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日本家屋に透明な床!? 1棟貸し切り型の「木屋旅館」がおもしろい

マイナビニュース のロゴ マイナビニュース 2017/06/19 諫山大樹
© マイナビニュース 提供

●明治創業の宿をリノベーション
旅の目的はさまざまだ。美味しいものを食べたり、温泉にゆっくりつかったり、名所や旧跡を巡ったり……。でも、どんな旅でも大事なのは拠点となる宿。今回は、愛媛県宇和島市にある「木屋旅館」を紹介する。モダンにリノベーションされた日本旅館を1棟丸ごと使える、贅沢ながらコスパ抜群の宿泊施設なのだ。

○作家や政治家も愛した木屋旅館

木屋旅館がある愛媛県宇和島市が位置するのは、農水産業が盛んな南予地方。四国地方と九州地方を隔てる豊後水道を臨み、柑橘を育む段々畑には海風が吹き抜ける。市の中心部にある丘陵には宇和島城もあり、旅館からもほど近い。

木屋旅館まではJR「宇和島」駅から徒歩15分ほど。車を使うなら、松山から四国横断自動車道を経由して約1時間だ。筆者の手持ちのレンズでは収まりきらないほどの堂々たる外観は、明治44年(1911)創業という歴史の風格を感じる木造2階建て。「KIYA RYOKAN」と染め抜いた紺色ののれんがモダンな雰囲気である。

創業以来、作家の司馬遼太郎や吉村昭、政治家の犬養毅など多くの人物に愛されてきたが、1995年に惜しまれつつ廃業。2012年春に内装をリノベーションし、再生オープンを果たした。

○利用は貸し切りのみ!

引き戸を開けて中に入ると、広々としたロビーには日差しがふんだんに差し込んでいた。白塗りの壁と深い色の木材が落ち着くコントラストだ。

2階建てなのに天井からも光が差し込んでいる。不思議に思って見上げると、2階の床が透明になっていて驚いた。2階の一部の部屋は床面がアクリルでできており、互いに透けて見えるようになっているのだ。

木屋旅館の利用は1棟貸しのみ。つまり、何人での利用であっても旅館を丸ごと貸し切って使う形となる。施設利用料は、1泊につき2万1,600円+1人5,400円。2人から10人まで宿泊可能で、10人で泊まれば1人あたりの宿泊料は7,560円とリーズナブル。11人以上の宿泊にも相談に応じる。

●宿の各所に粋な仕掛けが
○書斎で作家気分

1階にはロビーのほか、客室としても使える宴会場、浴室を備える。

浴室は黒を貴重とした高級感のある雰囲気だ。帯のように走っている切り替えのラインは、かつて浴室に敷かれていたタイルをそのまま残しているもの。このように、木屋旅館ではあくまで旅館としての往時の姿をリスペクトしたリノベーションが施されている。

2階には客室が5部屋あり、うち1部屋は全面アクリル張り! 常に注目を浴びていたい人にオススメだ。残りの部屋も、2部屋は床の一部がアクリル張りになっており、下の階とコミュニケーションが取れる。

また、書斎のようなこぢんまりとした客室も1室用意されている。小さな書棚には、漫画家のほしよりこが書き下ろした、木屋旅館を舞台にした小説『そういうことがずっと続く』と「抽斗に入っていた手紙」も。旅館内で読めば、フィクションと現実が重なり合うような不思議な感覚を味わえるだろう。

○朝は地元のサンドイッチとコーヒーを

木屋旅館では夕食の用意はなく、スタッフも夜間は宿を去る。徒歩圏内には商店街のほか、「ほづみ亭」などの飲食店もあるので、ご当地グルメを味わいに足を伸ばしてもいいだろう。宿に帰ってからは、身内だけで別荘のようにくつろげるのが最大の魅力だ。

めいめいの部屋で夜を過ごした翌朝、スタッフも宿に戻り、軽い朝食を用意してくれる。近隣のベーカリーで仕入れたパンで作ったサンドイッチに、淹れたてのコーヒーを楽しもう。

他にも木屋旅館では、Bluetooth搭載機器対応のオーディオやWi-Fiも完備。併設のカフェ・ショップでは期間限定の展示を行っていることもある。海と緑の自然に癒され、貸し切りの宿でゆったりと安らぐ。この夏、そんな旅はいかがだろうか。

取材協力: 愛媛県、南予広域連携観光交流推進協議会

※価格はすべて税込

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