古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

【二宮寿朗の週刊文蹴】ハリル監督ならもっと大胆なテストできた

スポーツ報知 のロゴ スポーツ報知 2017/10/13 スポーツ報知/報知新聞社
ハイチと引き分けた日本代表ハリルホジッチ監督 © スポーツ報知/報知新聞社 ハイチと引き分けた日本代表ハリルホジッチ監督

 チームは、監督を映す鏡―。

 J2松本山雅を率いる「智将」反町康治監督が己のポリシーとして大切にしている言葉である。

 山雅は指揮官のロジック(論理)とパッション(情熱)が、そのままチームスタイルになっている。「我々は理詰めでやっている。俺がしっかりやらないと俺の言葉自体が薄っぺらになるし、そうなれば選手に見透かされる」。監督の本気は選手の本気。以心伝心が山雅にはある。

 先の日本代表はどうだったか。10日に行われたハイチ代表戦では3点を奪われ、終了間際に追いついてのドロー劇だった。

 「私の就任からこんなに良くない試合は見たことがない」。試合後のバヒド・ハリルホジッチ監督は怒りをにじませていた。

 しかし、チームを見れば自分の姿も見えてくる。

 ロシアW杯出場を決めた8月のオーストラリア戦を振り返ると、井手口陽介、浅野拓磨を先発に抜てきする大胆采配が大胆なプレーを呼んだ。

 大胆な人だからこそ、今回は大胆なテストを期待した。4―3―3は周りを動かす意味でも長谷部誠が務めるアンカーが肝になる。遠藤航にその役を任せるなら、物おじせず周りに要求できるようにキャプテンマークを巻かせても良かった。リオ五輪のキャプテンにその資質はあるのだから。重圧は逆に才能の解放を呼ぶことだってある。

 ハイチ代表がシステムを途中で変更してきたなら、オーガナイズをチェンジする手もあった。ボール支配率が高くなる想定をすれば、パスワークで崩して点を取るチャレンジなど、もっともっと試せたはずではなかったか。

 ニュージーランド代表もハイチ代表も、勝負にこだわるいいチームであった。テストするには悪くない相手だった。

 チャンスを生かせなかったのは指揮官もまたしかり。鏡を見れば、大胆じゃなかった自分に対しても怒っているのだと気づかされるはずである。(スポーツライター)

スポーツ報知の関連リンク

image beaconimage beaconimage beacon