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春を彩る「桜の品種図鑑」

Photos 2018/02/01 10:00

Mount Fuji with cherry blossom at Lake kawaguchiko in japan © Aeypix/Shutterstock Mount Fuji with cherry blossom at Lake kawaguchiko in japan

いよいよ春到来、春に咲く花といえば「桜」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。一般的に3月下旬から4月に開花時期を迎える桜の品種は600種以上ともいわれます。日本だけでも100を超える豊富な種類があり、それぞれ花びらの数や形、色など特徴が異なります。

春の訪れを告げる花として古来より日本人に愛されてきた、美しい桜の品種の数々をご紹介します。

ソメイヨシノ

© whitetag/Getty Images

日本の桜の約8割を占める、お花見で鑑賞する代表種であるソメイヨシノ。江戸時代に、日本原産種のエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で生まれたと考えられる日本産品種。開花期は地域の気候によって異なるが、通常3月下旬から4月上旬に開花し、花弁が5枚で薄いピンク色。葉が出る前に花が開き満開となり、咲き始めは淡紅色で満開になると白色に近づく。明治以降、日本国内では圧倒的な桜の人気種であり、全国の公園や学校の植え込みなどに広く用いられている。

山桜

© imagenavi/Getty Images

日本全国に広く分布する野生の桜の代表的な種。桜の中では寿命が長く、ときに高さ30メートルを超える大木になる。開花時期は3-4月頃で、ソメイヨシノよりも濃いピンク色。東京都あきる野市にある金剛寺境内には樹齢400年を超える見事な山桜があり、東京都の天然記念物に指定されている。

しだれ桜

© kathyclark777/Getty Images

しだれ桜とは枝が柳のように垂れ下がって生えている桜の総称で様々な品種がある。ソメイヨシノよりも1週間ほど早く3月中旬位から開花する。花弁は5枚でピンクや赤、白の花を枝にたくさん付ける。

日本三大桜のひとつに数えられ、しだれ桜の名所として有名なのは福島県田村郡三春町に所在する樹齢推定1000年超のベニシダレザクラの巨木で、「滝桜(たきざくら)」の名で親しまれ、国の天然記念物に指定されている。

寒桜(かんざくら)

© Satoshi Kawase/Getty Images

晩冬から早春に咲く早咲きの桜である寒桜(かんざくら)は冬桜とも呼ばれ、淡紅白色の花を開く。日本で最も早く満開の桜が楽しめる沖縄県に多い品種として知られる。

鬱金桜(ウコン桜)

© Maria Mosolova/Getty Images

桜といえばピンク色が定番だが、「黄桜」とも呼ばれる鬱金桜(ウコン桜)は、淡い黄色から徐々に桃色へと変化する。上品な色合いから別名「美人桜」と呼ばれることもあり、幸せを呼ぶ桜とも言われる。ソメイヨシノが終わる頃から咲き、長く花を楽しめる。透き通るような美しい色合いの花びらが風に舞い散る様子は、江戸時代から風情のあるものとされる。

カンザン (関山)

© teine/Getty Images

濃い桜色の花弁が30枚から50枚もあり、満開になると華やかなカンザン(関山)。4月に開花しはじめ、5月まで咲くのも特徴であり、長期間楽しむことができる。1912年に日米友好の証として日本が米国ワシントンDCに寄贈した12種の桜の内のひとつ。

普賢象(ふげんぞう)

© Jong-Won Heo/Getty Images

室町時代には既に知られていたとされる桜の品種。めしべが花の中央から2本出ており細い葉のように葉化している様子が、普賢菩薩の乗る普賢象の鼻に似ている事からこの名前がつけられたと言われる。花は淡紅色だが開花が進むにつれ白色を増していき、最盛期を過ぎると花の中心部が赤く染まる。花は重弁であり、花弁数は30枚から40枚あり大輪の花を咲かす。

江戸彼岸(エドヒガン)

© Shinichi Igusa/ Moment Open/Getty Images

日本の本州地域に広く分布し、親しまれているヒガンザクラの別名は江戸彼岸(エドヒガン)。野生種のひとつで、彼岸ごろに花を咲かせることからこの名が付いた。寿命が長く、樹齢1000年を超える巨木も多い。花は淡紅色で花弁は5枚。通常は3月下旬から4月初旬に開花する。

河津桜(カワヅザクラ)

© magicflute002/iStock/Getty Images

濃いピンク色が特徴的な早咲き桜として有名なカワヅザクラ(河津桜)。静岡県賀茂郡河津町にて毎年2月上旬から咲き始め、3月上旬までの約1ヶ月間鑑賞できる。河津町では毎年2月上旬より約1ヶ月間「河津桜まつり」を開催、大勢の人が花見に訪れる。花期が1ヶ月と長いのも特徴。

寒緋桜(カンヒザクラ)

© BLOOMimage/ Getty Images

寒桜(カンザクラ)同様、早咲きの桜と知られる寒緋桜(カンヒザクラ)は、日本では南のエリアに多く分布する。沖縄ではソメイヨシノよりも、寒緋桜が桜の代表種として知られ、1月から2月にかけて、沖縄では桜のシーズンを迎える。カンヒザクラの花びらは濃いピンク色で華やかな佇まい。本州の桜を見慣れている人には違った趣が新鮮に映る。

菊桜(キクザクラ)

© Brian Carter/Photolibrary/Getty Images

開花時期が4月後半から5月中旬と、遅咲き品種である菊桜(キキザクラ)。ひとつの花に花びらが100枚以上つき、花弁が開くとまるで菊の花のようにまんまると咲くことからこの名で呼ばれている。外側の花弁が淡紅色で、中心部は濃紅色。花弁が散るのではなく、花柄ごとポロリと落ちることも特長とされる。

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