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猫のかき氷にひと目惚れ、日本統治時代の市役所を改装した「CAFE1911」【台湾・台中】

TABIZINE のロゴ TABIZINE 2018/11/08 16:00 春奈

台湾「CAFE1911」猫かき氷1 © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「CAFE1911」猫かき氷1

近年、古い建造物を利用リノベーションスポットで注目を集める台湾中部の都市、台中。

美しすぎるスイーツショップ「宮原眼科」はその代表格として有名ですが、ほかにも歴史的建造物を改装してオープンした注目スポットがあります。

そのひとつが、日本統治時代に建てられた「台中市役所」。

かつて台中の行政の中心だった白亜のヨーロッパ風建築は、現在、猫のかき氷が名物のノスタルジックなカフェとして親しまれています。

日本統治時代の歴史建造物「台中市役所」

「台中市役所」外観 © Kartz Media Works, Inc 提供 「台中市役所」外観

台中駅から徒歩7分、別世界を思わせる白亜のヨーロッパ風建築が目に飛び込んできます。

これが、台湾が日本の統治下にあった1911年に、台中庁公共埤圳連合会事務所として建設された建物。1920年に現在の台中市と近郊の彰化県、南投県を合わせた台中州が成立すると、台中市役所として使われるようになり、日本人が歴代の市長を務めました。

1945年に日本による統治が終わりを迎えると、市の行政府はすぐ隣の台中州庁に移り、この建物は陸軍の司令部や、委員会事務所、のちには市政資料館などとして使われるようになりました。

「台中市役所」外観2 © Kartz Media Works, Inc 提供 「台中市役所」外観2

大理石の柱に支えられたエントランス上部は精緻な彫刻で飾られており、まるでギリシャの神殿のよう。屋根は黒っぽい丸天井を抱き、外壁の側面は赤レンガがアクセントとなっていて、当時は台湾で最も美しい行政庁舎といわれていました。

1999年の台湾中部大震災では、屋根や壁が大きなダメージを受けましたが、その歴史的・建築的価値が評価され、修復、再利用されることが決定。

2016年に修復工事が完了し、アートと飲食が楽しめるニュースポット「台中市役所文創園区」としてオープンしました。

ノスタルジックな「CAFE1911」

台湾「CAFE1911」店内 © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「CAFE1911」店内

今も「台中市役所」と呼ばれているものの、この建物は現役の市役所ではありません。そのかわり、カフェや土産物屋、若手芸術家の作品を展示するアートスペースが設けられた複合施設として利用されています。

台中市役所一階にある「CAFE1911」は、英国紅茶の専門店「古典玫瑰園」がプロデュースするカフェ。

台湾「CAFE1911」店内2 © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「CAFE1911」店内2

エントランスホールでは、「臺中市役所 明治四十四年」と書かれた黒い看板がお出迎え。一瞬本物の市役所に入り込んでしまったのかと思ってしまうところですが、ここがカフェの受付です。

台湾「CAFE1911」窓 © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「CAFE1911」窓

白を基調とした店内は、100年の歴史を感じさせる情緒ある空間。丸いランプやダークブラウンの木枠がレトロな雰囲気で、日本統治時代へのノスタルジーを感じさせます。

フォトジェニックな猫のかき氷

台湾「CAFE1911」猫かき氷1 © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「CAFE1911」猫かき氷1

CAFE1911の名物が、フォトジェニックな猫のかき氷。薄いブラウンのピーナッツ味と、黄色のマンゴー味の2種類があります。写真はマンゴー味。

招き猫を模したキュートなかき氷を前に、思わず笑みがこぼれます。

台湾「CAFE1911」猫かき氷2 © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「CAFE1911」猫かき氷2

日本で商売繁盛の縁起物としておなじみの招き猫ですが、台湾でも右手を挙げている猫は金運を招く開運の象徴。小判を見立てた「千万両」のクッキーも可愛らしいですね。目や鼻、耳も含めて全部食べられます。

台湾「CAFE1911」猫かき氷 京都抹茶蜂蜜ケーキ © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「CAFE1911」猫かき氷 京都抹茶蜂蜜ケーキ

かき氷には、京都抹茶蜂蜜ケーキとタピオカがついてくるので、これだけでもかなりのボリューム。複数人で訪れるならシェアがいいかもしれません。

ガリガリした昔ながらのかき氷ではなく、ふんわり感が楽しめる柔らかいタイプのかき氷です。食感が優しく、頭がキーンとしないのが嬉しいところ。

見た目が可愛い食べ物を見ると、ついつい「見た目だけで、味はおいしくないんじゃないの」と思ってしまいませんか?

このかき氷、見た目が絵になるだけでなく、味もかなりいけるんです。

まろやかでミルキー、ほんのりフルーティーなマンゴーかき氷は、飽きのこない優しいお味。タピオカやあずきなどを添えれば、食感や味が変わり、楽しみ方も数倍になります。

巨大なタピオカミルクティー

台湾「CAFE1911」タピオカミルクティー © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「CAFE1911」タピオカミルクティー

台湾ドリンクの定番、タピオカミルクティーもこのカフェの人気メニュー。巨大な牛乳瓶のようなオリジナルのガラス瓶で提供され、こちらも古き良き時代を思い起こさせるレトロ感満点です。

あまりにもグラスが大きいので、一瞬Lサイズを頼んでしまったのかと思うほど。けれど、タピオカミルクティーのサイズはこれひとつです。

まろやかなミルクティーと、プリプリのタピオカの組み合わせはやっぱり最高。

台湾「CAFE1911」タピオカミルクティー2 © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「CAFE1911」タピオカミルクティー2

甘さ控えめにしたいなら、微糖もしくは無糖がおすすめです。注文は台湾でよくあるオーダーシートに記入する方式なので、チェックを入れたら横に「微糖」などと希望を書き添えるといいですよ。

瓶に描かれている2つの円がつながったマークは、日本人が発案した台中市の紋章。日本統治時代に作成された市章が、現在も使われ続けているのです。

コスパ抜群の穴場カフェ

台湾「CAFE1911」看板 © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「CAFE1911」看板

実はこのカフェ、台中の街なかにありながら、値段の安さも魅力のひとつ。猫のかき氷は、かき氷にたっぷりのタピオカと煮あずき、抹茶ケーキがついて、150元(約550円)。市役所タピオカミルクティーは65元(約240円)です。

台湾の大都市中心部にあるおしゃれカフェでは、ドリンクだけで150元前後の価格設定の店が多いですが、CAFE1911は一般的な街なかのカフェに比べ、破格の安さ。

ポットに入った紅茶などは50元(約180円)から注文でき、特にドリンク類に割安感があります。

台湾「CAFE1911」内観 © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「CAFE1911」内観

ゆったり座れてくつろげるうえ、安くておいしいとあって、地元の人々が気軽にお茶をしに訪れている印象。外からはここにカフェがあるとわかりにくいせいか、意外にも観光客はほとんど見かけませんでした。

CAFE1911では、ドリンクやスイーツだけでなく、食事メニューも提供していて、地元っ子が日本式の定食を食べている光景も。

台湾「台中市役所」看板 © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「台中市役所」看板

日本人として、日本の台湾統治を美化すべきではないと思いますが、台湾の人々が日本時代の建物を大切に保存し、日本文化の片鱗が感じられる場所を設けていることに対し、感謝にも似た気持ちが湧き上がってきます。

台中を訪れたなら、日本時代の名残を感じるレトロな空間で、名物のキュートなかき氷を食べてみませんか。

台湾「台中市役所」3 © Kartz Media Works, Inc 提供 台湾「台中市役所」3  

「CAFE1911(台中市役所)」

住所:臺中市西區民權路97號

https://travel.taichung.gov.tw/zh-tw/Attractions/Intro/502/%E8%87%BA%E4%B8%AD%E5%B8%82%E5%BD%B9%E6%89%80

[All photos by Haruna]

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