量で、世界戦では日本選手初の体重超過による王座剥奪という失態を犯し、試合では九回TKOで敗れて初黒星。連続KO記録も途切れた。

クリストファー・ロサレスに敗れリングを後にする比嘉大吾(右)=横浜アリーナで2018年4月15日、渡部直樹撮影 © 毎日新聞 クリストファー・ロサレスに敗れリングを後にする比嘉大吾(右)=横浜アリーナで2018年4月15日、渡部直樹撮影

 持ち味の前後のフットワークが精彩を欠き、得意の接近戦でも劣勢に回った。「減量の影響が厳しかった」と具志堅会長。ロサレスも「パンチに力を感じなかった」と話したように、本来の出来からは程遠かった。八回終了後の公開採点でジャッジ2人が相手優位とし、比嘉陣営は棄権を申し出た。

 ダメージの深さから試合後の記者会見に比嘉は姿を見せず、控室では泣きながら、具志堅会長ら陣営に「ごめんなさい」と言うのが精いっぱいだったという。

 王座、KO記録、信頼など多くを失った。そして、体重超過による厳しい処分も待つ。唯一の救いは、ファンから上がった「また頑張れ」「戻ってこい」という声援。比嘉が再びリングに帰ってくるかどうかについて、具志堅会長は「まだ考えていない。処分を受け止め、休ませる」。希代のハードパンチャーは、岐路に立たされた。【真下信幸】

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