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【サッカーコラム】残念なハリル解任劇 今後誰が日本代表の監督を受けるのか…

サンケイスポーツ のロゴ サンケイスポーツ 2018/04/17 15:06
【サッカーコラム】残念なハリル解任劇 今後誰が日本代表の監督を受けるのか…: 解任されたハリルホジッチ氏 © サンケイスポーツ 提供 解任されたハリルホジッチ氏

 【No Ball,No Life】日本サッカー協会が9日にバヒド・ハリルホジッチ監督の契約解除を発表してから約1週間がたった。その間、田嶋幸三会長がNHKの番組に出演し、解任の経緯、理由を説明したが、根拠を欠くものに終わった。

 昨年5月、J1鹿島は石井正忠監督を解任し、後任に大岩剛コーチが就任した。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)での敗退を受けたもので、鈴木満強化部長は「チームの持つ能力を出し切れていない。変化が必要だと判断した」と説明した。

 鹿島と日本代表の立ち位置は違う。昨年の鹿島は王者であり、タイトル獲得が命題だった。クラブはそのために大幅な補強をしたものの、石井監督は大きな変化を求めず。リーグ戦、ACLでも固定したメンバーで戦っていた。

 勝っているときこそ無用な変化を避けるのは定石だが、結果が出ないときには変化が必要。常に固定した判断がマイナスに働き、チームはマンネリ化してしまった。

 一方で日本代表は最初から挑戦者だ。メンバーを固定し、相手に研究されると太刀打ちはできない。FW本田圭佑(パチューカ)、FW岡崎愼司(レスター)、MF香川真司(ドルトムント)ら名のある選手を並べることで相手も警戒するが、そのほかの選択肢がない限り、戦術は行き詰まってしまう。

 挑戦者である日本が強豪国に立ち向かうために、新戦力を求めることは必然的なこと。ただ、新たな武器を発掘したいがために、最後まで結果よりもテストを優先したことが、ハリルホジッチ監督にとって致命的となった。

 実績のある“ビッグ3”を呼ばずに結果が出ないとなると、確執が騒がれ、周囲もざわつく。日本協会もこれに反応して「(選手と監督の)信頼関係の薄れた」を理由に解任を決定した。

 しかし、タイミングが遅かった。さらにいえば、チーム作りを託した監督でなく、選手を優先し、協会側の責任を否定するかのように、指揮官だけをクビにする。このような日本側の姿勢をみて、誰が今後、日本代表監督を引き受けてくれるだろうか。

 ハリルホジッチ監督は「タイミングをみて(香川らを)呼ぶことは考えている」と周囲の関係者に話していた。計算できる選手は最後に合流させる予定で、ギリギリまで試行錯誤を繰り返していたのだ。本番前にドイツやオランダに善戦しても結果を出せなかった大会もあれば、テストマッチで無残な試合を繰り返しながらも16強入りした大会もあった。なぜ、過去をみないで解任の判断を下したのか、不思議でしようがない。

 データ分析を基に強豪に挑むハリルホジッチ監督のサッカー。本番でいい意味で期待を裏切ってくれることを望んでいたが、残念な解任となった。(一色伸裕)

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