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本日は銭湯日和 (19) 東京には花屋兼業の銭湯がある--豊島区「前田湯」は入り口でメルヘン気分

マイナビニュース のロゴ マイナビニュース 2017/04/20 高山洋介
© マイナビニュース 提供

池袋を中心に東京23区の西北に位置する豊島区。今回は、その池袋駅から徒歩圏内の銭湯を紹介したい。どの程度を徒歩圏内と呼ぶかは議論の余地もあるかと思うが、大まかにいって駅から15分以内の間に6~7軒の銭湯があり、これはその他の副都心・新宿や渋谷と比べても圧倒的に多い(サウナは除く)。最も近いのは徒歩5分、商店街内にある「平和湯」なのだが、ここで取り上げるのは「前田湯」、徒歩15分の住宅地内の銭湯だ。

○「ゆ」の暖簾がなければ完全に花屋

前田湯の最大の特徴は、外からすぐ分かる。玄関に並べられた色とりどりの花々。そう、ここは花屋を兼業する、全国でもレアな銭湯なのである。むしろ一見しただけでは花屋にしか見えないほどで、営業時間になるとその脇に「ゆ」の暖簾が引っかかってようやくわかる、といった具合だ。

その暖簾をくぐるとまず下足場。同時に花屋としてのカウンターも見える。進んで、右手側にフロント。座っていたのは旦那さんと2歳くらいの小さいお子さん。将来の跡継ぎだろうか、微笑ましい。ロビースペースは特になく、テレビ、ドリンクケース、ショーケースがあるのみ。男湯は左、女湯は右側に進む。

ロッカーは壁側、背側などに3面。鍵のついていないロッカーが多いのは紛失が多かったのだろうか。中央に畳張りの腰掛け。マッサージチェア2台。ダイエットトレーナーと書かれたエクササイズマシン。HOKUTOW製のはかり。洗面台。自販機。丸型の脱衣カゴ。周囲の壁、2階部分に相当する位置には「手すり」のようなものが張り巡らせられていて、天井からは四枚羽の天井扇が吊り下がっている。開店直後の時間帯、7~8人の相客がいた。

○夜遅くまでゆったりと湯を楽しむ

浴槽はベーシックなものが一ぞろい。深風呂、ジェットバス、浅風呂のバイブラ、薬風呂。水風呂はないが、浴槽各種は微妙に水温が異なっていて、好みに応じて楽しむことができる。カランの数も多く、多少混み合っていてもゆったりと過ごせるのが魅力だ。

正面には灯台とカモメをモチーフにしたモザイクタイル画があるが、経年劣化による黒ずみが目立つのは少し残念。ただ、風通しはよく、これからの季節も快適に過ごせること間違いなしの銭湯だ。

開店は16時半とちょっと遅めだが、日付が変わる頃まで営業している。周囲は住宅街なので、池袋周辺で遊んだ人が流れてくるわけではないだろうが、繁華街に近い銭湯はどことなくワクワクするものだ。

※イメージ図は筆者の調査に基づくもので正確なものではございません

○筆者プロフィール: 高山 洋介(たかやま ようすけ)
1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に都内の銭湯を紹介した『東京銭湯』シリーズを制作している。

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